東京の伝統工芸品「江戸べっ甲」
べっ甲のかんざしに限らず、「和」の装飾品といえば、まず京都を思い浮かべる方が多いと思います。ただし「べっ甲」に関しては少し違っています。
みなさんもご存知だと思いますが発祥の地は長崎で、今でも長崎、京都、大阪などの地域でも製作されております。しかしその中でも特に和装小物に関するのべっ甲製品の製作が盛んなのは東京(江戸)なのです。
その昔、徳川の鎖国時代、長崎でべっ甲細工(置物等の工芸品が主)の技術が生まれ、その後、江戸幕府の大奥文化により江戸で櫛(くし)・笄(こうがい)・かんざし等の和装小物が花開き、その技術がさらに発達、洗練されて来たのが今日の「東京の伝統工芸品・江戸べっ甲」という訳です。
「鼈甲(べっこう)」の由来について
幕府が奢侈(しゃし)禁止令(贅沢禁止)を下した時、当時の商人たちが、「これは、玳瑁(たいまい)の甲羅(こうら)(当時非常に高価だった)ではなく、本邦産の鼈(すっぽん)の甲羅だ。」と偽称したのが始まりと言われております。
※お手持ちのべっ甲製品で、汚れがひどくなった場合や、万が一破損してしまった場合は、当店にて仕上げ磨き、修理加工を承りますのでお気軽にお問合せ下さい。
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