難関国立理系と国立医学部の距離感2024 | 理系女子の難関大受験記&親父のつぶやき

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先日、難関国立大学の距離感を示すため、主要大学工学系学部の2024年入試河合塾合格者平均偏差値比較をし、東大理Ⅰが図抜けている点を指摘しました。

 

 

 

理系上位層の中には、難関国立理工系学部を目指すか、国立医学部を目指すか、を悩まれている方、多いと思います。

 

医者になりたい、なりたくない、が、明確な人は悩まないでしょうが、高校生でそこまで明確に意識していない人も少なくないと思います。

 

私自身は、医学部には医者になりたい志のある人に行ってもらいたいと思っている一方で、医学部は入学時点で医者という将来が確定し、就職で苦労するということもないので、親としては安心して勧められる進路ということも理解できます。

 

喩えとして適切か分かりませんが、大学進学が確定している附属高校に進学させる心理に近いかもしれません。

 

これから進路を決める理系上位層にとって、難関国立理工系と国立医学部のおおよその距離感を示しておくのも参考になると思います。

 

 

すべての国公立医学部の合格者平均偏差値(河合塾記述模試:英数理科2科目の総合偏差値:国語入っていません。)と共通テスト平均得点を一覧表にしています。

赤字が理系学部、赤字以外は医学部医学科になります。前年比も併記しました。

 

もちろん、河合塾偏差値で各大学間の難易度を適切に測れるかという論点もありますので、あくまで参考値。

医学部は定員が少ないので対策をしっかりしないと合格しにくい部分もあり、そう単純ではないと思っています。

 

それでは、どうぞ。

 

国立医学部 偏差値  前年比 共テ  前年比
東大理Ⅲ 76.9 0.1 833 -1
京都 75.3 0.1 821 3
大阪 73.4 -0.2 812 6
東大理Ⅰ 73.1 -0.3 817 7
医科歯科 72.6 -0.8 805 -8
東大理Ⅱ 71.3 -1 800 8
名古屋 71.2 -0.1 801 17
千葉 71.2 1.1 791 10
奈良県立医科 70.9 0.1 790 26
九州 70.8 -1.5 806 3
横浜市立 70.3 0.9 791 18
大阪公立 70.2 -0.5 785 17
------------------偏差値70--------------
神戸 69.9 -0.2 798 17
東北 69.6 -1.4 776 4
岡山 69.2 0.1 786 19
京都府医 68.9 -1.6 777 2
名古屋市立 68.5 -0.6 774 22
北海道 68.4 -1.4 784 -3
京都・電気電子 68.3 0.4 778 10
広島 68 -0.9 766 2
山梨 67.7 -1.4 771 2
浜松医科 67.5 1 744 3
筑波 67.4 -0.4 775 4
新潟 67.3 -1.7 735 -5
金沢 67.1 0.2 753 6
信州 67 -0.3 751 8
高知 66.9 2.2 718 13
三重 66.5 -0.6 757 -3
和歌山医科 66.5 -0.1 739 11
熊本 66.5 0.1 754 8
長崎 66.5 0.7 743 14
鹿児島 66.1 -1 759 2
東工・工学院 66.1 -0.9 728 3
山口 65.9 -0.1 760 10
滋賀医科 65.8 2.1 750 23
宮崎 65.4 0.1 742 11
徳島 65.4 0.7 751 10
岐阜 65.3 -0.1 746 15
山形 65.2 0.1 755 12
福島県立 65.1 -1.5 714 2
福井 65 0.4 754 17
香川 65 0.4 749 13
------------------偏差値65-------------
阪大・電子情報 64.7 -0.9 745 3
佐賀 64.6 -1.3 758 -4
鳥取 64.6 -1.2 747 13
札幌医科 64.6 -0.6 742 5
琉球 64.4 0.1 751 17
富山 64 -1.1 732 11
旭川医科 64 3 718 6
愛媛 63.5 -1 704 1
群馬 62.9 -1.5 730 -4
東北・電気情報 62.9 -0.8 733 10
秋田 62.5 -1.1 731 8
名大・電子情報 62.5 -0.7 726 4
大分 62.4 -2.4 727 12
九州・工・Ⅰ群 62.4 -1.3 738 8
弘前 61.6 -0.1 712 3
島根 61.4 -0.9 727 6
北海道・総合理 61 -0.7 709 0

 

 

如何でしょうか?

 

国公立医学部と比較しても東大合格者は最上位に近い位置にあるのと国公立医学部の難易度の幅広さに改めて驚きました。

 

また、国立医学部だけでなく旧帝工学部も表に併記していますが、実際の合格難易度として比較できるかというと難しくあくまで目安と考えたほうが良いと思います。

 

たとえば、東工大志望だが少し厳しそうなので簡単めな地方国立医学部に変更するという受け方が通用するかというと、共通テストで失敗できないとか、二次試験の傾向が全く違うとか、そう簡単でもないような気がしますので、高3の早い時期までには志望校を決める必要があると思っています。