獣医ですら引くような症状・・・
正直“おわり”を覚悟した。
生後たったの10か月。
次から次へと命に係わるほどひどい症状を発症し、体力もなくグッタリしている吟。
劇的な回復と治療を願っていた大学病院での診察。
どうも叶いそうにない・・・
前日採取した組織とは別に、病変の酷いところと、内腿のきれいなところの2か所を
追加採取したいと言われた。
これだけ反応があれば、正常組織と異常組織に明らかな違いがでるだろうから、
原因を突き止めるために必要なデータが取れるはずだと・・・
吟を苦しませたくない。
でも、これだけ苦しめた原因を知りたい。
もしわかって、治療ができて、完治できるなら・・・
尽くせる手は尽くしたいと思った。
だから追加採取を了承した。
皮膚病変だけでなく、呼吸器にも相当な異常が出ている。
皮膚の症状を少しでも軽減するため、暴走している“自己免疫”を抑制する必要がある。
でも、呼吸器症状が免疫異常のせいだけでなく、何らかの細菌感染があった場合、
自己免疫を抑制することによって細菌が一気に増殖し、それによって命に危険が及ぶ・・・
そう言うことも考えられる。
今日、今の段階では何もできない。
組織の採取後、傷口からの感染と、現症状の緩和を目的として相当量のステロイドを投与された。
このステロイドに反応してくれて、多少でも回復が認められたらすぐに呼吸器の検査に入ると言われた。
昨日とはまるで別人(別犬?)のようにヨロヨロと、大きなガーゼが取れないように
胴と脚をぐるぐる巻きにされて帰宅した。
ひっきりなしに咳をして、タンが絡み、吟も私も眠れない夜になった。