そういうわけで、タイトルを「結核治療」から「アスペルギルス治療」に変えます。
このアスペルギルスですが、要は肺にカビが生えることです。
言うなれば肺に水虫ができてしまったようなものですね、水虫も真菌の一種なので。
アスペルギルスというカビそれ自体はそこかしこの空気中に漂っているらしく、ヒトのからだにも常在しているらしいです。
普段は害のないカビなのですが、体力や抵抗力が衰えた時にガーッと繁殖して手に負えなくなってしまい、咳、痰、体力の消耗などさまざまな症状をもたらすことになります。
この辺りはいわゆる日和見感染というやつですね。
カンジダというやつと似ています。
こうなってしまうと人間の生体防衛機能ではコントロール不能となり、食い荒らされた肺は不可逆的に使いものにならなくなって徐々に肺の機能が低下、遂には死に至るという病気らしいです。
実際、私も担当医からきちんと直さないと死ぬことにもなりかねないと言われました。
ネットで調べてみたところ、5年生存率は50%以下とする記事もありました。
どうやら難治性のやっかいな病気であることは間違いなさそうです。
繰り返しになりますが、治療方法の基本は抗真菌剤の服薬による化学療法となります。
爪の中にできてしまった水虫の治療に飲む水虫薬を使うという、あれと同じことでしょうか。
抗結核薬を服用しているのが効かないのかと考えてしまいそうですが、結核菌は「菌」、アスペルギルスは「真菌」、微生物とはいえ種類が違うようで、薬も異なるということです。
私の場合は「アムビゾーム」という注射薬を使うことになりました。
これを毎日1時間かけて点滴します。
いわばこの1時間のために入院していることになります。