私の結核治療(3) | 食道がんと闘います

食道がんと闘います

65歳食道がんサバイバー。
初発は2013年、ステージ3aリンパ節に転移。
手術で切除し抗がん剤治療。
しばらく無事でしたが2016年に肺転移、切除手術。
以来、異常なし。
定年退職後、大学で医療系を学び卒業、再度就職するも3か月で解雇、その後開業するも2年で廃業。

入院したのは12月21日でした。

翌22日から抗結核剤の服用を開始しましたが、29日か30日あたりに早速、副作用が起き始めました。

私の場合は皮疹と痒みです。

29日に私の病室と同室の方が同じく皮疹を発症し、ご本人は痒みはないと言っていたのですが、医師の診察を受け、服薬中止となりました。

この方は自宅で1週間ほど服薬を続け、私の入院した翌日くらいに入院してこられたので、服薬開始から2週間ほどで中断の止むなきに至ったということになります。

こうなると皮疹が引くまで服薬は中断となり、それだけならまだしも、服薬を再開する際もゆっくりゆっくりとなるため服薬のペースが落ちます。

この方の場合、さらには本来なら基本の4剤を服用するべきところ必須とされる2剤+弱めの薬ということになり、結果として退院基準を満たすタイミングが先送りされ、隔離入院期間も長くなることが予想されるわけです。

私も背中に痒みを感じたため看護師さんに正直に訴えたところ、早速医師を呼ばれて診察されました。

幸い、私の背中の皮疹はまだ服薬を中止するほどのものではないと判断され、その代わり皮疹を発した箇所はステロイド軟こうを塗布するよう言い渡されました。

背中に発した皮疹ですので自分では塗れません、看護師さんの力をお借りすることになります。

この日からおよそ1か月ほど、皮疹と痒みとの闘いとなりました。

その間、背中に発した皮疹と痒みはほぼ一貫して出ては引っこみ、また出てくるを繰り返しましたが、それ以外の部位では転々と位置が変わりました。

まず大腿部の外側、やがて内側、少し収まったと思ったら臀部、次は上腕部、前腕部と飛び火していきました。

やがて下腹部にも皮疹が現われ始め、これを見た担当医からは「服薬を続けるか中断するか、ギリギリのところです」と言われました。

これが1月の下旬くらいだったと思います。

上に述べた同室の患者さんと同様、いったん休薬となると隔離期間が大きく伸びてしまいそうなので、なんとかこのまま収まってくれと切に願いましたが、皮疹でボコボコになった前腕部やほとんど赤くなった下腹部を見るに、これはたぶんダメそうだと思わずにいられなかったのです。

そのくらい悲惨な状態でした。

また痒みもなかなか厳しいものがあり、それこそ痒くて眠れない日が続いたのでした。