【Wordマクロ】選択範囲の拡大・縮小の方向を変更する | みんなのワードマクロ

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ワードマクロで、文書作成とオフィス事務を効率化!!

ぱらぱら山猫の手 を用いた上書き翻訳や、文章の校正をするときには、文字列を正確に素早く選択できると気持ちいいですね。



▼このマクロでできること

たとえば、以下のように文字列を選択している場合があります。


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「2台の車両100」に選択範囲を変えようと思います。

その場合、いったん選択を解除してからカーソルを移動させますよね。

左端の選択範囲を広げたいのですが、これはキーボード操作だけではできないからです。

[Ctrl] + [Shift] + [←] を押すと、以下のようになってしまいますよね。(このショートカットキーは便利です。ブログ記事「カーソル移動の極意 」をご覧ください)


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そうです。選択範囲の右端(末尾側)が左側に移動してしまうのです。


今回のマクロは、選択範囲の変更可能な位置(選択範囲の先頭、末尾)を交互に切り替えます。

デフォルトでは、ご存じのとおり、選択範囲の変更可能な位置は右端(末尾側)ですので、マクロの実行後は、選択範囲の変更可能な位置が左端(先頭側)になります。再度マクロを実行すると、元のデフォルトの設定に戻ります。


では、以下の状態で説明します。


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マクロ実行後に、[Ctrl] + [Shift] + [←] を押すと、以下のようになります。


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もう一度[Ctrl] + [Shift] + [←] を押すと、以下のようになります。


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マクロを再度実行すると、選択範囲の変更位置がデフォルト設定(選択範囲の末尾側)に戻ります。

選択を解除したり、文字入力をしたりと別の操作をしても、選択範囲の変更位置がデフォルト設定に戻ります。



▼マクロの解説

StartIsActive プロパティを使用します。

プロパティを「= Not」でつなぐ表現は、プロパティのオン・オフ(TrueとFalse)の切り替えとしてよくつかいますね。



▼マクロ

Sub 選択範囲の変更位置を切り替える()

 Selection.StartIsActive = Not Selection.StartIsActive

End Sub



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