例年この時期に、高校の公式HPで大学の合格者実績だけではなく、進学者実績まで開示している高校は少数であることの問題提起として、高校の大学合格実績の開示レベルについて具体的に調査した記事を掲載しました。
今日はそのアップデイト記事になります。
果たして、開示レベルは改善されたのか。。。
各高校がどの程度の情報を開示しているのか、みてみます。
昨年、独断で開示の透明度をレベル別に分類し(レベルは私の独断で決めています。)、昨年記載した東大合格者ランキングベスト20+α(武蔵、豊島岡、神戸女学院)の学校について、今年の公表状況をアップデイトしました。。
結論からいうと、今年のアップデイトは、改善:西大和学園、改悪:駒場東邦です(進学実績ではなく、情報公開度です)。
見落としあればご指摘ください。
学校説明会などで別に資料が配られるなどもあるかもしれませんが、あくまで誰でもアクセス可能な公式HPに出ているかで記載しています。
【レベル0】:大学合格・進学実績を一切記載していない。
◎神戸女学院
進学実績に一切触れない高校はポリシーがあると思っています。
【レベル1】:大学名は一切ないが、大学進学率などは開示している。
【レベル2】:単年度ではなく、過去10年とか5年の累計で合格した有名大学名のみを記載している。
【レベル3】:有名大学の合格実績のみを記載している。
【レベル4】:全大学合格実績を記載しているが、2年以上前の実績で情報が古い。(良かった年のもの?を掲載しいつまでも更新しない)
【レベル5】:全大学ではないが主要大学の実績を記載(概ね8割以上開示、一部大学は「その他」に記載)している。
◎渋幕
◎桜蔭
◎久留米大附設(国立だけでも7割未満の開示でその他が多い。開示レベルは高くないが、医学部は記載している。)
◎筑波大附属(医学部合格実績は全大学すべて開示している)
◎渋谷渋谷
◎女子学院(国公立はすべて、私立は5名以上、私立医学部は2名以上合格者のある大学を開示)
【レベル6】:全大学(概ね95%以上)の合格実績を記載している。
◎駒場東邦(昨年レベル8→レベル6に逆戻り)
これは残念。本当に残念。。。。
◎聖光学院
◎日比谷
◎横浜翠嵐(学部は医学科のみ記載)
【レベル7】:全大学・全学部の合格実績を記載している。
◎西大和(国立は全て学部まで記載)→new(昨年は医学部だけ、今年は全学部記載)
◎灘(ただし、私立は学部未記載)、
◎麻布
◎海城
【レベル8】:全大学の合格実績及び進学実績を開示している。
◎豊島岡女子(ただし、進学実績は現役のみ。合格実績の学部は医歯薬学科のみ人数明記。)
【レベル8+】:主な大学学部の合格実績及び進学実績を開示している。
◎栄光学園
【レベル9】:全大学全学部の進学実績を開示している。
◎武蔵(私立)
【レベル10】:全大学全学部の合格実績・進学実績を開示している。
◎開成
◎筑波大附属駒場
ということで今回紹介した高校の中では、昨年から開示レベルが高くなったのは西大和だけですが、進学実績を公表する高校は着実に増えています。
公立高校でも、北野高校、浦和高校、船橋高校など進学実績を公表している高校も出てきています。
https://www2.osaka-c.ed.jp/kitano/folder09/6.html
また、首都圏上位女子校も進学実績公表には積極的で、洗足学園、鴎友、吉祥、頌栄あたりも以前から開示しています。
最後に、ある意味、開成、筑駒を超える究極の開示をしている高校を紹介します。
それは、相模原中等教育学校。
学部別に進学者数を完全開示しているのは開成、筑駒と同じなんですが、なんと、合格者は入試方式(一般、共テ利用、推薦、総合型)別の人数を開示しています。
アッパレですね。