皆さんにもなかなか参考になる事例があったのでご紹介する
ようはガイドが「前向きに傾くような変形」をしてる件
まあ、それ以外をあえて言うなら
添付画像もかさばるサイズを送るのも、そもそもは相手に対して失礼であるし、第一「弾かれる」可能性も出て来る
まあ、世の中の多くの人がスマホを持ち、アタリマエのように最先端技術を使いこなしてるように見えてるだけで、使いこなせてないとも言える
メールに参考画像を送るなら1枚1Mでも大きすぎだが、最近のスマホは使う人間の操作(ケースバイケースの後処理)も出来るor出来んなど知ったこっちゃなく高画質になってるので、画像としては非常に重い
今回もたった3枚で9Mもある
ヘタすりゃ弾かれる
ここで、画像サイズを小さくして添付しないのなら「大きなサイズ1枚」が普通に言えば「礼儀」だとオレは思う
添付できて、送信にエラーが出なけりゃ何Mでも送り付けるのは
大人数でいきなり自宅にガヤガヤ押し掛けるようなもの・・・と例えると解りやすいだろうか!?
言うならば、添付画像はコレ1枚で事足りるハズ
画像データも294KB(800×600px)しかないが、確認用ならこれくらいで十分
逆に「ヒラスカップ」や「底物カップ」などの申請時の写真や釣果写真などは
シロウトカメラマンゆえに背景ばっか多かったりするので、トリミングするなどの仕上げをこちらでする場合があるだろうと「イイ感じに調整してください」という意味合いも含めて大きな画像サイズで送るのが、頭を働かせる・・・ということになる
まあ、今回こんな連絡があったのでどう返したかというと
「ナイロンラインを使ってませんか?」と返した
いつも、ブログでも話しますが
釣師は「見えない海の中に居る魚の口に釣針を引っ掛ける」という高等技術の趣味です
「見えないものまで見る力」というか「見る心掛け」を普段からしましょう・・・と影竿は謳います
そう言うからには
オレ自身も、見えないものも見えてないと、人には言えません
このガイドを見た時に
一度も見たことありませんが、ウチのイチお客さんの釣りをしてる光景までが見えました
まずは、ガイドがこうなったことに「心当たりが無い」と言うので「ビギナー」というのが見えました
そして、根がかりをエッチラオッチラ、竿ごと引っ張ってる姿が見えました
ガイドがこのように変形するのは
ナイロンラインなど「伸びが多い」ラインを使っていて
「根がかり」を無精せずにラインを手繰り寄せて「ラインブレーカー」に巻き付けて引っ張る
コレをやりなさい・・・と古いブログにも書きましたが
やはり、相変わらず現れるのです
まあ、それにしても船長に石鯛釣りを教わったと言っても
何を教わったのでしょうかね!?その船長も、釣るど~ちゃらよりも、まずは基礎を教えるべきかと思います
ナイロンラインやPEの使い分け
じゃあナイロンを使った場合のいろんなコツややってはいけないこと・・・などなど
案の定、オレが頭の中で見た光景は、まず合ってるようです
ナイロンラインを使っていました
しょせん「ビギナー」がやることはこんなもんです
言葉にトゲはありますが「心当たりが無いというがシロウト」と回答しました
こんなケースこそ、何度かブログに書いたように
「フルオーダー」を受けていた頃には、その釣りに関してはドが付くビギナーが自分の頭の中の空想で竿のオーダーをしてくる
まあ、オーダーメイドの竿屋があるんですから、オーダーする決心をして金さえ払えば作れることは作れるでしょう
でも、何度もブログに書いたように
そんな人が「あ~でもない、こ~でもない」「こうしたらイイだろう、ああしたらイイだろう」と設計図を描いたって、的ハズレのモノが出来上がってしまいます
ヒドイと、来店オーダー受付に来た人が、ヘンチクリンなことばかり言うので「この釣りしたことある?」と訊ねると、「いえ、まだです。これからやろうと思ってるんです」と言う、そんな経験値ゼロの者が設計図を頭の中で「あ~でもない、こ~でもない」といくら考えても、三日三晩考えても、1週間考えたって・・・「どこ行くの?」「どこへ向かってるの?」というお門違いなモノが出来上がってしまいます
そのイイ例が今回のメールでもあります
ビギナーゆえに、やっちゃいけないことが何かもわからないし
やって壊しても「心当たりが無い」
それは竿を破損させるケースもまったく一緒です
最近でこそそう言うお客さんは居ませんが、折れた竿の修理依頼で「なんにもしてないんですけどね」と言う
これまたドが付くビギナーにありがちなこと
おのれが何をしたことが原因で破損につながったのかも自覚がない・・・というパターン
竿は「大きな負荷を掛けた時に折れる」・・・とか
竿は「ましてや、この竿はヘビーロッド、簡単に折れない」・・・とか
勝手に思ってること自体がドがつくビギナーです
