ジェーン・ドゥさん主催の「#80年代青春シネマを語ろう」に僭越ながら、参加させていただこうと思います。
いつもは『〇〇映画3選』など複数の映画について書いていますが、今回は【番外編】として1作品。
【フェリスはある朝突然に】
(引用元:Amazon)amazon.co.jp
1986年のアメリカ映画(103分)
監督・脚本:ジョン・ヒューズ
出演:マシュー・ブロデリック、アラン・ラック、ミア・サラ 他
とても天気の良いシカゴの朝。高校3年生のフェリスは、具合が悪いフリをしつつ、自分に甘い両親にわざと「大事なテストがある。一流大学に入り、有益な人生を生きる。」と話すような、悪知恵のはたらく少年です。見事、フェリスのズル休みは成功です。そんな兄にイラついている妹のジニー。両親が仕事に行くと、早速行動開始。
校長のルーニーが、病欠の連絡を入れ忘れた母親に確認の電話を入れ、今学期に9日も休んでいて病欠ではなくサボりだと伝えますが、母親は信じません。そんな中、校長がパソコン画面を見ていると、なぜか欠席日数が9日から2日に減っていきました。もちろん、フェリスの仕業です。
フェリスは、両親が帰宅する夕方6時までの時間を満喫するため、彼女のスローアンと気が小さくて物事を悪い方向に考える親友キャメロンと共に、キャメロンの父親の愛車フェラーリでシカゴの街へと繰り出します。
一方、校長はフェリスの悪事を暴こうと、フェリスの家へと向かいますが...。
フェリスの晴れ晴れしいズル休みは成功するのでしょうか?
(おすすめポイント)
- 素敵な言葉
『人生は短い 楽しまなきゃウソだ』
フェリスが言ったこの言葉。思春期だった私には響きました。英語の直訳では『人生はとても早く過ぎる たまには立ち止まって周りを見回さないと見逃すかもしれない』なのですが、私は日本語訳をそのまま受け取り「楽しまなきゃ!!」と、より一層学校をサボり、街に繰り出し、そしてライブハウスや映画館で楽しく過ごしていました。お恥ずかしい限りです。
『問題は君だ 彼のことを気にするより自分を見直せ』
妹・ジニーが青年(チャーリー・シーン)と出会い、フェリスへの不満を話した時の彼の一言もハッとさせられましたね。
『人は主義など信じず自分を信じるべきだ』
その通りと納得ですね。
- 用意周到な仕掛け
ズル休みをたのしむために用意された仕掛けも楽しめます。フェリスは相当な技術を持っています。
- パレード
パレードでの『Twist And Shout』のシーンは、見るたびに一緒に歌って踊ってしまう程楽しいです!!
- 校長・ルーニー
校長に降りかかる災難も見所の一つです。校長役のジェフリー・ジョーンズは『アマデウス』を観た時から大好きなんです。
(ちょっと一言)
改めて見直したのですが、80年代 やっぱり良い時代だったなと思いました。なんか今よりおおらかで温かい時代だったように感じます。
この映画は、なんとなく気が沈んだ時に「ま、いいっか」と思わせてくれると思います。
私が幾つになっても、80年代の輝きを思い出させてくれるであろう素敵で大切な映画です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。