小春日和にほのかな温かみを(沖田)[リクエスト]  |  ★...銀の侍 銀魂夢小説...★ 

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愛を込めて夢小説書いてます! 

駄文です。更新率も低めです。リクエスト夢小説がほとんどです。

拙い文章ですがお付き合いくださいませ!

今日は沖田夕奈さんからリクエストです!


ドsな彼がいきなり照れるという、普段見せない少しかわいい場面を…ということで沖田さんにちょっと照れて貰いました(笑)


はい、なんかもう私日に日に文章がおかしくなっていってます。いや元からおかしいのですけど!


女の子の名前は夕奈(ゆうな)ちゃんです。勝手に拝借ごめんなさい夕奈さん。


それでは読んで下さる方だけどうぞ!









「ねぇアンタたちまだ手も繋いでないんでしょ?」


「え!?あああちょっといきなり何言うんですか先輩!」



屯所内で女中として働く私は沖田隊長と付き合っていた。内緒ではあるのだが。


そんな夕奈をいじるように話しかけるのは女中の先輩である。夕奈自信不覚ではあったが彼女にだけはバレてしまったのだ。


極力平穏に過ごしたいがために秘密にしていること故に、彼女に唐突にそんなことを言われる度に冷や汗をかくのだった。



「大丈夫よ、私たち以外ここにいないんだから。で、進展とかないの?」


「え…あ、まぁ………そうなんですけれど」


「あの沖田隊長だからてっきり手を出すのも早いのかなって思ったんだけど、意外と違うのね」


「はぁ」


「まぁいずれ迫ってくるでしょ。頑張れ!」


「えええ!?」



バンと背中を叩かれてよろけながらも、何故か楽しそうに仕事場から去っていく先輩を見送った。


――私には、まだ早いんですよ。


夕奈はそう心に呟いてせっせと残りの仕事に手を掛けた。







゚・*:.。..。.:*・゚






――もともと付き合い始めたきっかけさえ曖昧な私たちなんだから、すぐに進展なんてしないでしょう。


只今夕奈は夕飯の買い出しに出ていた。


もうすぐ春だと言っても、まだまだ肌寒い外は身震いする。春風は体を強く吹き付け、10m進むのにさえ一苦労だ。



「うぅー…さむ。手袋でもしてくればよかった」



スーパーからの帰りで両手には大きな買い物袋を持ちながら、スローペースで歩みを進めていた。



「あ、夕奈」


「あ、沖田さん!」



そしてこの時間帯に巡回中の沖田とバッタリ会ってしまうのはいつものことなんだが。


ポケットに手をつっこみながらあたたかそうなコートを羽おる沖田はとくに表情を変えることなく夕奈に近づいた。



「またこんな荷物持ちやがって…働き過ぎて倒れたらどうすんでィ」


「え、私そんな柔じゃないです」


「うるせェ、女は弱いんでさァ。貸しな」


「へ、あ、はい」



半ば強引にとるように夕奈の両腕から買い物袋を奪い取られた。あの沖田が両手に買い物袋をぶら下げているなんて、とても滑稽のように映る。



「いつもは放っときますよね、今日はなんで優しいんですか?」


「……………気分」


「………ふふ、変なの」


「まぁな」



私は変に優しい沖田さんをちょっと笑いながら、軽い身なりで歩みを進めたのだった。


――なんで今日は優しいのかなあ…。まぁでも、沖田さんなりに恋人っぽくしてくれてるのかな。


なんて思いながら夕奈と沖田は屯所の目の前に着いたのだった。







「あ、では買い物袋を」


「あ、あァ」


「………………?」



私に手渡しても、そのまま彼は動こうとしない。ただ何か言いたげに私の前に佇んでいる。



「…どうしました?」


「あ、いや……夕奈がいいならいいんですが…」


「は?何がです?」


「………………………、別に」


「え、ちょっと、なんですか?」



視線はおもむろに自分の足元だけを見つめて、歯切れ悪く沖田は小さく呟くばかりだった。


それに対して夕奈は頭の中に疑問符しか浮かばず、沖田の体調が悪いのかと的外れなことも思っていた。



「私…がいいならって…?」


「その、アンタなにも言わないでしょう。……手繋ぎたいとか」


「え、あ……………あ、今日沖田さん聞いてましたね!?」



――午前中あった先輩との話の内容じゃないか。



「耳に入っちまったんでさァ」


「あ、ちょ、まって下さい!?私別に手繋ぎたいとか言ってませんよ!?」


「なるほど、お前は俺に触りたくないと」


「は、違います!そ、そういう訳じゃないんですけれど…!!」


「じゃあどういう訳でさァ」


「えぇ!?えっと………………」



少しばかりしか沖田と夕奈には間は相手おらず、手を伸ばせば手なんざ簡単に繋げる距離である。


沖田は確信したとばかりに夕奈の反応を見ていた。


――言ってないだけで、手を繋ぎたい…………、とか言えねェよ!言えるわけねェよ!


夕奈はカァアと熱くなる顔を冷たい手で押さえながらただ沈黙を続けた。



「ま、いっか」


「はい?」


「ほれ」



手を差し出された。沖田さんの顔はそっぽを向いているので私には見えない…のだけれど、確かに耳が赤い。



「えっと?」


「手、俺あったけェから」


「あったかいから?」


「………~~~言わせんな、繋げって言ってんでィ……!」


「はい!」



ただ少しだけ思ったのは、きっと沖田さんなりに照れていたということを最後の言葉まで気づけなかった私は鈍いんだなぁということ。


沖田さんの手は確かに温かく、大きくて、私の小さな手なんか簡単に包んでいた。


私は片方の手が温かくなったことで、彼から手を離されたくないと思った―――故に。



「あったかいですね」


「…っ」



私は両手で彼の手を握ったのだった。


沖田はさすがに夕奈の顔を見るくらい驚いていたが、一瞬はにかむとまたまた違う方向へ目を反らした。


――あぁ、そろそろ中に入らないと夕飯遅れちゃうなぁ…。



「沖田さん、そろそろ…中に入りませんと」


「…………次は、普通に手繋ぐんで」


「…あ、はい!」


「嬉しそうですねィ」


「それはもう!」


「………クク、可愛い奴でさァ」



そう言って手を離すと、私の頭をくしゃっと撫でてさっさと屯所の中へ消えていった。


私は満たされたような気持ちで屯所の中に入る。


恋人というのは温かいものなんだと、小春日和の寒さが教えてくれた日だった。



――沖田さんの方が可愛かったんだけどなぁ。


そう思ってしまったのは胸にしまっておこう。







end...............





短い!SSみたいですね!←


そんなこんなで、こんな駄作にもはや何も言うまい。


沖田 夕奈さん!リクエストありがとうございました!こんな駄文で申し訳ありません。


読んで下さった方々もありがとうございました。

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