モンテ・クリスト伯を読んだことがありますか?
「三銃士」を書いた、アレクサンドル・デュマ作の、今で言う「ざまあ系」の本ですね。
「巌窟王」と言えば、分かる人もいるのではないのでしょうか。
主人公のエドモンは、船乗りの青年で、
恋人と幸せな日々を送っていたが、彼を憎む人たちに無実の罪を密告され、
理解できないままに恋人と引き裂かれて、投獄されてしまう。
そこは土の監獄で、もはや生きる気力をも失い、
餓死寸前の状態に陥るが、獄中での神父との出会いで、
自分の身に降りかかった真実や、罠にはめた者たちが誰だったのかを理解し、
復讐への想いがダンテスを生き延びさせる。
14年にもおよぶその生活に耐えた後、脱獄に成功するが、
父親は餓死しており、恋人は恋敵と結婚していた。
エドモンは再び復讐を決意し、姿を消す。
9年後、
社交界に謎めいた貴族「モンテ・クリスト伯爵」が登場する。
それは、神父から与えてもらった巨万の富で
伯爵となったエドモンだった。
伯爵がエドモンとは気づかれぬまま、
かつて彼を陥れた者たちへと復讐を果たしてゆく。
というあらすじの作品です。
デュマ特有の、とびきり機知の勝った言葉の応酬、
モンテ・クリスト伯の巨万の富、
また悪役たちの良い感じなゲスっぷりも見どころです。
以前書いたレ・ミゼラブルの記事もそうですが、
私はフランスの文学小説が大好きです。
ファンタジー系だと、日本の方が書いた作品のほうが面白いのですが、
フランスの方の書く貧困や、上流階級などを描く中世のノンフィクションは、
やはりリアリティがあって面白いです。
この機会に是非、読んでみてはいかがですか?
ちなみに今日、「三銃士」が家に届きました。
楽しみです!