燃え殻さんが映像化を前提に書き下ろしたプロットを基に、漫画(『あなたに聴かせたい歌があるんだ』原作/燃え殻 作画/おかざき真里 扶桑社)と、Huluオリジナルによる配信ドラマが制作された。

 


 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

「#1   27才のあなたは大人でしたか?立派でしたか?」で、心を掴まれた。

27歳の荻野(成田凌さん)は、カラオケスナックで接待をしながら、10年前の高校の英語の授業を思い出していた。
 

産休講師の望月(田中麗奈さん)は英語の授業の時、かつて学費のために下着姿のグラビア写真集に出演していたことを晒されてしまう。
貼りだされた写真を引き剥がす望月を。からかうまさみ(前田敦子さん)たち。

それを複雑な面持ちで愛想笑いをし胡麻化すしかない、荻野や、ゆか(伊藤沙莉さん)、片桐(藤原季節さん)、中澤(上杉柊平さん)たち。

 

すると、27歳の望月先生が教卓にラジカセを置いて話し出す。

「…皆さんもこれから10年たったら必ず27歳になります。私の今の年に必ずなります。その時皆さんが後悔することが私なんかより1つでも少ないことを、私は本気で願っています。」

話し終え、キリンジの『エイリアンズ』(作詞・作曲/堀込泰行 WARNER MUSIC JAPAN)のCDをラジカセで流す。

先生はそのまま学校を辞めたのだった。
 

 

そんな彼らのそれぞれの10年を追いかけた全8話が、生々しくて、切なくて、沁みる。(個人的には、#3、#5、#7あたりが好みかな)

 

小島聖さん、木竜麻生さん、ふせえりさん、見上愛さん、黒田大輔さん、怒髪天さん、 アヤカ・ウィルソンさんなど、各話のゲストも素敵。

 

 

「#8 大切な人に聴かせたい歌はありますか?」がまた良い。

 

片桐の結婚式に集まった荻野、中澤、まさみたちは隣の式場の新婦があの時の望月先生であることに気づく。

 

ひとこと誤りたいと言い出す中澤や荻野に、めでたい日に?と止める片桐やまさみ。

式を終え、彼らの前を歩き去ろうとする望月に向けて、中澤は突然『エイリアンズ』を歌いかけ、荻野たちも声を合わせる。

 

なんかそれだけでじんわり泣けてしまう(´;ω;`)

 

 

たしかに私にもそんなことがあったような、そんな気分にさせられる( ̄▽ ̄;)

短編小説集『神の子どもたちはみな踊る』(著/村上春樹 新潮社)から、「UFOが釧路に降りる」「アイロンのある風景」「神の子どもたちはみな踊る」「かえるくん、東京を救う」を原作としてドラマ化。

震災の影響を、現地ではなく遠い場所で受けた人たちの、喪失を伴う奇妙な物語。

 

録画してから観るまでに時間が必要だった。

観てからも、しばらく言葉にならなかった。

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

岡田将生さん、橋本愛さん、唐田えりかさん、北香那さん、泉澤祐希さん、吹越満ささん、鳴海唯さん、黒崎煌代さん、堤真一さん、渡辺大知さん、渋川清彦さん、黒川想矢さん、木竜麻生さん、井川遥さん、佐藤浩市さん、錦戸亮さん、津田寛治さん、 のんさん(声)と素敵な役者さんたち。

 

 

4話とも、強く心に染みる。

みんな必死で、切なくって、懸命で、美しい。

 

 

村上春樹さんの映像化作品はほぼ観てきた。

そのなかで、独特の空気やリズムを掬い上げていると感じたのが、映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)だった。

 

ドラマ脚本が、その作品にも関わった大江崇允さんと知り、納得。

 

 

私も、まだ「2011号室」に泊まったままなのかもしれない( ̄▽ ̄;)

映画タイトルは、作品中でも登場する同名小説『君たちはどう生きるか』(作/吉野源三郎 岩波文庫)に由来。

 

 

 

『風立ちぬ』(2013)以来、宮崎駿さん10年ぶりの作品。

 

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

明治維新の少し前に空から落ちてきた石の周りを囲って建てられた塔の中で、世界の悪意のバランスを取り続けてきた大伯父(声/火野正平さん)は、その役割を一族の力を受け継ぐ眞人(声/山時聡真さん)に引き継がせようとする。

 

しかし眞人は、青サギ(声/菅田将暉さん)、ヒミ(声/あいみょんさん)、キリコ(声/柴咲コウさん)たちの力を借り、夏子(声/木村佳乃さん)と共に元の世界に戻ることを決意する。

 

 

