と言えば語弊がある
昔、ブログに書いたことがあるが
もう何年も経っているので同じような記事を再度書こうと思う
タイトルに書いたが
もちろん「70cm」の石鯛は居る
「70.3cm」も居れば
「70.2cm」も居るし
「70.1cm」も居る
そして「70.0cm」ももちろん居る
「69.9cm」も居れば
「69.8cm」も居るし
「69.7cm」も居るし
「69.6cm」も居るし
「69.5cm」も居る
しかし、
世の中には「70cm」という石鯛がやたらと多い
それはなぜか?
もう解るよね
上記に書いたサイズで言うなら
下の5つほどが、「自称のサイズ」で成長してしまってるのです
世の中には、下の5つのサイズの石鯛は限りなく少なく、「70cmちょうど」ってサイズの石鯛ってのが世の中にはやたら多いのです
その中には、本当に「ちょうど」ってケースもあるでしょう
上記のサイズのようにいろんなサイズが居てしかりですからね
しかし、比率的に見ると、前後のサイズの中で「70.0cm」が極端に多いのです
魚拓などを見たって「70cm」と書かれた石鯛の魚拓は意外と多い
もし、サイズを計測して「70.1cm」とか「70.2cm」ある魚を
わざわざ魚拓に「70cm」とは書かないよね
でも・・・
「69.9cm」とか「69.5cm」程度くらいまでの計測の石鯛が伸びる場合があるので多いのです
「千載一遇」とか「一生もの」にほぼ近いサイズを釣った
そんな時に成長させちゃうのでしょうね
気持ちは解らないではないが
それをやって、人生で一回あるかないかのようなメモリアルを、自ら汚すようなことをするのは愚かなことと、オレは思う
たとえ、他人は知らなくとも、実際に測った自分自身はビミョーに足りないとか知ってるはず
それを「69.5cm」と自称せずに「70cm」と言った途端に汚れたメモリアルとなってしまう
見栄などで「5mm」やそこらは成長してしまうのです
ヘタすりゃ「1cm」だって成長させちゃう人も居るでしょう
だから世の中には「70cmちょうど」という石鯛が増える
逆に「69.9cm」とか「69.5cm」くらいまでのビミョーに届いてないサイズが世の中には限りなく少ない
ウチには「69.5cm」の銀ワサの魚拓があります
この魚は
お客さんを含めあまりに周辺で「食い込みのイイ穂先」とか「軟調穂先がイイ」などと言う人が多いので
「竿を手に持ってりゃ穂先なんてどんな穂先だって石鯛は釣れる!」とビギナー石鯛師のお客さんに言い
口ばっかなら誰だって講釈垂れれるので「食い込みの穂先なんて関係ないちゃけー、オスカーで石鯛釣ってくる」と言って、釣って来た石鯛ですから魚拓の下に実際釣った竿「OC106HH-B泳がせスペシャル」が飾ってあるのです
穂先径は3.2mmもあるGTだって捕れるルアーロッドです
釣った時には「70cmあるかも」と思いました
しかし・・・
ビミョーに足りず「69.5cm」でした
ある若いお客からは
「70cmでも良かったんじゃないっすか!69.5cmと70cmじゃインパクトが違いますよ。そのほうが商売としての宣材写真としてもインパクトありますよ」
などと言われましたが
皆さんだったら、どうします???
オレは絶対に、この石鯛を「70cm」と自称して残したくありませんでした
この時は「ウチのルアー竿で捕った70寸前」という宣材にはなったので、持ち帰りましたが、自分が竿の商売をやって無けりゃ持ち帰ってない魚です
そして、こうやって
ファクトリー内のオブジェとして残すんだったら、尚更「69.5cm」じゃないとイケナイ!と思うのです
なぜか???
この「69.5cm」の石鯛を「70cm」と自称してしまっては
これらの石鯛のサイズまでもが
眉唾モンになってしまうでしょ!?
でも、この石鯛を
「おしいサイズ69.5cm」と上げ底せずに自称すれば
これらが
本当のリアルさを増すのです
本当にミリ単位でこのサイズあったんだな・・・と見る者からも思われます
皆さんも「おしいサイズ」を釣った時は
けっして、弱い自分を出さないでいただきたい
そこでハッタリつくと、他の自分の魚まですべて眉唾になる
そんなもったいないことはするなよ
「狼が来た」と噓をつけば
本当に狼が来た時に、誰も信じてはくれません
それと一緒です
一度69.5cmを70cmと見栄を張ってしまったら、運よく30kgちょうどのアラに縁があった時に「30kgちょうど」と周りに言いふらしても「あ~、あいつのサイズはアテにならん、おそらく30kgなかったハズよ。へたすりゃ27~28kgくらいじゃなかや」
そう言われたくないでしょ!?
気持ちは解らんではないが、けっしてアゲゾコしないことです