アメリカの老人ホーム | 最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々

最愛の夫を亡くして 白い花を手向ける日々

2020年4月のことでした。歳の離れた大切な夫と、アラフィフの私。
いつまでも一緒。きっと死ぬまで、彼のことを想う。

15年ほど前、アメリカ北東部の老人ホームへ、知人を訪ねて行ったことがある。

 

大学並みの広大な土地の真ん中に大きな池があって、その上を、建物から続きの、屋根のある歩道橋が交差してかかっている、ものすごく素晴らしい場所だった。


毎日日帰りバスツアーがあり、行きたい人はただ掲示板に自分の名前を書き、朝集まればいい。
ダイニングは、驚くほど天井が高くて、富士屋ホテルや奈良ホテルのような、クラッシックな雰囲気だった。


池は緑色で、亀や水鳥が泳いでいた。歩道橋が交差しているところは少し広くなっていて、ベンチに腰掛け、外を眺めることができる。

 


以前、ふと思い出して考えたことがある。あんなベンチで、昼寝のままポックリいくのもいいなあ。

 


「私、アメリカの老人ホームに入りたいな」

と言ったら、主人がどこがいいか一緒に見て周ってやろうと言った。
友だちできないだろうし、時々、会いに来てくれるって。


…今じゃないよっ(−_−#)!

まだ入らねえよ!

 
 
「イッヒッヒーー」

と彼は嬉しそうに逃げていく。

 

彼はよく、私だけを年寄り扱いして、からかって遊んでいた。

 

彼はいつまでも少年のような心を持ち続けていた。

 

 

今は本当に、私の方が年寄りみたいな気がする。

 

 

 

 

にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村