ギッコンガッタン 

ギッコンガッタン 

日々、気の趣くままに綴る雑記帳

 

 

 本当は参拝して欲しかったと言う気持ちはあります。しかし、この作戦はナイスと思えます。つまり、かなり反日界隈が何とも歯切れが悪い批判しかできないからです。そもそも、人の心の問題を政治問題にしている事がおかしな話ではあります。しかし、気持ちは靖国神社にあるという事をこんな形で示せるのは大事な事とは思えますね。

 
 タイトル通り、水滸伝のストーリーを説明しながらそこからビジネスでの教訓を所々で書いてある設定です。かなり、簡潔でただただ水滸伝のストーリーを知りたい人においても良い本だと思います。そんな中で時代と国が違いますが、梁山泊と言うおおきな組織をどのように経営していくのかと言う視点で書かれています。読んでいてリーダーとしての視点や社員としての視点など色々な角度で見ていてこの部分も良いのかなと思えましたね。

見出し画像

 

 私はキャッチボールも満足にできないほど運動神経は良くありません。それでも野球は昔から大好きでした。

 子どもの頃、地元には甲子園優勝経験もある伝統校があり、ちょうど春の選抜に出場していました。その熱狂を見て、私は自然と甲子園に憧れるようになりました。

 同じ頃、友達の影響でプロ野球にも夢中になっていました。土曜日の昼、遊ぶ約束がない日は家でテレビを見ていることもあり、その時によく放送されていたのが東京六大学野球でした。

 当時の法政大学には江川卓投手がおり、神宮球場は大変な盛り上がりを見せていました。その熱気に魅了され、「いつか東京六大学のどこかに入り、あの応援の輪の中に加わりたい」と本気で思ったものです。

 ところが中学生になり私は家業の事情があり、地元の大学への進学をするしかないとわかってきました。東京六大学には行くことが出来ないことは寂しくは感じられました。


 それでも甲子園への憧れは消えませんでした。私は地元の進学校に進学し、いつか母校が甲子園へ出場する姿を応援したいという思いを抱いていました。

 残念ながら在学中に甲子園出場はかないませんでしたが、地方大会でベスト8まで勝ち進み、「あと少しで甲子園」という高揚感を味わえたことは、今でも忘れられない思い出です。

 やがて私は地元に近い地方の大学へ進学しました。東京六大学との縁はありませんでしたが、「事情が許せばば、あの六大学のどこかで学生生活を送っていたかもしれない」という思いは心のどこかに残っていました。

 大学へ入学した年のゴールデンウィーク、初めて東京を訪れた私は、ふらりと早稲田大学のキャンパスを歩きました。今でも、たとえ半年でも一年でもいいから東京で学生生活を送ってみたかったという気持ちはあります。

 地方で育った少年にとって、東京の大学生はどこか洗練された少し年上のお兄さん、お姉さんのように映り、とても格好良く見えたものです。

 また、私は子どもの頃から吉村作治先生に憧れていました。エジプトで遺跡の発掘をする姿に強く惹かれ、考古学の道に進んでみたかった」と夢見た時期もありました。

 一方、母は高校時代を東京で過ごし、友人たちとよく神宮球場へ東京六大学野球を観戦に行っていたそうです。特に早稲田大学に好きな選手がいた事もありその話を子どもの頃から何度も聞かされて育ちました。

 

 そのため、私にとって早稲田大学や東京六大学は、どこか特別な存在として心に刻まれていたのでした。

 だからこそ、『6(シックス)』というタイトルを見た時、この作品には自然と心を引かれたのです。

 

 

 

 

この本を手に取ったきっかけは、甲子園を目指す高校球児と母親を描いた『アルプス席の母』に深く感動し、同じ早見和真さんの作品を読んでみたくなったことでした。

 『6(シックス)』は、東京六大学それぞれに主人公がいる六つの物語から成る作品です。一見すると短編集ですが、読み進めるうちに、それぞれの物語が一本の線でつながっていく見事な群像劇になっています。

 主人公は、東京大学の控え投手、法政大学野球部のマネージャー、明治大学の就職活動中の学生、立教大学のミスキャンパス候補、慶應義塾大学野球部員の母親、そして早稲田大学のエース・星隼人の六人です。

 物語の中心にいるのは、高校時代から甲子園のスターとして知られ、銀縁眼鏡がトレードマークの早稲田大学エース・星隼人です。六人それぞれの人生が、少しずつ彼を中心に交差していきます。

 最初は東京大学野球部の控え投手の物語です。かつてリトルリーグの名選手だった彼は、高校では勉強を優先し野球から離れていました。

 

 しかし、夏の甲子園で星の力投を見て再び野球への情熱を取り戻します。星と対戦するため東大野球部へ進んだものの、待っていたのは控え投手としての日々でした。そんな彼に、ある転機が訪れます。

 続いて法政大学野球部のマネージャー。高校時代、甲子園で星に敗れた苦い記憶を持つ彼は、故障で選手の夢を断念した後も、敬愛する監督を胴上げすることを目標に奮闘します。個性派ぞろいの法政ナインをまとめ、宿敵・早稲田にどう立ち向かうのかが見どころです。

 明治大学編では、地方の神童と呼ばれた青年が主人公です。本来は早稲田大学を目指していましたが、受験直前に兄からうつったインフルエンザで受験に失敗し、明治大学へ進学します。

 

 就職活動では早稲田ブランドの壁を痛感し、複雑な思いを抱えながら社会へ踏み出そうとします。その早稲田ブランドの面接官も明大に忸怩たる思いがあったのでした。

 立教大学編では、広告研究会の友人に誘われた合コンで星と出会った女子学生が主人公です。交際が始まる一方で、友人に勧められてミスキャンパスに挑戦し、華やかな世界へ引き込まれていきます。しかし、そのことを星に打ち明けられないまま悩み続けます。

 慶應義塾大学編は、野球部員の母親の物語です。自身も慶應義塾大学で学び、学生時代には野球部員との恋愛を経験しながら別れた過去があります。

 

 その経験から野球そのものが苦い思い出になっていました。しかし、息子は勉強と野球を両立させて慶應野球部へ進み、長い補欠生活の末、ついに大きな舞台へ立つことになります。

 そして最後は早稲田大学のエース・星隼人です。甲子園のスターだった彼はプロ入りを断り、早稲田大学へ進学します。その選択の裏には、今は亡き親友との約束がありました。

 

 順風満帆に見える彼も、腰に残る古傷と親友への思いを抱え続けています。大学最後の秋、彼は過去と向き合い、その思いに決着をつけようとします。

 この作品の魅力は、六人それぞれの人生が交錯し、一つの物語として収束していく構成の巧みさです。また、六大学野球の舞台裏や就職活動、ミスキャンパス、大学ごとの校風など、地方に育った私には新鮮な世界を知ることができたのも大きな魅力でした。

 さらに、早稲田編以外の各章が試合結果と新聞記事で締めくくられ、最後の星隼人だけが個人を取り上げた記事で終わる演出も見事です。物語全体を一人のスター選手が軸となって支えている構成には思わず唸らされました。

 星隼人のモデルは、おそらく「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹投手なのでしょう。

 今回の記事では、それぞれの人生が交差していく群像劇の雰囲気が伝わるよう、映画のポスターをイメージした看板画像を作ってみました。

 

 実際に映画化されてもきっと面白い作品になるでしょう。野球そのものだけでなく、その裏側にある人間ドラマを描いた作品として、ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。