アスペルギルス対策としてアムビゾームの点滴を始めたのが2月16日。
まもなく2か月を経過しようという4月10日の血液検査で血中のクレアチニンの値が基準値を上回ってしまいました。
クレアチニンというのは、まあ、代謝によって生じるゴミのようなもので、通常はほとんどが腎臓で尿に排出されます。
それが血中で増加しているということは、逆の言い方をすれば尿に排出されていないということが言えます。
つまりは腎機能の低下。
もともとアムビゾームはその副作用として腎臓に害を及ぼしやすく、よくもまあ2か月ももってきたというべきかもしれません。
4月10日のクレアチニンの値が 1.26 でした。
基準値が 0.65~1.07 ですが、腎臓という臓器は肝臓などと違って修復が効かず、アムビゾームの影響で一時的に数値が悪くなっているのであればいいのですが、本格的に腎臓がやられてしまっているとしたらこれは結構やっかいです。
4月12日に再度、血液検査をしたところ 1.34 とさらに悪化したので、即刻アムビゾームの投与は中止となりました。
代わって12日から15日まで生理食塩水を落とし、血中のクレアチニンを洗い流す試みがなされた結果、15日の検査では 1.05 まで値が下がり、ぎりぎりではありますが基準値内に収まることができました。
まあ、当面の危機は回避できたというところです。
しかしながらアムビゾームを再開するとまたまた腎臓にくるかもしれないので、抗真菌剤をミカファンギン系のファンガードという薬剤に変更することとなりました。
アムビゾームが直接的に真菌を殺しにいくのに対し、ファンガードは細胞分裂を阻害するということで薬理的な機序は違いますが、比較的にはファンガードの方が穏やかというか、まあ「弱い」薬という感じです。
退院までファンガードによる抗真菌治療を受ける予定です。