撤退する勇気 | 地球変動を受け入れる愚人の備忘録

地球変動を受け入れる愚人の備忘録

個人的な考えだが、人為的炭酸ガスによる温暖化などには全く同意しない。これは欺瞞であり、詐欺であり、カルトだ。しかし、遠くない未来、地球は大きく変動すると直感している。そして、愚人は何を考え、どう行動していくのか、趣味と生活を含め、その備忘録とする。

今日は長野県の白馬岳で6人が遭難し、死亡すると言うニュースがありました。山岳に慣れた医師を中心としたグループ一行だったようです。


夏山の軽装で出発、一転零下2度 白馬岳の死亡の6人(朝日新聞ニュース 2012年5月6日8時30分)


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 長野県警によると、白馬岳を目指した6人は、北九州市の小児科医岡崎薫さん(75)の呼びかけで集まった医師を中心とするパーティー。

 3日から2泊3日で、長野県小谷(おたり)村の栂池(つがいけ)から白馬岳を往復する予定だった。3日夜は栂池ヒュッテに宿泊。4日午前5時半、全員が弁当を2人前ずつ持って白馬岳へと向かった。

 岡崎さんと外科医井上義和さん(66)は登山の経験が豊富だったらしい。福岡県医師会の野田健一副会長は「井上さんはアフリカのキリマンジャロなど国外の登山経験が豊富。岡崎さんは日本アルプスなどをよく登っていた」と話す(一部抜粋)。


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恐らく死因は低体温症、、、「偶発低体温症」だと思います。亡くなられた方々は登山経験が豊富で医師であった事からも、、、予想を上回る天候の変化だったのでしょう。以前北海道でも「大雪山系トムラウシ山遭難2009.7.14-16」で8人が死亡した遭難事故がありました。まとめとリンクを載せておきます。参考になれば幸いです。


大雪山系トムラウシ山遭難事故(2009.7.14-16)のまとめ


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2009.7.14早朝、旭岳ロープウェー姿見駅を18名の中高年登山ツアー(参加者女性10、男性5・ガイド3)が出発した。
一行は、初日に旭岳に登り、右手遥かにトムラウシの山並を眺め、心弾む入山であった。

しかし、2日目は雨中17Kmの行軍で体力は消耗し始めた。3日目のトムラウシ山越えは、朝から荒天(強風雨)で悩ましい出発となった。午後は、晴れるというガイドの後を中高年登山者と新人ガイド2名が続いた。一行は、トムラウシ山越えルートでトムラウシ温泉を目指したが、出発してしばらくすると『体調が極めて悪い参加者』が出始めた。

それを聞いた参加者から、引き返した方が良い、救助を求めた方が良いとガイドに訴えたというが、ツアーは続行された。結果として、トムラウシ山頂近くで8名が死亡(女性参加者7・男性ガイド1)、自力下山5名、翌日救助5名の夏山では前例が無い大惨事となった。


 偶発低体温症については以前「見失った仲間を発見した時、ずぶ濡れだった、どうするか?」 で書きましたので、参考にして下さい。山登りや、山菜採りなど、このようなケースに会う可能性は高いのです。


今回のような場合、山登りを中止して、撤退するチャンスは無かったのか?と言うのが非常に気になります。もちろん、装備も悪天候が予想される中、軽装備なのは迂闊だったとは思います。しかし、自然相手では常に予想外の事が起きる可能性はありますし、人の力で自然を凌駕する事は出来ません。


アウトドアや山登りでは撤退する勇気や意志の方が物理的装備よりも重要な事もあると私は考えています。「心構えは装備に勝る」ですよ。違いますかね?




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