普段のお手入れ方法
普段のお手入れは、眼鏡拭きのようなやわらかい布で優しく拭いて頂ければ結構です。
多少目立つ汚れ等は、普通の固形石鹸を手のひらにぬるま湯でよく泡立て、優しくべっ甲に馴染ませながら洗って頂くときれいになります。ただし、べっ甲は熱に弱いため温度には十分にご注意下さい。また、べっ甲を滑らして壊さないように下に厚手のタオル等クッションになるものをお引きになるのも良いかと思います。 洗った後は、水気を取り、よく乾かしてからおしまいください。

 

保存方法
おしまいになる場合は、必ず桐箱にお入れ下さい。べっ甲はお洋服等と一緒で、長期間そのまま放って置くと虫食いが起こります。桐箱自体に防虫効果がございますので、防虫剤を直接中に入れる必要はございません。ただ、長期間おしまいになる場合や心配なときは、桐箱の中ではなく、桐箱の近くにひとつ置いていただければそれで十分です。また年に1、2度風通しをして頂ければ、なおさら宜しいかと思います。また、べっ甲は乾燥を嫌いますので、特に冬場など乾燥しがちな時期は、箪笥の中など適度な湿度があるところに保管して下さい。べっ甲は保存さえしっかりとしておけば一生持ちます。

 

不思議なべっ甲の力
べっ甲は、通常折れても元通りに直せます。プラスチック等と違い、「水」と「熱」だけを使い「圧力」をかけて“圧着”し、ほぼ修理箇所も目立たず元通りに修復が可能です。ただし、破損した箇所が繊細な場所であったり、特殊な装飾、細工が施されている場合は“圧着”ではなく特殊な溶剤で“接着”修理をしたり、場合によっては、修理が出来ないことも御座います。


お手持ちのべっ甲製品で、汚れがひどくなった場合や、万が一破損してしまった場合は、当店にて仕上げ磨き、修理加工を承りますのでお気軽にお問合せ下さい。

 

■関連記事

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