成瀬は信じた道をいく | ギッコンガッタン 

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日々、気の趣くままに綴る雑記帳

 

 

 滋賀県大津市在住のマイペースの女傑こと成瀬あかりの一代記シリーズ第二弾です。近所のパトロールで子供を引き付けたり、クレーム好き(だけど止めたい)主婦の気持ちに付き添ったり、成瀬の大学入学を前に落ち着かない父親、成瀬とともに大津の観光大使となった大学生、締めは、成瀬が探さないで下さいと書置きを残し出ていき慌てて探す周囲の人々と盛りだくさんの連作短編小説です。

 

 これは、前作からなのですが、確かに成瀬あかりのことを書かれているのですが、一つ一つの話の語り部は、彼女に関わる人間ばかりなのです。みんな、成瀬のマイペースな様子に驚きながら引き回されていきながらも惹かれて行く様子が見事に見えるところが楽しみです。そして、何よりスケールの大きさを持つ成瀬と言う人物が大津に対しての郷土愛が強い事も面白いと思えます。

これからも続編がないか楽しみですね。