今、村上春樹のインタービュー集を読んでいて、とても面白いのですが、そこにある文章 から考えさせられる事が多く、様々な想像が膨らんでいき、中々その内容自体には集中 できずにいるのですが。 先日も書いたとおり、村上春樹とランドスケープの中原慎一郎さんは、私が成人してから 最も興味を惹きつけられている人物である訳ですが、よくよく考えてみると、この二人って 両極端にあるような存在だよなと。村上春樹は極端に個人的な生活を送っている方で、反対 に中原さんは極端に人との繋がりを重視した生活をされている方だなと。この両極端にある ような二人の存在に同時に興味を惹かれているというのはとても面白い事だなと、などと 考えながら読んでいる訳です。 ただし、このお二人に共通するのは、新しい生き方というか、次の時代のスタンダードに なるような生き方を模索されているというか、既に構築されつつあるのかなという点です。 彼らの生き方を私のこれからの道を構築するのにいかに取り込んでいくのかというのが私 の課題ではあるのですが、それは未だに分かりません。村上春樹さんのように生きるのが 私にとっては最高の理想ですが、彼のような生活を構築するために私に何ができるのかと 考えると、それは丸っきり見当もつかないし、かと言って中原さんのように生きれるのかと 考えると、それはそれで私には難しいような気がする。恐らく彼らの思想をうまく吸収し つつ、それを私なりのやり方で表現していく術を見出さなければならないのだろうなと 感じています。こう書くと簡単そうに聞こえるけど、それは一筋縄でいく話ではなくて、 私自身が望んでそうした訳ではありませんが、ある程度出来上がっている現在の私の生活 を一旦棄てなければならないし、そうする事は嫁や子供にもそれを強いる事になります。 相当の勇気と覚悟が必要です。でもやっぱり、私自身が今の生活に疑問を持っていて、 それをどうにかしたいと強く願っている訳ですから、やっぱりそれはやらなければならない。 そして私自身が望むような生活の構築は、まずは佐世保にお店を出す事から始まるように 感じています。 さらにニートについて。インタビューを読んでいて思ったのですが、言い方は悪いのですが、 村上春樹さんって極端な言い方するとニートと変わらないよなと(悪意はまったくありま せん)。小説を書く事で社会的な役割は担っていますが、存在としては、ストイックで、 お金をたくさん持っているニートのようなものではないかと(繰り返しますが、悪意は ありません)。 ニートって私にはすごく良く理解できるんです。私も一歩間違えば同じような状況にいて もおかしくはない。ニートって要は社会に居場所を見つけられずに、その縁にかろうじて 生きている人たちですよね。彼らの気持ちは痛いほど良く分かります。社会には参加した いけどその術を持たないというか、この厳しい世界で生きていくための前提を持たない人。 もし私に小説が書けたなら、ニートに関する群像小説を書けるんじゃないかなと。ニート が社会に居場所を見つける物語をシュミレーションできれば、それは私の道を構築する事 のシミュレーションになるのではないかと。 件のインタビュー集を読みながらこのような事ばかり考えてしまい、肝心のインタビュー の内容について、なかなか集中できないのです。。。
親戚の結婚式で今週末一泊二日で沖縄に行ってきました。色々あってほとんど観光はでき
ずに、沖縄のほんの上澄みをすくっただけですが、人々が沖縄に魅了される理由が何となく
わかったような気がします。
早朝の飛行機で沖縄へ。まずはこの飛行機の出発が1時間ほど遅れました。搭乗してから
1時間くらい待たされましたので、子供はぐずりだすわ。。。詳しくは知りませんが、沖縄
で自転車の大きな大会が開かれるらしく、その自転車の積み込みに時間がかかったそうです。
ぐずりだす子供をなだめるために、色々お菓子を与えすぎたのか、着陸間際になって吐いて
しまい、その処理にも時間がかかり、結局沖縄でレンタカーを借りれたのが正午を回って
いたと思います。その時点で割とぐったりでした。
着いたら着いたで猛烈な雨。フロントガラスにぶち当たる雨粒で前が見えなくなるほど
でした。目的地は名護市にあるホテル「ブセナテラス」北上の途中に読谷の「やちむんの
里」に寄り、その後ホテルで義理の父を降ろした後に、さらに北上して美ら海水族館に
行く予定でした。
猛烈な雨のため、足が鈍ります。最初の目的地「やちむんの里」には1時間程度かかった
と思います。北窯の売店でお土産と我が家で使用する器をお買い物です。地面は一面が
川のように雨水が流れていました。売店のすぐ脇に車を停めましたが、店に入るまでに
スニーカーとズボンがずぶ濡れ。車に義理の父親を待たせているため、そうのんびりも
できないという困難なシチュエーションでしたが、それでも並んでいる器はどれも美しく
テンションは上がりました。沖縄に来るまでに高い買い物をしてしまったため(その件は
また別のエントリで書きます)、ほんのちょっとしか買いませんでしたが、本当に後悔し
ています。マカイも買ってくれば良かった。。。
屋根には北窯の看板とシーサーが。店内は楊枝つぼに生けた植物が可愛かったです。
その後、山田真萬さんの作品をみるため「読谷山焼」の売店へ。ブセナテラスのお土産屋
にも山田真萬さんの作品はたくさんありましたが(ブセナテラス10周年記念モデルとかも
