発売前から一足先に
「慧眼505H BORON-TUNED Sigh for seventy」を使ってるMくん
本日は
6kg超え
魚全体が見えずとも、イイ顔つきの立派な銀ワサの風格が伝わります
よく、釣具店などの釣果自慢写真などで、ブツ持ちしてる手を思いっきり前に突き出して大きく見せようとする写真を見かけますが
手のサイズとの相対もあるし、小さな魚はたとえアップで比較対象が無いにしたって「永年生きた風格」は出ないので手を突き出したって一緒です
永年釣りをしてくると
この愛着すら湧く「顔」&「まだ光がある活きた目」
これがこの石鯛の「最期の姿」・・・ではありません
彼はこの6kgオーバーをリリース
それだけじゃない
今年になってからも7kg超え&70超えですら手から放し海に返した
なかには「バカじゃね~の」って言う石鯛師も居るだろう
でも2~3kgを後生大事にストリンガーに吊るし、持ち帰って釣果自慢する者には足元にも及ばない「心の余裕」と「高み」で釣りを楽しんでる・・・とオレには思える
この立派な石鯛は今でも海の中で生きています
寸法は68.5cmだったそうだ
あと数年も生き延びることができたら70に到達することだろう
それを、もし、どっかの石鯛師が釣って「やったー!やったー!」と持ち帰ることもあるかもしれない、それをとやかく言うつもりも無い、価値観だって十人十色だ
しかし、いつも言う「リリースできる者のほうが、ガツガツせずに余裕のある高みで釣りを楽しんでる」というのはそこで
「やったー!やったー!」で魚を持ち帰り友人知人&親戚じゅうに自慢して回るのもイイだろう、しかし、68.5cmを海に返した者が居たから、その70の個体が存在した・・・と思うと
やはり、キーパー君は余裕かまして海に返せるリリーサーには逆立ちしたって敵わない
オレはそう思う
6kgオーバーどころか、5kgオーバーすら釣らずに石鯛師を引退していく石鯛師はウジャウジャいる
それを思っても、こんなことをできる者のほうが「70はそれほど高みじゃない」気がしないか!?
6kgどころか7kgだってリリースする(できる)者は、4kgや5kgは「それほど珍しいもんじゃない」という認識にすらならないか!?
実際、今日もMくんは4.55kgってのも捕ったらしい
迫力の顔つきだが、オレには「愛おしくさえ見える見慣れた顔」
できればその命終わらせたくない・・・とオレはいつからか思うようになりました(オレはね。違う釣師だってウジャウジャいるよ)
Mくんにとっては6kgすら手から放せるのだから4.5kgを手から放せないワケがない
でも、2~3kgでもストリンガーに吊るし、絶対に手から放せない者は、4kgや5kgなんて見たこともないようなスゲーサイズなハズ
手から放せるワケがない
こんなことを思っても、やはり惜しみなく手から放せる釣師、ムダに命を取ろうとしない釣師のほうが「上」に見えるし「70」というメモリアルサイズに近い存在だと思える
なんでも最初は「できない」と思うもんだ
このMくんだってそうだ
ほんのちょっと前までフルキープの釣りをしながら「70オーバーを捕りたい」と言っていた
それがウチと付き合いながらも彼なりに自分の価値観を見つめ直したんだと思う
オレはなにも「70オーバーの記念魚まで逃がしなさい」などとは一言も言ってないのに、彼は自分の気持ちで73cmすら手から放した
逆にオレにはできないぞ、きっと・・・「ファクトリーのオブジェになるな」と商売に絡めるだろう
基本はリリースだが、そこはやはり「業界でメシ食ってる身」・・・70オーバーは商売に絡めるだろう(釣竿でメシ食ってなかったら70オーバーもリリースするだろうけどね)
Mくんも言っていた「心に余裕」のある釣りができるようになった・・・と
そんなスタンスに変わりだしてからMくんも、「70オーバー」「70に迫るサイズ」「5kg超えという立派なサイズ」「6kg」「7kg」というサイズの「縁」も出てきたように思う
オレだって5kgオーバーは何枚も海に返しましたが
Mくんもスゴイ石鯛師になったなと思います
動画には若い衆の声も入ってます「カッコイイ」
それが物語ってると思います
持ち帰ってヘタすりゃ釣具店にまで寄り道して写真を撮ってもらい「名人」を自慢する石鯛師よりも、皆がデカいデカいという石鯛を「また会おう!」とドポンする名人のほうが10倍インパクトがあると思います