原作は、同名小説『あしたの私のつくり方』(作/ 真戸香 講談社)

 

『瑠璃の島』(原作/森口豁 脚本/森下佳子ほか 2007 日本テレビ)以来、ファンになった成海璃子さんの主演映画。

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

学校では仲間外れを恐れ目立たない子を演じ、家では良い子の振りをする寿梨(成海璃子さん)が、小・中とクラスメイトだったが微妙な距離感のまま転校していった日南子(前田敦子さん)宛に、転校先で日南子が上手く周りに溶け込めるようにと「ヒナとコトリの物語」をメールで送り出す。

 

 

高岡蒼甫さん、近藤芳正さん、奥貫薫さん、田口トモロヲさん、石原真理子さん、石原良純さん、柄本時生さんなど演技巧者が脇を固める。

 

 

もう20年近く前の話だが、ともだちの中での自分のポジションの探りあいは今も変わらないのだろうか。

 

 

思春期の女の子の心の揺れ動く様を細やかに掬い上げる感じが良い。

 

 

それにしてもヒトはまだ「ほんとうの自分」なんかを夢見ているのか( ̄▽ ̄;)

原作は、400年前の恋愛喜劇『から騒ぎ』(作/W・シェイクスピア)。

三谷幸喜さんがシェイクスピア作品を初翻案・演出。

 

前にも書いたが、シェイクスピア作品はちょっと苦手。

 

そういいながら、ここ数年で『ジュリアス・シーザー』(演出/森新太郎2021)、『ジョン王(配信)』(演出/吉田鋼太郎 2023)、『新ハムレット』(演出/五戸真理枝 2023)、『ロミオとジュリエット』(演出/井上尊晶 2023)、『レディ・マクベス(配信)』(演出/ウィル・タケット 2023)、『テンペスト(配信)』(演出/毛利亘宏  2024)、『ハムレット』(演出/吉田鋼太郎 2024)、『ロミオとジュリエット(配信)』(演出/小池修一郎 2024)、『マクベス(配信)』(演出/吉田鋼太郎 2025)に続いて、10本目。

 

しかし『ジョン王』以外、ほぼ悲劇!

 

ほかにも野田秀樹さんや劇団☆新幹線さんなど、シェイクスピア作品を下敷きにした舞台は多い。ま、それもほぼ悲劇。書き残された作品は喜劇の方が多いのに、ヒトはなんでこんなに悲劇が好きなんだろ(;゚Д゚)

 

 

しかし、今作は三谷幸喜さんらしく恋愛喜劇!

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

舞台は鎌倉。

長女のびわこ(宮沢りえさん)、次女ひろこ(松本穂香さん)と暮らす大学教授鳴門(高橋克実さん)の屋敷に、旅芸人一座の看板役者紅沢木偶太郎(大泉洋さん)が、花形役者になった尾上定九郎(竜星涼さん)、若手役者荒木どん平(松島庄汰さん)を伴い来訪。


そこで繰り広げられる「恋のからさわぎ」が見もの。

 

巡査の毒淵(山崎一さん)、女中の明日香(峯村リエさん)と強者揃いの布陣は見ごたえ充分。

 

絶妙なすれ違いに勘違い、言葉遊びを駆使し、騙し騙されながらハラハラドキドキの恋のかけ引きは紛れもなくシェイクスピアっぽくて、それでいて今までの三谷幸喜作品っぽさとも見事に馴染んでいて、粋で軽妙洒脱の極み!

 

当然古典も造詣の一部なのだろう。

お見事というしかない。

 

個人的には、今までのシェイクスピア舞台の中で、ピカイチ( ̄▽ ̄;)

原作は東日本大震災当時、国立病院機構仙台医療センターで麻酔科医長だった自身の体験を綴った『心配ご無用 手術室には守護神がいる』(作/川村隆枝 パコスジャパン)。

 

東日本大震災で被災し生き抜いた人々が、それぞれの哀しみと向き合いながらも前向きに歩き出す姿を女性麻酔科医の視点から描いたヒューマンドラマ。

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

川島隆子(鈴木京香さん)・と夫の川島貞一(三浦友和さん)が素敵すぎる。

 

 

津波で父を亡くした鷹峰純子(貫地谷しほりさん)、自分も妹を喪いながら必死の捜索をしていた三崎大樹(渡辺大さん)をはじめ、土田早苗さん、宅麻伸さん、中越典子さん、藤村志保さん、津川雅彦さんと手厚い布陣。

 

 

実際に被災し、遺体安置所を周り、自衛隊の方々の懸命な捜索に勇気をもらい、避難所にもお世話になった身としては、どれも胸に迫るシーンばかり。

 

特に、津波に攫われ、生い茂る一面のセイタカアワダチソウのなかで、家のあった場所に茫然と腰かける老爺と、行方不明の娘をあきらめきれず今も土を掘り起こし手がかりを探す父親のシーンには心が締め付けられた。

 

 

いつのまにか、たくさん泣いてました(´;ω;`)

 

 

正直、誇張も余計な脚色もなく、そのまま真っ直ぐな映画。

 

 

その分、ラスト貞一が海に投げた石が思いのほか大きく、思わず泣き笑い( ̄▽ ̄;)

原作は同名のライトノベル(作/桜庭一樹 イラスト/高橋しん ファミ通文庫/2003・角川文庫/2008)。.



 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

六本木の廃小学校で開催される非合法の女性格闘技イベント「ガールズ・ブラッド」に集まった、皐月(芳賀優里亜さん)、千夏(多田あさみさん)、まゆ(小池里奈さん)、ミーコ(水崎綾女さん)たちが、それぞれに心の傷を抱えた少女ファイターたちの葛藤と成長を描く青春ガールズ格闘系アクションムービー!

 

 

その抱えている背景や戦う理由にはそれなりの重みがあり、舵の切り方によっては面白くなりそうなのだが、「青春」が災いしたのか、興行的にはふるわなかった。

 

 

あらためて原作を読んでみたくなった。

 

 

 

 

 

眼の保養で済ませるには惜しい気がする( ̄▽ ̄;)

さだまさしさんは、グレープの時代から好きな歌い手さん。

抒情的なメロディと、繊細でリアリティのある歌詞に魅力。

 

小説は、ともだちにもらった『風に立つライオン』(幻冬舎)で、ボロボロ泣いて、次が『アントキノイノチ』(幻冬舎)で、これが3作目。

 

何故か順序的に遡っている。笑。

 

 

 

 

 

(少しネタバレ含みます。御注意!)

 

 

 

なんといっても、母・河野龍子の生き様、そして死に逝く覚悟がリアルで粋でカッコよく、切ない(´;ω;`)

 

 

なかなかこんなふうに生き、死んでいくことは難しいだろうけど、自らもそうありたいと強く思う。

 

 

徳島には何度か旅しているが、阿波踊りは未体験。

もうこの身体では無理かなあ(;゚Д゚)

 

 

『風に立つライオン』を、もう一度読みたくなった( ̄▽ ̄;)