Muse(女神)を救え | 「あとは緩和」といわれたら

「あとは緩和」といわれたら

少量抗がん剤治療(がん休眠療法)で
元気に長生きを目指す ー

東北大学の出澤真理教授が研究されている,
Muse細胞なるものを知ったのは数年ほど前だったか.

簡単に言うと,体の中の「総合メンテナンス細胞」だ.

 

宗教的な話をするつもりはないが,

宇宙(大宇宙)と人間(小宇宙)は類比関係がある・・・

相似の関係にあるな・・とは,昔がん研で病理学を学んでいた

頃に感じていたこと.

 

森羅万象は,ロシア民芸品のマトリョーシカのように,

相似形の入れ子構造になっているのではないかと想像して

みたりもした.

 

うろ覚えだが,「がん哲学外来」の樋野興夫教授(病理学)

も似たようなことを述べており,共感した記憶がある.

 

実際,顕微鏡で組織を覗いていると,人間社会同様,様々な

役割の細胞の相互関係で人体という「社会」が成り立っている

のがよく理解できる.主要な役割を担った立場の様々な細胞を

はじめ,それらを支える“お助けマン”や“メッセンジャー”,

“パシリ”の様な細胞がいたりと・・・とまぁ,様々な訳で・・・

「ミクロの世界も人間社会(マクロ)と同じだね〜」

という感じだ.

 

だから,顕微鏡のない時代に,人間を宇宙に対して「小宇宙」と捉えた先人たちの慧眼(霊的直感力?)に驚きを隠せなない.

 

そうすると,

人間社会にメンテナンス会社や修理屋さんがいるように,

人体にも同じ様な役目を担った細胞がいても何ら不思議は

なく,Muse細胞の話を聞いたときもストンと自分の中には

入ってきた.

 

話を戻そう.Muse細胞とは,

・人体の総合メンテナンス細胞で多様な細胞に分化できる.

・血液中の単球中に紛れていると予想されている.

・人体が損傷を受けた際に,損傷部位に導引され,損傷を

 受けた細胞に分化して修復・維持を行う.

・例えば,脳梗塞や急性心筋梗塞のように重大な障害が起きて

 体内のMuse細胞だけでは修復が難しい場合,外からMuse

 細胞を点滴投与することで,組織の修復を高めることが期待

 できる.

・どの臓器障害に対しても効果が期待できる.

 しかも,点滴回数は1回きりでよく,手技的にとても簡便.

 (局所投与ではなく,点滴投与の方がいいらしい.

  コレは,医療手技上この上ない利点であろう)

・極めつけは,他人をドナーとして作成したMuse細胞でも

 拒否反応を起こさない.

 (なんと!免疫抑制剤やHLA適合が必要ない!)キラキラ

 
といった奇跡のような特性を持った,
実にエレガントな「女神(Muse:ミューズ)」なのだ.
 
もちろん,将来的にはがん治療への応用も十分に考えられる.
 
さて,こうなると極めて自然に次なる疑問が出てくる.
 
多機能に分化する細胞という意味で,
山中伸弥教授のiPS細胞とどっちがいいのだろう??と.キョロキョロ
 
Muse細胞が順調に組織の修復・維持機能を臨床試験でクリア
していけば,「効く」「簡単」「安全」の三拍子が揃うため,
普通に考えるとMuse細胞に軍配が上がりそうだ.クラッカー
コストもiPS細胞よりも安く抑えられるであろうから,
先の三拍子に「安い」が加わって四拍子になる.
 
もし,そのようなことになれば,iPS細胞の研究は少なくない
影響を受けることになり,再生医療の分野は大きく舵の切り
直しを求められるのではないか,と思っていた.
 
 
そうした中,
「嗚呼,やっぱりこういうことになるのかぁ〜」もやもや
という話が耳に入ってきた.
 
以下中見利男氏のブロクを参照.
 
出澤真理教授,中見利男氏,私は何一つお力になることは
できませんが,心より応援しておりますぞ.グッド!
 
この手の話がでてくるということは,
Stap細胞と異なり,Muse細胞は・・・女神は“本物”と
いうことですな.
 
  • 『不易流行と武士道2022』~女神を救え!

    先日開催された世界がん撲滅サミット2022 in OSAKAでは長時間にわたり約1000人の参加者の皆さんと共に忘れがたい一日を過ごさせていただくことができましたこと、ここに心より御礼申し上げます。

    さて、本日は女神を救え、というタイトルのお手紙をお届けいたします。

    Muse細胞は35例の治験が行われ、しかも二重盲検というハードルの高い中で約70%の人々が寝たきりから立ち上がり、電車に乗り、そのうちの約30%の人々が職場復帰を
    果たしている。

    一方の偽薬投入群に寝たきりから立ち上がれるようになった人物はおらず、明らかに有意差が証明されたのである。

    ところが、PMDAは条件付き早期承認を認めるどころか、申請さえ却下したのだ。

    さらに再生医療の同業者から根拠のないデマや誹謗中傷を流された挙句、それを信じたメディアやAMEDからもスポイルされている状況だ。

    さらにドイツのある企業は虎視眈々とMuse細胞を掌握しようと出澤先生にアクセスをしているという状況で、
    まさに四面楚歌といっても過言ではない。

    Muse、つまり女神を潰そうとする勢力が間違いなく暗躍しており、私も再生医療の同業者がMuse細胞を滅ぼして
    しまおうと画策した証拠を入手している。さらに国際的
    な賞を受賞した人物が、その音頭を取っているという噂
    さえ流れてきた。

    まったくがん医療と同じことが再生医療でも行われているのである。
    ここで改めて再生医療の同業者の皆さん、もういい加減にしなければ匿名が実名になって露呈しかねないですよ、
    とアドバイスを送っておこう。

    ともかく今、女神は四面楚歌なのである。
    そこで私としては私財を投げてでも志ある人々と共に女神を救い出してみようか、と思う。火中の栗を拾いに行くのである。
    なぜなら私もサムライの一人だ。しかも昔から女神を救い出すのは騎士(ナイト)やサムライの任務だからだ。
    こうした私の動きを見てウラがあるだろうと、また同じ
    グループの連中がデマや中傷を流すだろう。

    だが、その前にはっきり言っておく。
    私は出澤先生より忍耐強くない。少しでもエビデンスが
    手に入れば女神を守るために法的手続きを粛々と実行する。つまり、あなたたちのステージは法廷ではない。
    患者一人ひとりの生命を救うための病院や研究所だろう。

    そろそろデマや誹謗中傷で女神を殺そうと企むのはいい
    加減に止めるべきだ。同時にその人たちが国際的な賞の
    名を汚すことのないよう私は祈っている。

    多くの寝たきりの人々に光と希望を与える女神――Muse細胞を救い出せ! 
    少なくとも息も絶え絶えになっている女神を救い出すのは、今しかない。
    中見利男拝