ドイツ・Christian-Albrechts大学より,
血液型A型の人は、他の血液型の人に比べ
新型コロナ感染症の重症化リスクが1.45倍高く,
一方で血液型O型の人は,重症化リスクが0.65倍
低いことが示されたという.
(NEJM誌オンライン版2020年6月17日号掲載)
血液型占いのような話,「ホントかいな?」
と感じるところもあるが,
実は,血液型と感染症の関連についての研究は,
昔からなされており,
『ゲノムが語る23の物語』Matt Ridley 著(紀伊国屋書店)
例えば,1980年代の研究で,
血液型O型の人はコレラに感染しやすいが,
AB型の人はコレラに対して強い耐性があると.
AB型の人は,インドのカルカッタの下水を飲んでも
コレラ菌による下痢は起こさない,とある.
(www ホントかよ〜??)
一方,O型の人は,他の血液型よりも
梅毒に罹りにくかったり,マラリアに対する耐性が
あるらしい.
また,1960年代の研究で,
A型の子供は,ある種の菌で下痢を起こし,
B型の子供は別の菌で下痢になるとのこと.
そうすると,今回の血液型と新型コロナ感染症との
関連の話も「まぁ,それはそれでアリかな・・」という感じ.
もっとも,これはA型の人が,感染症全般に関して
分が悪いということではない.
自然界は,それぞれの血液型の持つ生存特性の中で,
バランスを取っている,という解釈でいいのだと思う.