ありました)、真萬さんの作品は他のやちむんの作家さんに比べて、やっぱりどこかアー
ティスティックで力強いですね。北窯の作家さん方も素朴で土の持つパワーは感じられる
のですが、真萬さんの作品は真萬さん自身の内的なパワーの力強さがより一層表現されて
いると感じました。欲しいと思った作品は少しお値段が張りましたので、ここでも我慢。
本当に天候さえ良ければ「やちむんの里」をゆっくり歩きたかったです。R58から一本入
った道を上っただけなのに、がらりと風景が変わって、郷愁を誘うというか、恐らくこれ
が本当の沖縄の姿なんだろうなと思わせるような空気が漂っていました。登窯も見てみた
かったなと。まあ私の故郷である佐世保の近くにも焼き物の街はあって、これからも見る
機会はあるのでしょうが。
後ろ髪をひかれたまま、R58を北上し恩納村へ。車の中から道沿いに見えた食堂に遅い
昼食を取りに入りました。名前は忘れましたが、いくつか芸能人のサインが飾ってある
ようなお店で味にも大変期待したのですが。。。私はソーキそばを注文したのですが、
何かちょっと面が堅いどん兵衛のようで。。。以前都内で食べた時はもっとおいしく感じ
たのですが。。。
結局、ブセナテラスへは15時半過ぎ頃に到着しました。立派なホテルでした。こんな立派
なホテルに泊まったのはドバイ以来です。ウェルカムドリンクで出てきたシークワーサー
ジュースが本当に美味しかったです。恥ずかしながら初めて飲んだのですが、あの独特の
酸味が体に美味しくて、旅(まだ始まったばかりだったのですが)の疲れを癒してくれました。
ホテルから美ら海水族館までは車で約1時間との事。天候と子供の体調と閉館時間を考慮
して、美ら海水族館まで行くのは諦めました。。。ジンベエザメ見たかった。。。
ホテルはとても素晴らしかったですよ。ご招待していただいたのでお値段のほどは知りま
せんが、従業員の質、設備の質ともに申し分のないリゾートホテルでした。プライベート
ビーチも綺麗だし、敷地内に海中展望塔や沖縄クラフト教室用の設備があったり、まあ
お金はかかりますが、敷地内だけでも十分リゾートを満喫できるホテルです。
翌日、式当日は何とか薄日が射す程度には天候も回復しました。朝食を済ませ家族でビーチ
をお散歩。ビーチコーミングを楽しみにしていたのですが、こんなに珊瑚が落ちている
ビーチを歩いたのは初めてでした。グアムのビーチには珊瑚なんて落ちてなかったよなー。
ナマコはたくさんいたけど。。。子供と一緒に美しい形の珊瑚を探して歩きました。たく
さん持ち帰ってきて、その中でもお気に入りのものをディスプレイしました。なかなか素敵
なインテリアになりますね。
その後、海中展望塔へ。水深4mで見る海の中の景色です。餌付けしてあるようで、色とり
どりの南国の魚たちが寄ってきました。こんなおじさんでも中々興奮できる景色でしたよ。
ダイビングはやったことありませんが、もっと素敵なんだろうな。
そして式を終えて(親族だけなので、アットホームで良い式でした)、即、慌ただしく帰京。
お土産には定番の泡盛、シークワーサージュース、オリオンビール、サーターアンダギー、
ちんすこうを購入。泡盛も初めて飲んだのですが、すっきりして飲みやすくて好きになり
ました。北窯の焼き物たちと一緒に。
最初に書いた通り、沖縄に魅了される人々の気持ちが少しわかったような気がします。そこ
では、私たちが失ったものがまだ根強く輝いていて、現代に生きる私たちがそれらを再度
必要としているという事だと思います。または現代との距離感が適度な距離に保たれていて
それが、むしろ都市生活者である私たちには新しく感じる発見なのかも知れません。彼ら
の生活は新しいもので、次代の生活を示唆するものであるのかも知れません。
なかなか「ひょいと」行ける距離ではありませんが、もっと深く沖縄の事を感じてみたく
なりました。次はいつ行けることやら。。。
私の故郷、長崎で素晴らしい活動をされています。
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--------------------------------------------------------------- はしもとさんに送った手紙です(メモ) 私としては、私より一回りも若い方が明確な問題意識を持って自ら行動されて いるのを知り、ただただ感心させられるばかりです。 私自身はデザインとは全く無縁の業界で働いており、たまたまランドスケープ のファンで、中原さんの活動にとても興味を寄せている訳ですが(ナガオカさん しかり、馬場さんにも)、このような新しい価値観というか、新しい生活の構築 を模索するようなムーブメントがプロダクトデザインの現場から多く発せられて いる事をとても不思議に感じます(私が知らないだけで、色んなところで立ち上が っているのかも知れませんが)。 私自身も現在の生活に深く疑問を感じており、もっと自分にしっくりくる生き方 を模索しているところです(まだ何も具体的な行動はできていませんが。。。)。 私の道はデザインとは全く無縁の領域に見出されるのかも知れませんが(例えば それが教育の分野に見つかったり、または現在の職で自分を活かす場所が見つ かったり)、同じような問題意識を持つもの同士、またどこかでご縁がある事を 願っています。 それでは、はしもとさんこそ、お体をお大事に、素敵な活動が末永く発展していく 事を期待しています。

