見失った仲間を発見した時、ずぶ濡れだった、どうするか? | 地球変動を受け入れる愚人の備忘録

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個人的な考えだが、人為的炭酸ガスによる温暖化などには全く同意しない。これは欺瞞であり、詐欺であり、カルトだ。しかし、遠くない未来、地球は大きく変動すると直感している。そして、愚人は何を考え、どう行動していくのか、趣味と生活を含め、その備忘録とする。

山菜採りや、山登りなどで仲間を見失い、半日ぐらい経って発見すると、ずぶ濡れだったなんて可能性はあります。実際の所、私の病院にも同様のケースで運ばれてくる事が重症度の違いはあれ、あります。殆どのケースはずぶ濡れの衣服のまま病院に運ばれて来ます。ずぶ濡れ状態で発見されて病院に運ばれるまでに数時間から半日を経過している事が多いのです。これは発見場所が、救急隊が行き難い難所であったり、天候がそれを妨げたりするからです。そして、発見した仲間もどう対処してよいか分からずにずぶ濡れ状態の衣服の上に何かを被せて、体をさすって、声を掛けてやるのが精一杯だからです。では、病院に運ばれた患者さんは何か特別な治療をされるのでしょうか?実は、心肺停止状態(CPA cardiopulmonary arrest)などに対する特別な処置以外は復温と補液しかないのです。この復温は実は発見現場で迅速に出来るのです。むしろ発見現場でした方が救命率は高いのでその方法は知っておいたほうが良いと思います。もちろん特別な道具が無くとも素人でも出来ます。


偶発低体温症(accidental hypothermia)と医学用語では呼びます。ま、こんな言葉はどうでも良いのですが、自分で検索する時にキーワードになるのでここに書いておきます。


体温を計る:偶発低体温症では深部体温を計るのが重要です。32℃が重症度の分かれ目になります。深部体温って何ですか?体温計も無くてどうやって計るんですか?計れます。。。体温を計る場所は通常、わきの下・口腔・鼓膜・直腸の4つがあります。そのうち深部体温が正確なのは直腸温だけです。直腸温が深部体温だと考えて下さっても構いません。32℃を知る方法もあります。発見者はまず、自分の体温を知れば良いのです。自分の左手の手袋を脱いで右手の人差し指で自分の左手を触って、次に自分の口腔にその人差し指を入れます。それで約30℃と36℃の温度を知る事が出来ます。その温度を記憶して患者の肛門に人差し指の第二関節まで挿入すれば32℃より上か下かを概ね知る事が出来ます。

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血圧と脈拍を知る:手首の動脈を触れて拍動を感じる事が出来れば最低でも血圧は60以上あります。触れる事が出来なければ血圧60以下のショック状態です。脈拍は10秒で10回拍動を感じれば脈は60あります。徐脈と呼ばれるのは60以下です。秒針の付いた時計をしていれば簡単に測定出来ます。

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復温する:如何するのか?すぐに手袋や靴を含め、衣服を下着を含めてすべて脱がせるのです。特にパンツは脱がせるべきです。だいたいの場合失禁していて、両股(また)にある大腿動静脈の血流は豊富でそのため体温を急速に奪っているからです。本当はハサミで迅速に衣服を切り、体をすぐに拭いて皮膚についている水分をふき取り、乾いている発見者の衣服を着せてやれば復温は急速に進みます危険体温32℃を越えるのに2~3時間です。発見されて、救急隊が到着するまでの数時間で重要な治療は完了してしまいます。逆に言えば発見者が偶発低体温症を治療する重要な時間を与えられている事になります。私が一緒にいるなら、仲間を必ず助ける事が出来ると思っておりますが、、、高い衣服を着た仲間は助けられないかもしれません。値段の高い衣服を切ったら恨まれると思うので、、、躊躇するからです(笑)。。。ここでこのような救急治療の内容ををブログに載せようと思ったのは古い友人の「宇宙の旅人」さんからの要請です。その他にも素人が可能な救急治療をいくつか載せようと考えております。(提示した表や図は日本医師会誌からの借用です)。


偶発低体温症って、ずぶ濡れでなるんだ。でも、知識があれば診断も治療も出来るんだ。。。。ここに書かれている事を知っていると、、、役に立つかも、、、と、、、ちょっとでも思った方は↓をクリック。

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