ダルメシアンの毛皮剥いだりしてません
※画像はお借りしているものです。
最近はヴィランを主役に据える作品が増えてきている。
『マレフィセント』・・・
そして満を持して登場したのがこの『クルエラ』。
ヴィランを主演にするとき、なぜヴィランになったかというドラマがある。
『ヴェノム』や『ジョーカー』は誰にも内に秘めている黒い部分に対する“共感”がある、それに対しディズニーのヴィランは共感というものはなくあるのは“応援”なのだ。
クルエラって犬の毛皮でコートを作ってた言わば変態なわけだ。
101匹わんちゃんを見ているとクルエラを応援しようなんてぜったに思わないはずだ。
しかしクルエラの人生にドラマを与えることによってとても人間味のあるキャラクターに見え、誰もが応援するしかないはずだ。
たった一人の母親を亡くした少女エステラはホーレスとジャスパーという二人の少年とともに泥棒として生計を立てる。
そして10年後、デザイナーに憧れるエステラ(エマ・ストーン)はパンクムーブメントが吹き荒れるロンドンにやってくる。
そこでカリスマデザイナー・バロネス(エマ・トンプソン)と出会う。
バロネスとの出会いがエステラの運命を大きく変えることになり、“クルエラ”と名乗るようになる・・・
うーん、素晴らしい。
クルエラにこんなドラマがあったとは・・・
これは応援せずにはいられないだろう。
クルエラが犬の毛皮で・・・という描写はなく、クルエラの誕生にダルメシアンが大きく関連していたことから想像してね、というマイルドな描写でさすがディズニーだなと感心した。
(エステラを拘束し、焼死させようとしたシーンはディズニーらしくないが・・・)
左右で白黒ヘアというパンキッシュなエマ・ストーンの映えること。
今までみたエマ・ストーンの中で一番好きかも。
そして彼女を引き立てたのはもう一人のエマ、バロネス役のエマ・トンプソンだ。
彼女の存在がエマ・ストーンのキャラを一段高めてる。
エマ・トンプソンのインパクトは『プラダを着た悪魔』のミランダのメリル・ストリープに匹敵するぞ。
デザイナーの手腕でバロネスに復讐しようとするエステラが何ともかっこいいが、とくにパーティーで赤いドレスに変身するシーンが好きだ。
鑑賞メモ:ディズニープラス