とある新型コロナ・ワクチン集団予防接種会場での出来事 | ギッコンガッタン 

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 これは、私の知りあいがそのまた知り合いの医師から聞いたことですが、新型コロナワクチン接種に対しての同調圧力の強さを感じた出来事でした。件の医師が集団接種の問診をしていたら40代の女性が入ってきました。彼女の問診表を見ていたら、飲食品や薬でのアレルギーの項目も今まで接種したワクチンでのアレルギーの項目も無しになっていました。

 

 だから、その医師は、このまま何のアレルギーは、ないですねと軽く念を押した質問をした上で接種していいですよと終わらせる予定でした。しかし、女性は、本当は、食品のアレルギーがあり、インフルエンザのワクチン接種の後にもアレルギーがありましたと言い出しました。しかも、どこかの病院で受けたアレルギー検査でを見せたそうです。その検査結果では、3項目ほどアレルギー反応陽性だったのです。

 

 これを見て、しかも、患者がかなりアレルギーがある体質だと思った医師は、ワクチンを接種するのは、止めようという判断をしてその専用の用紙を書こうと思ったら、その女性の夫が現れました。彼女の言うことは、無視して接種をお願いしますと言い出したのです。女性は、夫の言うことに抵抗して接種をしたがりません。夫は、怒り、その場で彼女の頭を叩きそんなワガママ言うなら離婚するぞとまで言ったのです。

 

 件の医師は、あくまでもワクチン接種は、患者の意思を尊重しますので、本人が打ちたくないといえば、無理に打たせることは、できません。そして、いろいろとアレルギーがあるようですがと話すと、現実のアレルギーは、アナフィラキシーのような重いものではなく、食べ物も軽い蕁麻疹でインフルエンザも打った場所が少し傷んだ程度ですと夫は、話して彼女もそこは、認めていました。

 

 だから、医師は、ワクチンを打つことは、医学的には、不可能ではないという判定となりますと言う話は、しました。夫は、患者の意志というのは、わかるけどと言った後で、説得のために女性の実家に連絡をしました。夫が何とか打って欲しいという願いを無視するわけにも行かず15分ほど夫婦の諍いを見たうえで後は、ご家族で解決して下さいとばかりに医師は、夫婦を自分の所から放し元の仕事に戻ったそうです。

 

 その後、30分ほどして、その日の業務が終わり、今から帰ろうかと思っていたところで件の夫に呼ばれて医師が件の女性のもとに行くと、女性の母親まで加わって、女性のワクチン接種を勧めていました。そして、医師のほうにワクチン接種をするように話しました。結局、女性の拒否の意志は、強く、家族は説得できないままに女性と家族は帰宅したのでした。

 

 医師の話では、集団ワクチン接種は、普通は、夫婦同士なら一つのブースに行くそうです。ところが、この女性は、夫の隙を見て逃げ出し件の医師のブースに逃げ込んできたのです。問診表が一見普通だったのも、夫の監視の下でそう書かされたのでしょう。だから、接種したくないけどアレルギー検査の結果まで携えたうえで、会場に行きそこで夫と別れて医師にお墨付きをもらうという手段を考えたのでしょう。

 

 夫は、夫で妻のことを考えて、ワクチンを善意で勧めているのでしょう。しかし、妻は、ワクチンを打ちたくないと言う意志が強くあり、頑として言うことを聞きません。また、夫は、役人だったようで世間体もあるのかもしれません、とは言え、基本に善意がある分だけ、この同調圧力は、始末が悪いと言えるでしょう。患者の同意が前提で任意であるのにこの強制的な空気は、本当に凄まじく感じた出来事でしたね。