何度か話題にしている10兆円ファンド。
「世界に伍していくためには大学を絞って大きな予算をつけるべき」という発想で進められているところではありますが、選定大学だけ優遇され、大学間格差が広がることを懸念し、「幅広に大学全体を底上げすべき」といった反対派もいます。
私個人的には、多くの大学にバラまくのではなく、特定の大学にガバッと予算をつける今の考えに賛成なのですが、どうも雲行きが怪しくなってきました。
それがこの記事。
要約すると
○10超円ファンド支援対象の国際卓越大学に加え、準トップ大学にも支援する。
○その候補は特定の研究分野に強い大学や地方の有力大学。
○支援額は1校あたり年間5億円程度。
○7校程度でスタートし、数十校に広げることを目指す。
年間数百億円支援される国際卓越大学に対し準トップ大学に支援される金額は年間5億円ですから、反対意見に考慮したアリバイ作りにもみえる一方で、この仕組みが拡大され薄く広くの方向にいくかもしれません。
果たしてどうなるのでしょうか?
世界に伍していく大学を作っていくという目的なのか、大学を広く支援するといった目的なのか、政策目的を明確にし、支援していくことが重要と思います。