病棟内を歩く(1) | 食道がんと闘います

食道がんと闘います

65歳食道がんサバイバー。
初発は2013年、ステージ3aリンパ節に転移。
手術で切除し抗がん剤治療。
しばらく無事でしたが2016年に肺転移、切除手術。
以来、異常はありません。
定年退職後、大学で医療系を学び卒業、再度就職するも3か月で解雇、その後思いきって開業。

「病棟八景(3)」にも記しましたが、私は病棟内を歩いています。

それもけっこうな距離を歩いています。

今の入院病棟はナースステーションを囲むように病室が配置されているのです、いきおいナースステーションを周回するように歩くこととなります。

1周で概ね80メートル。

これを、今は日に140周くらい。

まあ1周80メートルは私の歩幅を80cmとして数えたものですから、実際にはもう少し少ないとしても、それでも10キロメートル弱ほどになりますので、なかなかの運動量です。

それほどまでに歩くのには理由があります。

 

・腹を空かせるため

・夜の眠りのため

・筋力を衰えさせないため

・ヒマつぶし

・生活のペースメーカーとするため

 

この「ヒマつぶし」というのはなかなかに重要でして、長い入院生活、ヒマになるとややもするとごろんと横になってしまいます。

それはいけない、と以前に別の病院に入院していた時に看護師さんに言われたことがあります。

起き上がっていることが重要、座っているだけでもいいからともかく横になったままというのがいけない。

しかし座ってぼぉっとしているとついつい横になってしまう。

で、歩いていると少なくとも横になることはないわけですね。

また「生活のペースメーカーとするため」というのも大切で、何時頃から歩くと決めていればその前後に「コーヒーを飲む」とか「シャワーを使う」とか時間表みたいなものが自然とでき上っていくわけです。

入院していても規則正しい生活。

 

ナースステーション140周の配分ですが、

朝食前20周

朝食後30周

昼食後30周

夕食前30周

夕食後30周

といったところで、就寝前に5周程度追加されることもあります。

歩き始めた頃はせいぜい日に70周程度でしたが、しだいに運動量が増えていきました。

どうせのことなら朝食前も30周にして揃えればよさそうなのですが、この中で一番きついのが朝食前30周なのですね。

逆に一番楽なのは夕食前30周です。