よろしく ダーリン。 24 | ねーさんの部屋

ねーさんの部屋

ユンジェの妄想部屋です(時々旅グルメ)


   よろしく ダーリン。♥~
      ~Secret Romance in Palace~




ユンホは、王や皇太子とともに王家一族として、
国内外から来訪した韓国王族や各国大使、大財閥の会長、
政治家議員やその家族などからの新年のあいさつを受けるために、
早朝から艶景殿を出て、正殿での新年を祝う祝賀会に出席していた。



昼食の時間も過ぎ、ユンホは、チェ大監と共に、
一般参賀や外国からの要人との接見を務めた後、
夜の祝賀会までの休憩と着換えのために、
内宮に戻ってきていた。


ねーさんの部屋-9


正殿から内宮を繋ぐ長い屋根つきの渡り廊下をユンホは歩いていた。



王宮の建物独特の『丹青』※に彩色された色鮮やかな軒や梁などの
見慣れた景色を眺めながら歩いていたが、
前方の直角に曲がる廊下の手前で、ふと視線を廊下から外の景色に向けた。


(※:青・朱・黄・白・黒の5色を用いて図や絵を描いたもの)



50mほど先に建つ静観軒(来賓をもてなす宮)の裏手には、
音楽や舞踊の楽士らが待機したり練習を行う場である
『楽工庁』が建っているが、その入口の石階段のところに、
1人で座り込んでいる人物がいた。




何やってるんだ、あいつは?



今日は風もなくて天気はいいが、
それでも、まだ1年でも最も寒い2月なんだぞ。


あんなところに座って、何やってんだ?




『楽工庁』の外階段に座り、
本を読んでいるジェジュンに気が付いたユンホは、
ジェジュンのいる階段に向かって歩く向きを変えた。



すぐ後ろを随行していたチェ大監は何事かと立ち止まり、
廊下を逸れ楽工庁の方へまっすぐに庭を突っ切るように歩き出した
ユンホの背中を視線で追った。


そして、ユンホが向かうその先に、ジェジュンがいることに気が付くと、
頬をゆるませ、何も言わずにユンホの後に続いた。



ジェジュンは、膝までの白いダウンジャケットを着て、
階段に座わり、両耳にイヤホンを付けて音楽を聞きながら、
ジェジュンオリジナル『ユンホ様のスクラップブックVol.3』を見ていた。



ジェジュンとの距離が狭まってくると、ユンホの耳に、
ジェジュンの歌声が聞こえてきた。



ジェジュンは、手元のスクラップブックの方を熱心に見ながら、
かなり気持ち良さげに、首を振りながら大きな声で歌っている。




宮中で、素人が歌う歌謡曲を聞いたのは初めてだ。



ユンホは、思わず笑いがこぼれた。



ユンホは、カシミアの黒いロングコートのポケットに
両手を突っ込んだ格好で、ジェジュンの目の前に立つと、
ジェジュンが夢中で見ている手元を覗いた。




ジェジュンは、目の前に人の影ができて初めて、
誰かが近づいてきていたことに気が付いた。



視線の端に映った誰かの礼服をまとった長い足…。



ピカピカの皮靴に、美しく光沢を放つシルクのコールズボン…。
それを上に辿って行くと…、



均整の取れた身体にモーニングコートをピッシリとカッコよく身にまとい、
ロングコートを英国紳士のように優雅に着こなし、
前髪を上げて後ろに流した、“超男前なユンホ”が立っていた。



ジェジュンは、ぽかんと口を開けたまま、
しばらく、ユンホに見とれてしまった。



「何してるんだ?」



ユンホは、ジェジュンの様子を見れば、
何をしていたかなど一目瞭然だったが、
わざと聞いてみることにした。



「え?」



話しかけられて、正気を取り戻したジェジュンが、
慌ててスクラップブックを閉じると、背中に隠しながら、



「別に…、ちょっと…、本、読んでた…」



顔を赤くしながら、視線をユンホからそらすジェジュン。



「あはははっ、それが、本か?」



ジェジュンは、返事ができずに、ますます顔を赤くした。



「何を聞いていたんだ?」



ジェジュンは、自分の正面に立って覗き込んでいるユンホを
上目づかいに見つめると、
自分がはめていた右耳のイヤホンを外し、
ユンホの顔に手を伸ばすと、
ユンホの右耳にイヤホンをそっと差し込んだ。



イヤホンのコードが短いので、顔をかなり近づけることになったが、
ユンホは、ごく自然に受け入れていた。



「さっき、歌っていたのは、この曲?」



ユンホからの問いに、ジェジュンは、頷き返す。



「ふ~ん…。



お前、意外に歌うまかったんだな。
ちゃんと、同じ曲だってわかった。」



ユンホが片頬を上げて、にやっと笑いながら言うと、
ジェジュンは、嬉しそうに微笑んだ。




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(ごあいさつ)


たいへんお待たせしてます。
しばらくは、不定期更新になりそうですが、
優しくお付き合いください。


このあと、ジェジュンがつまづくシーンがあるんですが、
私もそこでつまづいてます…。


その場面を書き始めてから、何日過ぎたことでしょう。
先に進めずに困っています。


みなさんが、そのシーンを読む頃には、
無事に先に進めたということでしょうけどね。


そうそう、香港でのワールドツアー
「CATCH ME」に行ってみて感じたのは、
東方神起の2人は、どこの国でのステージでも変わらずに
一生懸命パフォーマンスを見せてくれるので、
わざわざ言葉のわからない外国のコンサートに行かなくても、
日本国内のライブで十分なのかな、ってことです。


もちろん、いろんなアクシデントが起こるので、(特にユノの場合。)
その場面を生で見られるのは、やはりその場にいた方が面白いとは

思いましたが、それ以外は、どうかな…?


あとは…、そうですね~。
国内コンサートでは聞けない曲を歌うので、それを生で見れるってことか…。
う~ん、そう考えると、やはり、外国でのコンサートも
行けたら行ってみてもいいのかもね。
でも、MCでは、何を言ってるのかわからないから、
ノリどころが分からないけどね。


あとは、トイレが大渋滞で…、
ツアーガイドの人が、
「会場は、ほぼ、トイレがない!と思ってください。」と説明していましたが、
大きな会場の割に、女子トイレの数が少なくて、どこのトイレも、
20、30m、いやそれ以上の長い列ができてました。
この列に並んだら最後、コンサート開始時間に間に合わないのでは…と、
不安にあるような長蛇の列でしたよ。
ま、コンサート会場だからということでなく、香港では、
トイレ確保は、街中でも注意しないといけないポイントですから、
もともと覚悟はしていた分、香港初めての人より、どっしり構えてたかも。


長くなりましたね。
早く、ねーさんに、この原稿送らないと、
今夜も、更新できなくなるかもしれませんので、
お話はこのくらいで…。


では、また ドキドキ


            By 安寿子