私の結核治療(2) | 食道がんと闘います

食道がんと闘います

65歳食道がんサバイバー。
初発は2013年、ステージ3aリンパ節に転移。
手術で切除し抗がん剤治療。
しばらく無事でしたが2016年に肺転移、切除手術。
以来、異常なし。
定年退職後、大学で医療系を学び卒業、再度就職するも3か月で解雇、その後開業するも2年で廃業。

入院の一日です。

6時に起床ですが、実際には7時頃に起きます。

8時、朝食です。

30分ほどかけますが、なかなか全部は食べきれません。

本来なら食後に薬を飲まなければならないのですが、食後は苦しいので、少し休みます。

9時15分を目途に薬を飲みます。

大きめカプセル3錠、小さめカプセル1錠、大きめ錠剤3.5錠、小さめ錠剤2錠、粉末剤1包、これをまとめて飲みます。

人によってはざらざらと器にあけて一度に飲み込むそうですが、やや嚥下に不安のある私は4回に分けて飲んでいます。

その後、日によって時間のばらつきはあるのですが、10時前後に看護師さんが朝の巡回にやってきます。

体温や酸素濃度、血圧などのバイタルを取り、体調に変わりはないか聞いてきます。

以上で一日のイベントは終わったようなもので、後は12時に昼食、18時に夕食、その合間にシャワーを使い、21時に消灯、就寝となります。

結核と言っても床についたままの重症というわけではないので、適度に運動もします、と言ってもナースステーションの周りをぐるぐる歩くだけなのですが。

なまじっか多少の元気があるので、退屈きわまりないです。

後は週に1回程度、レントゲンを撮りに隔離病棟を出て一般の放射線科の検査室に行くことがありますが、これは数少ないプチ外出と言えます。

入院時に公共交通機関を使うなと言いながら、レントゲンを撮るときは一般の患者さんと同じ空気を吸うことになりますが、まあこの程度は問題ないということでしょうか。

 

思い出してみるとやはり抗がん剤の入院の際は辛かった。

朝起きて、そのままじっと夜になるのを待つという暮しでした。

起きた時から体が怠くて、一日中吐き気がこみあげてくるし、一日中口の中に抗がん剤の味がするし、食事はおろか水も飲めない、ネットをいじろうという気にもならない。

シャワーどころかトイレに立つのも億劫で。

それでも今のこの瞬間にも薬ががん細胞を退治してくれているのに違いない。

そう信じてひたすら時間が経つのを待っていたものでした。