スピノサウルスの後足は、短く、踵が下がる傾向がある。足指の第1指が接地していたという。

その爪は、平爪的である。

これらの後足の特徴は、足裏の面積を広げ、踏ん張って後退する行動を示唆している。

また、前足の骨は上から大きな荷重を受ける構造になっている。

ここにスピノサウルスがワニの顎に収斂進化した意味を関連させると、顎で獲物を捕らえ、前足・後足で後方に後ずさりし、水中で溺死させる狩りを行っていたことが鮮明になる。

この獲物を後ろに引っ張るという特異な行動が、背部の脊椎に大きなストレスを発生させることになり、それが神経棘の異常な伸長を起こす要因となったのだろう。

スピノサウルスが獣脚類としては特異な身体的構造を持った原因がここにある。

ワニのようにスピノサウルスも尾を後進するためにふったのではないか?

同じ狩りをするワニではなぜ神経棘の異常伸長が起きないかというと、ワニは半直立ではあるが、水中ではほぼ這いつくばった姿勢であり、後ずさりにおいて、背部の脊椎にストレスがかからないから。

 

上から 人 ティラノサウルス スコミムス(スピノサウルス類) メガラプトル

r/Naturewasmetal - メガラプトル、スコミムス、ティラノサウルスの腕の比較(下から上へ)

高度に圧縮されたスコミムスの前足は身体を後方に突っ張るためだろう。