ほかにも、木村拓哉さん、大竹しのぶさん、竹下景子さん、風吹ジュンさん、阿川佐和子さん、滝沢カレンさん、國村隼さん、小林薫さんなど豪華な役者さんが声優を務める。

 

 

確かに今の世界の有り様も、ある意味、悪意の絶妙なバランスの上に保たれている。

 

 

そうしてみれば、わたしたちホモ・サピエンスは、かつて太古の昔に降り注いだ石を未だ制御しきれずそのバランスを取り続けているとも言える( ̄▽ ̄;)

1ヶ月のお試し体験のつもりだったが、つい魅力的なコンテンツにズルズル継続(思うつぼ!笑)している「hulu」さんのオリジナルドラマ。

 

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

 

あの頃のコロナ禍の重っ苦しい感じが画面から滲み出てくる。

 


亡くなった祖父の店を再開させた増田妃登美(夏帆さん)と、その店に通う水谷光生(斎藤工さん)、水谷の勤める高校の合唱部員(小川未祐さん、杏花さん、前田旺志郎さん、尾碕真花さん…ほか)、そのクラスメイト(⽯井杏奈さん、萩原利久さん)、そして多摩川沿いに住む父娘(蒔⽥彩珠さん、光⽯研さん)、夫婦(瀧内公美さん、三浦貴⼤さん)、さらには出会い系のカップル(村上虹郎、安達祐実)など、それぞれの心の中にあるソーシャルディスタンス、かかわりあう微妙な距離のズレや齟齬をうまく掬い上げる。

 

 

全8話、それぞれ好きな俳優さんたちが演じておられ味わい深い。

 

 

 

中でも最終話、Haruka Nakamuraさんの「君のうた」の合唱が沁みる。

 

 

よろこびよ 世界よ 手のひら
今 ほの明かり 聞こえる 祈りを
 
歌うよろこびよ 世界よ 手のひら
今 ほの明かり 聞こえる 祈りを
 
歌うよ 
 

よろこびよ 世界よ 手のひら
今 ほの明かり 聞こえる 祈りを
 
歌うよろこびよ 世界よ 手のひら
今 ほの明かり 聞こえる 祈りを
 
この声は この声は よろこびと悲しみを
この声は この声は 輝きと眼差しを
 

 

 

誰しもではないだろうが俳優さんは歌唱まで演じ切れるのかと感嘆( ̄▽ ̄;)

原作は、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)連載の同名漫画(作/赤坂アカ×横槍メンゴ)。

 

アニメもほぼ視聴してきたし、原作漫画も途中からリアルタイムで読んだ。

実写ドラマ配信(Amazon Prime Video)と連携した映画化(東映)。

 

 

個人的には実写版でさらにハマった。

圧倒的なビジュアルのキャステイング、原作へのリスペクト溢れる脚本・演出、その高いクオリティ。

 


 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

まず、アイ( 齋藤飛鳥さん)の圧巻の存在感で、漫画原作実写化のハードルを軽く超えてきた。

流石はリアルトップアイドルの貫禄。

 

さらに、アクア(櫻井海音さん 幼少期/岩川晴さん)、ルビー(齊藤なぎささん 幼少期/斉藤柚奈さん)、有馬かな(原菜乃華さん 幼少期/永瀬ゆずなさん)、黒川あかね(茅島みずきさん 幼少期/磯村アメリさん)、MEMちょ(あのさん)、雨宮吾郎(成田凌さん)、五反田(金子ノブアキさん)、ミヤコ(倉科カナさん)、壱護(吉田鋼太郎さん)、さらに、カミキヒカル(二宮和也さん 少年時代/黒川想矢さん)と豪華な役者さんたちが揃う。


ほかにも、十味さん、菊地姫奈さん、渋谷凪咲さん、稲垣来泉さん、なえなのさん、岡田結実さん、 剛力彩芽さん、戸塚純貴さん、石井杏奈さん、片山萌美さん、中村蒼さん、志田未来さん、竹財輝之助さん、要潤さん、安達祐実さん、黒沢あすかさん、尾美としのりさん、濱田マリさん、宮川一朗太さん…etc、贅沢過ぎる(;゚Д゚)


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個人的には、医師と患者が転生し、アイの仇討ちへという流れの意味は最後まで腑に落ちたとは言えず、ミステリー、サスペンス、謎解きという要素よりは、それぞれの想いとか愛情、友情、そしてアイドルや役者などの夢へかける熱量、各々の才能や個性の方にハマった。

 

 

だから、私の最高の山場はラストシーンではなく、ルビーがアクアの前世を吾郎と知るシーン(´;ω;`)

時を超えて叶う想いとかに弱いんだよね( ̄▽ ̄;)