私学の雄、早稲田と慶應。
永遠のライバルです。
前回記事では、大学受験で長らく続いていた慶應優位が早稲田優位に変わりつつあることを書きました。
今日は、中学入試の早慶附属校でみてみます。
具体的には、慶應義塾普通部と早稲田大学高等学院中学部で比較します。
早稲田付属に女子校・共学校はないため、男子校同士での比較になります。
ちなみに早稲田実業(共学)と早稲田中学(男子校)は附属校ではなく、系属校です。
特に早実はほぼ100%推薦で大学に行くことができるので附属校と勘違いされ易いのですが、上位学部への推薦枠はかなり違いますし、校歌も「都の西北」ではありません。
それでは、2018-2024までの3年ごとの偏差値推移をみてみます。
2018 | 2021 | 2024 | |||||||
慶應 | 早稲 | 差 | 慶應 | 早稲 | 差 | 慶應 | 早稲 | 差 | |
SAPIX | 58 | 55 | 3 | 59 | 56 | 3 | 58 | 58 | 0 |
四谷大塚 | 64 | 63 | 1 | 64 | 64 | 0 | 64 | 65 | -1 |
日能研 | 63 | 61 | 2 | 66 | 62 | 4 | 66 | 64 | 2 |
平均 | 61.7 | 59.7 | 2 | 63 | 60.7 | 2.3 | 62.7 | 62.3 | 0.6 |
偏差値3の差があったSAPIXで慶應に早稲田が追いつき、四谷大塚では逆転しました。
日能研はずっと慶應優位ではありますが3年前と差が縮まりました。
如何でしょうか。大学同様、中学受験の世界も早稲田が人気が上がってきていると言えそうです。
ただし、私は、附属上がりのステータスが高いのは慶應のほうだと思っていますし、医学部の可能性がある点も考慮すると中学から行くなら慶應のほうがメリットはあるかなって気もしています。
また、私は東大などの難関国立の可能性を捨て中学から早慶附属に行くのは大アリだと思っています。
・ほぼ100%推薦で大学に行くことが出来る(受験勉強のことを考えず中高6年間を謳歌できる)。もちろん、浪人の心配がない。
・しかも7割近くは上位学部(経・法・理工・医)に行くことが出来る。
・中1から神宮に通い、大学の校歌や応援歌を歌いまくるので、大学1年生からもうベテラン大学生。
・圧倒的な人脈や情報量で、大学の成績も好成績を取りやすく、就活も強い。
果たして、来年はどうなるでしょうか。