「また、何処かで。」
「秘密基地も、大人ぶった作戦も皆、きっと何処かで憶えてる。いつかもう一度、合図がなったその時は――――」
目が廻った話。
じん(自然の敵P)によるオリジナル曲であり、メカクシティレコーズ収録曲。
カゲロウプロジェクトエンディングテーマとなる楽曲。
夏の終わりを感じさせる、爽やかだがどこか切ない曲調。
マリーの架空世界、クライングプロローグと楽曲が繋がっており、チルドレンレコード同様、公開されたカゲロウプロジェクト楽曲を彷彿とさせる歌詞やメロディーがちりばめられている。
2013年09月02日、ニコニコ動画にMVが投稿された。担当はしづ氏である。
視点はコノハの頬のピンク色のあの模様がある九ノ瀬遥。車椅子に座っている。
1番は今までの伏線となるような背景が描かれ、2番はその場所にメカクシ団が訪れるという仕様になっている。
また、MV終盤では今までと違った服装(秋服?)のメカクシ団が見られる。
そして、これがカゲロウプロジェクトでは最後の動画になるようだ。
歌詞
昨日も今日も晴天で
入道雲を見ていた
怠いくらいの快晴だ
徐に目を閉じて
「それ」はどうも簡単に
思い出せやしない様で
年を取った現状に
浸ってたんだよ
大人ぶった作戦で
不思議な合図立てて
「行こうか、今日も戦争だ」
立ち向かって 手を取った
理不尽なんて当然で
独りぼっち 強いられて
迷った僕は
憂鬱になりそうになってさ
背高草を分けて
滲む太陽睨んで
君はさ、こう言ったんだ
「孤独だったら、おいでよ」
騒がしさがノックして
生まれた 感情さえも
頭に浮かんでは萎んだ
「幻なのかな?」
秘密基地に集まって
「楽しいね」って単純な
あの頃を思い出して
話をしよう
飛行機雲飛んで行って
「眩しいね」って泣いていた
君はどんな顔だっけ
なぜだろう、思い出せないな
痛いくらいに現実は
足早に駆け抜けた
選んだ今日は平凡で
崩れそうになる日々さ
昨日の今日も延長戦
大人だって 臆病だ
今になってなんとなく
気付けたみたいだよ
廻るセカイのイデア
枯れる太陽 炎天下
陽炎が揺らいだ
「忘れないで、さぁ、進もう」
もどかしさに何度でも
明日を夢に見ていた
戻らない、先のある世界へ
「僕たちで変えよう」
「思い出して、終わったって。
秘密基地も、冒険も
あの日に迷い込んだ話の事も」
独りぼっちが集まった
子供たちの作戦が
また今日も廻りだした
「また、何処かで。」
「涼しいね」って言い合った
夏空は透明だ
泣かない様に、吸い込んで
「さようなら」しよう
秘密基地に集まって
笑い合った夏の日に
「また何処かで思い出して
出逢えるかな」って
何度でも描こう
「さよなら、なんだよね、これで」
「また忘れちゃったりしないでしょうね?」
「大丈夫だよ。こんな話、きっと忘れないよ」
「どうだろうね。明日になったらすっかり忘れちゃってたりして」
「良いんじゃないすか?もっと楽しい日々が来るなら」
「でも、また何処かで逢うんでしょ?」
「もちろんそのつもりだ。じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「あぁ、それじゃあ、また。」
登場キャラクター
遥視点。メカクシ団。
解釈
1番の背景画像の下に流れる時間はロスタイムメモリーのループ時間と同じなので、
これは『カゲロウデイズ』内の出来事であると想われる。
ロスタイムメモリーで描かれる通り、『カゲロウデイズ攻略』の中でも日常編はあるようだ。
取りあえず、病室の遥の絵っていう、メカクシティレコーズのクロスフェード画像から、過去に遡行するんじゃないのオチが話題になり、どうやらそれは否定されたようだ。普通に後日談っぽい。
何となく成長した後っていうか? 皆の姿に俺も胸が熱くなるものは確かにあった。
最後の台詞から、結局何らかのお別れがあることは分かるんですが、事件が終わり、それぞれの日常に帰る、レベルでも読み取れる気もします。
この後、ループして、一旦記憶リセットとか……? 流石にそこまではないような気もするのですがw
曲名意味
サマー=夏
タイム=時間
レコード=そのまま
サマータイムレコード=夏の時間(思い出)
PIXIV百科辞典他より引用。