受験ネタでなくてすいませんが、今日は井上尚弥選手の凄さを伝えたいと思います。
ボクシングに詳しくない方からは、亀田3兄弟とどう違うんだ?と聞かれそうですが、
全然、違います。
だって、亀田も世界チャンピオンだったじゃん。
いやいや。
みなさんボクシングの世界チャンピオンって何人いるか知っていますか?
ボクシングは体重2-3キロ刻みで階級が分かれていて17階級あります。
そして、各階級に主要4団体ごとにチャンピオンを認定していますので、単純計算で17階級×4団体=68人も世界チャンピオンがいます。
さらにチャンピオンがケガをした場合に暫定チャンピオンが設けられたり、複数団体を統一するとスーパーチャンピオンが設けられたりするので実際には100人近くも世界チャンピオンがいるのです!
世界タイトルマッチのほうが客も入るし、視聴率も稼げる、という大人の都合で、世界チャンピオンだらけなのです。
そんな中、井上尚弥は5番目に軽い階級であるバンタム級(53.5キロ)の2団体統一チャンピオンに君臨しています。
4団体統一するのも時間の問題と言われておりますが、この階級は彼にとって3階級目の世界チャンピオンになります。
2番目に軽いライトフライ級の世界チャンピオンとなったのが2014年。
当時は普段60キロの体重を48キロに落としてライトフライ級で戦っていました。
パンチの威力は体重にほぼ比例しますので、みな、有利になるよう試合前だけ限界まで減量した階級で戦っています。
この頃は体重が落ちきらず、試合直前3日間は飲まず食わずの絶食をしていたそうです。
現在は普段62キロの体重で53.5キロのバンタム級で戦っていますが、ボクシング選手にしては減量は楽なほうだそうです。
で、井上尚弥の何が凄いのか?
戦績は21戦21勝無敗。21勝のうち18勝がKO勝ち。
素晴らしいのは対戦相手。チャンピオンは相手を選べますが、井上は強豪から全く逃げずに戦い続けています。
目の肥えたボクシング雑誌関係者などが、バーチャルな世界チャンピオンの強さランキングを公表しています。
階級も団体も違う100人近くいる世界チャンピオン同士が同じ体重で戦ったとしたら誰が一番か?というランキングで、
テニスやゴルフの世界ランキングのようなものです。
井上尚弥は現在そのランキングで世界2位となっています。
世界チャンピオンの中で2位です。
198週もの間ランキングに名を連ね続けています。
凄くないですか。日本の宝です。
将棋界には歴代最強棋士の呼び声高い藤井聡太2冠が大旋風を巻き起こしていますが、井上尚弥も日本ボクシング史上最高の選手だと言われています。
これだけの選手ですから、本場ラスベガスなどでの試合が中心となり、日本で試合をすることはもうないかもしれませんね。
ドネア戦を埼玉スーパーアリーナで生観戦しておいて本当に良かったと思っています。
これから先、バンタム級を統一し、その後あと2階級くらい上まではイケると思いますので、是非、注目ください。
※ちなみに3階級制覇した当時の亀田興毅はこのランキングで100位にも入っていません。戦った相手や内容がショボすぎて世界では全く評価されませんでした。