「折る」=「オレはヘタクソ」という状況判断のほうが「正解な状況判断」です
「なんにもしてないですけどね」は「ボクはビギナーです」と言ってるのと一緒です
「なにかマズイことをしたから折れた」のです
「折れるには折れる原因がある」のが99%です(中にはエラー品の可能性もあるので100%ではありませんが)
その原因の扱い方を「釣師」がやった・・・ということです
今回のケースもまったく一緒です
こんな前向きの傾き変形をした原因は
さっき言ったように「ナイロンラインを使って根がかりを竿ごと引っ張って切ったから」です
これも、以前に二度ほどはブログに書いたような記憶がありますが
ウチの親父は釣りを基本的にしません
しかし、以前、オレが地元でマキエを入れ続けポイントを作って数日間石鯛を釣り、仕事に戻る時に、まだポイントにはマキエが効いているから「オヤジ、釣りに行ってみろ」と言って、親父がマネごとのように、ホント「数えるほどの回数」石鯛釣りに行っていた時期があります
その親父には「石鯛は早アワセだけは絶対するな!竿を持って行かれると思うくらい引っ張られてから初めてアワセは入れろ!早アワセしても絶対に掛からんからな」とかと「根がかりは絶対、竿ごと引っ張って切るな」くらいの2~3言の簡単なアドバイスをして帰った
すると、やはりドが付くシロウトはシロウトなのですな
「モワ~モワ~、やたら引っ張るけん、もうよかろて思うて・・・アワセてみたら、掛からんやった」があったかと思ったら
「掛かって、えらい引くけん、ヨイショヨイショ上げよったら・・・外れた、ありゃきっとデカかった」と、もうドシロウトお決まりの結果しか返ってこない
「なんや「みた」て?」「言うたろ、早アワセじゃ絶対に掛からん「みた」で掛かるような魚じゃない」
「そんで「掛かってえらく引いた」て言うばって、それも「掛かっとらん」、掛かっとるなら外れん、そりゃ歯かなんかに引っ掛かっとっただけ」
ま~~~完全なドシロウトコースを必ずと言ってイイほど歩む
そんで、その「根がかり」も「やるな」ということをドシロウトはやる
そんで「失敗」を実体験するまで、いわば「ナメて掛かる」
ナイロンラインの根がかりを竿ごと一直線にして引っ張って切ってるのですね
そして、ある日・・・穂先が無くなった
なんでか判る??
今回のガイド変形でも、結局は同じ現象で、結果がどう出るか!?だけの差
まずの原因は、ラインが水中(たとえば瀬ズレワイヤー部と道糸をつなぐサルカンなどの結び目や、底根に触れてるラインの部分など)水の中で切れるなら、大した問題は無い
問題は、空中で切れる(高切れ)や、リールなどの手元で切れる時
大前提として「ナイロンラインは伸縮性がある」というのが一番の要因
伸びたもんは「戻る」それが伸縮
もし、根がかりのラインが空中(高切れ)したら切れた箇所から両方向に、思いっきり「縮」の動作をするのは目に見えています
海側に飛んでいくラインは竿には影響は出ませんが(釣場には高切れのラインが残るのでイイ迷惑にはなりますがね)
逆側に飛んでいくラインはトップガイドをムチのように叩く、トップガイドをうまく抜けたにしても#2や#3などの次のガイドの通過時にラインがどんな撓み方でガイドに干渉するかでガイドを傷めることになります
まあ、空中で切れることはケースとしては少ないですが(磯など手前の瀬際などのラインが触れるなどでもない限りなかなか「中間」でいきなりは切れにくい(結節部のほうが弱いから、多くの場合は結節部から切れることが多い)
しかし「手元」で切れることは、そこそこ発生する
じゃあ、パッツンパッツンに張ったナイロンラインがリール付近でハチ切れたとしましょう
ムチで叩くように、ラインは海側の方向へもの凄い勢いで戻され飛んでいきます
その時にガイドを叩くのです
ラインは一直線で抜けて行くとは限りません撓んだり、丸まったり、切れ口は海側にUの字のようになりながらでも海目掛けてラインは強烈に戻ります
最近じゃ多くの釣師&アングラーはPEラインを使うことが多いので
知らないアングラーも山ほど居るでしょうが
昔のシーバス釣りやショア青物釣りの定番ライン16LBや20LB程度の細いナイロンラインをパッツンパッツンに引っ張って根がかりを切ろうとして、空中など高切れした時ラインを握っていた手にバシッ!!っと切れたラインが戻って来てヘタすりゃアザが出来るほどムチ打たれます
ガイドがこうなるのなんて、いわば
アタリマエです
まあ、どんな釣師も最初は誰しもビギナーから始めます
失敗をしながら「常識」も身に着けて行きます
しかしながら「その道の先人」が言うことには、意味があって言ってることが多いので(誰でもイイというワケじゃなく、中には歴史(時間)だけ永くてボンクラ先人も居るのでそこは選んで師匠を探すべきではありますが)
「この人は」と思う先人の言葉は素直に受け入れるのが「上達」です