パン作りを通じて
野生の力を取り戻す
五感パン職人の
ジェニーです![]()
ジェニー、28歳の年。
ジェニーの努力はかなり報われ、
徐々にひと癖ももふた癖もある先輩達、
古参のパートさん、経営陣からも、
一目おかれるようになりました。
ジェニーが入った年から、
採用担当は社長から息子の専務に変わっており、
私の1歳上で大学卒、大手菓子メーカーで働いた経歴がある専務は、
昔ながらの体制を変えたいと積極的に会社革新に取り組んでいました![]()
ジェニーの後に入ってきた社員はみな、
専務が採用した専門学校卒の
真面目でいい子ばかり![]()
ジェニーとあまり歳の変わらない
大卒社員の男子も入って、
会社の雰囲気はだいぶ変わってきました。
*写真はイメージです![]()
フランスの窯「ボンガード」に移りました。
ハード系のパンに向いていると言われる、
奥行きのある窯です。
うなぎの寝床的に、間口が狭くて奥が深いから、
間口からの温度の低下を防げて安定するのね。
だから、
普通の窯は蓋がすっごく分厚くて
重たくて窓が小さいけど、
ポンガードは蓋がなくて、
ガラス窓がついているだけ。
鉄板6枚が4段だったかな。
背の低いジェニーは1番上の段
使うの大変でしたね![]()
宅配があるおかげで、
この窯でフランスパンを一日100本焼く![]()
とか、
なかなか日本のパン屋さんでは
できない経験をさせてもらいました![]()
何度も言うけど、
本当にこのお店が好きでした![]()
でも…労働条件がブラックでなかったとは言えない![]()
素材や手作りにこだわればこだわるほど、
勤務時間は長くなります。
パイ生地に煮たリンゴを包んだ
「ショソン・オ・ポム」用のりんご🍎は、
青森から届く低農薬のりんごの皮を
剥くところから。
アンパン用のあんこ、
クリームパン用のカスタードクリーム、
カレーパン用のカレーも手作り。
売れ残った食パンは、ラスクやパン粉に加工。
配達用の大量のパンを焼きながらも、
お店には常に焼き立てが並ぶように気を使い…![]()
発注して…![]()
検品して…![]()
掃除して…![]()
窯の係は、仕込みの係よりも
出勤時間が遅いけど、
それでもAM4:30ぐらいに
出勤していた気がする![]()
まだ、夜の明けてない道を、
片道23キロ、リトルカブで通ってました![]()
要領の掴めていない新人は
休憩もほとんど取る暇がなく、
仕事が終わるのは夜の19:00や20:00![]()
真夏の暑い時期はパン屋は閑散期で、
その時期だけ18:00とかに仕事が終わると、
明るいうちに帰れるなんて…
とみんなソワソワしたもんだ![]()
続く…
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