今週末に退院することとなりました。
今回はアスペルギルスの治療のための入院でした。
6月の外来での経過観察でアスペルギルスの画像診断が悪化を示していたことが主原因でした。
ついでに抗真菌症の内服薬を開始するための準備入院的な要素もありました。
6月下旬に入院して点滴による「ミカファンギン」の点滴を開始し、併せて内服薬「ボリコナゾール」の服用を始めました。
以来約2週間が経過し、今日の検査では警戒すべきボリコナゾールの副反応の兆候は見られず、レントゲンによる画像診断でもアスペルギルスの状態が改善しているということで、経過は良好との判断に至ったわけです。
それで退院について主治医と話しました。
先生 で、退院はどうされますか。
今週末に退院されてもいいし、もうしばらく入院して点滴を続けるという手もあります。
私 それはミカファンギンによる点滴治療を1週間程度延長してもしなくても大差ないと考えられるということでしょうか。
先生 まあ、そんな感じですね。
私 これまでの治療の主役であった点滴薬から服薬治療に主体が移っていくということ?
先生 そうです。
私 もし先生が私の立場だったらどうされますか?
先生 私は長い入院をしたことがないので何とも言えませんが、要は◯◯さん(私のこと)が早く帰りたいかどうかということです。
難しい言い回しです。
点滴はここまで、ここからは内服、というふうには決められないからと仰っているようにも感じますし、取りようによってはどうしたって結果はたいして変わらないよ、という悲観的な捉え方もできます。
入院を継続したとしても飲む薬は同じわけでして、要は点滴を続けたいかどうか、あるいは退院したい理由がなにかあるのか、そのあたりを計って自分で決めて下さい、ということですね。
極端な話し、このままずっと入院を続けて別の原因で死ぬまで点滴を続けていれば、たぶんアスペルギルスで死ぬことはないわけでして。
まあ、入院生活にもストレスを感じていますし、延長すればお金もかかりますし、この週末で退院することに決めたわけです。
今日が水曜日ですから退院すると決めたのなら金曜日にも退院できそうなのですが、それを日曜日の退院とし、さらにその日曜日も点滴をしてから退院するということにしたのは(普通は退院当日は点滴はしません)、まことに往生際の悪いことと我ながら思います。