映像翻訳のトライアルのほうは、コンテストよりずっとハードでした。
コンテストは十数行の字幕を作るものでしたが、トライアルのほうは、
10分ぐらいの映像を見て、80もの字幕を作らねばなりません。
しかも、作業時間が、自己申告ですが、決まっていました。
こういうところでは、ズルをしない私。決められた時間内に仕上げ、
経歴書や志望動機とともに提出しました。なにぶん、未経験のため、
表記や固有名詞の扱い、情報の取捨選択などにさんざん悩み、
また、それ以上に申し送りに苦労して、なんとか送りました。
申し送りって、むずかしいですよね。量が少ないと「調べてないのか?」
みたいな印象だし、かといって調べたことを全部書くと、膨大になる。
「そんなの当たり前」と思える情報を書くのは、バカみたいだし、
私のことを知らない人に、「ちゃんとやる人間ですよ」と伝えるのは、
とっても骨が折れる……と感じました。
しかも、受かりっこないものに、こんなにも必死になって!(笑)。
これらのことは、きっとみなさん翻訳学校で教わるのでしょうけど、
慣れない者は、同チャンネルのほかの番組などを参考にしながら、
自分なりに精一杯やったと思えるところで、あきらめるほかありません。
ともあれ、提出してしまうと、結果発表まで、とりあえず、暇です。
また例の某CS放送局のブログで、審査の進捗を見守ることにしました。
そのサイトで、ある日、ブログに慣れていない私は、ふと気づきます。
この、「読者」って、なんだろう。このブログが好きで読んでる人?
ひとつ押してみよう。ポチ。その先は、あるママさん翻訳者のページでした。
育児や仕事について、とても素直な文章でつづられています。
その方のブログを読むようになり、また彼女の読者やお気に入りをたどり、
ほかの方々のブログにも、毎日のように、おじゃますることになりました。
そこには、ブログを通じて楽しく会話を交わしたり、お互いを励ましあったり、
情報交換をしたりといった、私のまったく知らない世界が広がっていたのです。
(つづく)*次回が最終回の予定です。うまくいけばね。