信濃町の駅前の雑居ビル地下1階、昭和の香りが残る「味のプロムナード」内にあるカレーショップ。住所だけを頼りに探すと迷ってしまう可能性もあるのだが、JRの駅前のビル名を探した方が良い。高めのカウンター席とテーブル席があったのだが、1人だったのでカウンターに座ると、「テーブル席にどうぞ」と声をかけてくれた。強欲な店だとテーブル席に座りたくてもカウンターに座らそうとしたりするところも結構あるので、非常に心遣いがありがたい。皆このような態度でお客を迎えて欲しいものだ。
ご夫妻と思われる老夫婦で切り盛りされており、男性が調理、女性が主に接客をしている模様。メニューは何と1種類。ポークカレーのみ。この潔さも評価したい。サイズは小、並、中、大の4種類。お店が古いこともあり、店の奥にはもう使っていないものと思われる、死ぬほど汚い機械が置かれたりしているので、あまり奥の方は覗きこまない方が賢明かもしれない。また、入口の上に"whether it's June July or August for curry come to June"[6月でも7月でも8月でも、カレーはジューン(6月)]みたいな謎のメッセージが書かれている。
ポークカレー 並 (750円)
最初値段を見た時には、若干高めかな…と思ったのだが、信濃町はあまり食事する所も無いし、人の集まる特殊な街(?) なので、この価格でもやって行けているのかも、と。でも銀色の懐かしいステンレス皿に盛られている、カレースタンド風の見た目のカレーであるにもかかわらず、結構味はしっかりしていて美味しかった。この味ならこの値段でも高くない。
黄色いカレーソースは昔懐かしい味がしそうに見えるのだが、カルダモンの香りがするし、変な甘さが無いのも良い。でもカウンターの中を見るとGABANのマンゴーチャツネの瓶がたくさん積んであり、どうやら使用している模様。あと非常に熱々の状態で運ばれてくるのも嬉しい。ソース自体はとろみの少ないタイプのゆるめのカレーで玉子のトッピングも可。またポークの食感も良い。
面白いのは、ジョッキに入って運ばれてくるキャべツサラダ。ざく切りキャベツをフレンチドレッシングで和えただけだが、カレーに入れるとドレッシングの酸味も加わりいい感じ。ジョッキに突き刺さったトングで取る。カレー単体だとビタミンCがとれないので出しているんだとか。付け合わせは濃い茶色の福神漬。
店名：カレーの店 JUNE [ジューン]
最寄：信濃町
住所：東京都新宿区信濃町34 トーシン信濃町駅前ビルB1F
電話：03-3357-1473
営業：？
定休：日祝
ジューン （カレーライス / 信濃町駅、国立競技場駅、千駄ケ谷駅）
昼総合点★★★☆☆ 3.2