松岡農相自殺>首相の擁護裏目
安倍晋三首相は、松岡利勝農相が緑資源機構の談合事件に絡む政治献金を受け取っていた問題や光熱水費
疑惑で与党内から辞任要求が出ても、擁護し続けた。だが自殺という結末を迎え、首相の対応は裏目に出
た形だ。 自民党幹部が「参院選は厳しい」と参院選前の内閣改造に絡めて更迭するよう進言しても、首
相は笑って聞き置くだけだったという。 政権の受けた打撃は計り知れない。「本当にショックだ」(首
相周辺)、「首相にはかばい過ぎた責任がある」(津島派幹部)
安倍首相は28日夕、松岡農相の自殺に対する責任について、「首相として、閣僚の任命にあたっては当
然責任を持って任命した。任命責任者として、責任の重さを改めてかみしめている」と述べ、自らの任命
責任を認めた。さらに、「首相として、私の内閣の閣僚の取った行動に責任を感じている」とも述べ、松
岡氏が自殺を選ぶほど追い込まれたことにも自らに責任があるとの考えを示した。
[毎日、読売新聞記事より]
これは明らかに、阿部首相の大失策である。
松岡農相を辞任させておけば、自殺は起きなかった可能性が高い。辞任することで一応の責任を取る形に
なり、農相の苦悩が軽くなるからだ。おそらく松岡農相は、生前、何度も「辞任したい」と阿部総理に話
していたのではないだろうか。それは松岡農相が残した6通の遺書の中に、「国民の皆様 後援会の皆
様」と書かれ、「わたし自身も含め不徳の致すところです。誠に申し訳ない。ご迷惑を掛けておわび申し
上げます」との趣旨が記されていたことからもわかる。「周りに迷惑をかけたので辞任したい」と言う気
持ちと、自分をかばう阿部首相の気持との板ばさみで苦しんだ末の自殺ではなかったのではないだろう
か。そう考えると阿部総理がかばったことが、返って松岡農相を死へ追い込んだと考えるのが自然だ。
もしかばうことなく辞任させておけば松岡農相は自殺しなかったーこのことはこれから総理大臣の職に就
く者に戒めとして示されたのではないか。
即ち、総理大臣が不祥事を犯した大臣をかばい立てすると、このような悲劇が起こると。
このことは後世の総理大臣の職に付く者は肝に銘じなければならないだろう。