確かに「粋」だったし、別格の存在感だった | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

こんな記事に目が留まった

当時、フェアレディZを選ぶ人は別格の人という気がした

鼻先が長く(ロングノーズショートデッキ)その流れるようなスタイルとほかの車とはあきらかに異なる低いボンネット・・・というかボンネットの上部よりもバンパーに下っていった鼻先のボンネットが低かったので、目の前で見ると「低いな~」「カッコイイな~」と特別見えた

 

ましてや当時

今ほど各家庭や各個人がクルマを持ってる時代ではなかった

多くの人は公共交通機関で移動し、足が必要な人はクルマまでは大変だからと原チャリを買った

だから当時は若いネーチャンや近所のおばちゃん達はラッタッタに乗った

パッソル&パッソーラに乗った

(5年前に88歳で亡くなった人がこんなに若い)

 

そんな時代にバカ高い税金を払って2400ccだの2800ccだのの大型排気量のくせに

たった2人しか乗れない(Zにはスタイルを崩してまで後部座席を追加した「2by2」モデルも後付け設定されたけどね)

道楽クルマを買う者は少なかった

 

「3ナンバー」ってだけで贅沢だったからね

自動車税はいまでこそ5ナンバーと3ナンバーは格差が縮まってるけど

昔、オレがクルマを乗り始めた頃は

3ナンバー車は81,500円

当時、オレが買った2000ccの車、いわゆる5ナンバー車が39,500円

誰が買う?毎年8万の税金を払ってまで

当時の軽は室内は狭い&高速は必死で走行車線にとどまるようなクルマだったので

2000ccもあれば室内も広い&走りも必要性十分

そんな中、わざわざ「ただ排気量が大きい(当時はボディサイズも2Lと同じが多かった)」だけに毎月8万の税金払ってでも乗る?

乗らないよね

だから当時は皆、5ナンバーばかり乗った

平成以降に税制が変わり、その差が縮まり、3ナンバーがウジャウジャ走るようになる

 

でもさ、オレは、3ナンバーは税金高いままでイイと思うんだ

そんな時代を生きたのもあるだろうけどさ

自動車業界からの圧力もあるんだろうけどさ

世の中の多くの人は2000cc枠のサイズ&性能で事足りるハズだ、それ以上を求めるのは「事足りる上を求める=贅沢品」とも言える、贅沢品には税金が掛かる理屈からも「倍」でもイイと思う

3ナンバーは「それでも乗りたい人が乗ってる車」という名札でイイと思うんだ

ネコだってシャクシだって3ナンバーってなら、別に3ナンバー枠を無くして5ナンバー枠を拡大した全部5ナンバーでイイと思うんだ

 

軽の黄色のナンバーは貧乏臭がするから「白でもイイよ」も余計な改訂だと思う

 

そんな当時にZを乗っていた女性はまた格別の異質感があった

当時の専門誌「CARBOY」の取材

彼女はZ31の前にはS130Zを乗っていた

もちろん2シーター

2リッターではなくニッパチの黒の130Zだった

それだけで異質

その後、3リッターのZ31に乗り替えた

それもまた異質

女で3リッター&2シーターのZ、それもATではなくMTで転がして

首都高ではケツ流れてもオツリ食らうこともなくステアリングを握っていた

「今」の時代でも異質なのに、当時だからね、スゴイよ

 

今じゃ、フツーの主婦になり

どこにでもいる主婦のようにミニバンを転がし

トリマーの資格も活かしながら、コンビニでバイトしてる・・・と聞いている

 

今からでも遅くない

逆に、今なら、子も手が離れ

残りの人生を自分らしく生きるためにも

もう一回、昔のようなクルマを是非買ってほしい

130だろうが、Z31だろうが、なんだってイイじゃんか

でも、どうせ買うなら昔乗った車が懐かしいよね