2016年頃、書店の棚で、偶然『英語で読む村上春樹』(NHKラジオ)を見つけ、慌ててラジカセを購入。番組を録音し、再生レコーダーも買い求め、仕事しながら聴いていた。もちろんそこから英語力は全然上達していない( ̄▽ ̄;)

 

でも、これが今の「らじる☆らじる」「Tver」視聴の始まりだった。

 

そこから、書店にいくたび、NHK関連書籍コーナーを確認するのがルーティンになった。

 

そして、3月末に見つけたのがこのNHKテキスト。

早速読み終え、放送を楽しみにしていた。

 

 

しかし、老いた脳は相変わらず鈍い。

 

完全にラジオ放送とばかり思い込んでいて、「らじる☆らじる」を確認していたのだが、いくら探しても放送が無い?検索しても引っかかってこない(;゚Д゚)

 

そして、いつものように4月クールのTV番組の録画予約をしながら気づく。

NHKのテレビ番組だったのね( ;∀;)

 

 

すでに初回は再放送も終わってた。笑。

 

慌てて残りの放送を録画し、鑑賞しました。

 

 

村上春樹さんの長編作品はこれが初めてだった。

読んでから20年経つが、その時の衝撃はまだ生々しく残っている。

 

 

もう一度読みなおそうと思う( ̄▽ ̄;)

広島ホームテレビさんによる制作で、ナレーションには人気声優の梶裕貴さんも参加されている。

 

 

 

小説、ドラマ、映画などで描かれることも増え、認知が広まり、ようやくコーダの方々への理解が進んできたように思う。

 

 

しかし、まだまだ偏見や無理解も多く、様々なマイノリティを生きる人々がたくさんのことに耐えて、懸命に生きていることに気づかされる。

 

 

それぞれの出自、性自認、その特性や能力、社会的格差のなかでの立場や、考え方をマジョリティ(本来、おそらく誰もいろんな意味でマイノリティなはずなのに)と共有し、共存していく明日は、人々が憎み争う世界より美しくはないだろうか。

 

 

吉冨さくらさんたちの笑顔がとても素敵だった( ̄▽ ̄;)

日曜劇場枠のドラマ『TOKYO MER 〜走る緊急救命室〜』(脚本/黒岩勉 TBS)の劇場版一作目。

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

これがサスペンスやミステリーというなら、あざとい展開や粗い部分(特に、犯人が「上層階にはまだガソリンがある」と言ってるのに消防と情報共有した描写がないのは流石に無茶)は耐えられないのだが、それが「目の前の命を救う」ための演出だからしょうがない(;゚Д゚)

 

そしてまんまと泣かされているチョロい私(´;ω;`)


喜多見(鈴木亮平さん)、音羽(賀来賢人さん)、いつものMERチーム(中条あやみさん、菜々緒さん、小手伸也さん、佐野勇斗さん、ミンフォンチーさん)の手術や治療シーンが相変わらず画になる。

さらに要潤さん、佐藤栞里さん(回想)要潤さん、渡辺真起子さん、橋本さとしさん、鶴見辰吾さん、仲里依紗さん、石田ゆり子さんたちに、ゲストで、杏さん、ジェシーさん、徳重聡さん、古川雄大さんたちが参戦。

 

確かにこの映画自体は上手く作られた虚構だが、その背後に実際に現場で命に向き合っている無数の医療従事者や消防隊員、それを支えるスタッフがいるという説得力は半端ない。

 

 

最後のエンドロールで、病院のみなさん、救急車や救命救急センター、Dr.ヘリ、消防庁、自衛隊などたくさんの方々が、病やケガ、事故や災害、コロナ禍などの非常時も含め、懸命に取り組まれている現場の写真が挿入されていて、その姿に映画と同じくらい感銘を受けた。

 

 

個人的には、最後の赤塚都知事の「よっしゃ~!」狙いだが( ̄▽ ̄;)

これもまた、たくさんの気づきをもらった対談集。

 

 

 

 

 

一番の収穫は「何かを人に呑み込ませようとするとき、あなたはとびっきり親切にならなくてはならない」(聞き手 : ジョン・レイ THE PARIS REVIEW 20024)である。

 

 

村上春樹さんは次のように語る。

 

 

(前略)結末というのは僕の興味を強く惹かないのです。(後略)(P221.L7~8)

 

僕自身は物語を書きながら、「誰が殺したか」を知らないのです。そういう意味では僕は読者と同じ地平にいます。物語を書き出すときには、僕はそれがどんな結末を迎えるのか知らないし、次に何が起こるのかもわからない。最初に殺人事件があったとしても、誰が犯人なのか僕は知識を持ちません。僕はそれが誰なのかを知りたくて、小説を書き続けるのです。もし誰が犯人なのかわかっていたら、小説を書く目的がなくなってしまいます。(P221.L14~P222.L2)

 

 

さらに同じ章でインタビュアーに、「失望というのはひとつの儀式なのですか?」と問われ、次のように答えている。

 

 

そのとおりです。経験そのものがひとつの意味です。その経験の連鎖を通して主人公は変化します。それがいちばん重要なことです。彼が見つけたものにではなく、彼が見つけなかったものにでもなく、彼がくぐり抜けてきた変化にこそ意味があるのです。(P225.L11~P226.L1)

 

 

 

私は、今まで村上春樹さんの物語を読むたびにいつも感じていた靄が腫れた気がしたのである。

 

 

彼の物語は、読み進めている時が一番楽しくてこれはどこへと向かうのだろうとワクワクするのだけど、読み終えるといつもなんかおさまりが悪い感じのふわふわした心地になることが多かった。

 

まちがいなく面白いし、刺激的だし、心がどこか深く遠いところへ向っているのが分かる。ページをめくるたびにその物語を追体験しているようで今まで生きて来た時間の何倍もの想いを呑み続けているように感じる。

 

なのに最後のページを閉じた瞬間、私の心はいきなりどこかの四方全て白い部屋にいたり真っ青な空の下の青い海に浮かぶ無人島の波打ち際にいるかのようで、途方に暮れてしまう。

 

長い旅を終えたような、まだ途上のような、上手く言葉にできない感覚。

 

 

その全てが腑に落ちた気がする。もちろんこれも私的な思い込みだが、( ̄▽ ̄;)

(脚本/清水友佳子、吉川菜美、藤澤浩和 監督/吉田康弘、滝本憲吾)

 

原作は短編ミステリー小説集『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(作/湊かなえ 光文社)。

 

鋭い視点と抜群の構築力で、毎回唸ってしまう湊かなえ作品のドラマ化。

ただ個人的には、文章だとその表現力で気にならないのに、実写映像化の段階で無理や齟齬が生じ、あざとい後味でイマイチのめり込めないことが多かった。

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

この連続ドラマも湊かなえ感満載。

 

 

表題にみられる母と娘の歪み、姉妹それぞれの思い、さまざまな女性の抱える思い込み、嫉妬や羨望、情念、苦悩…etc、自己完結しがちな複雑な女性心理を巧妙に操りながら、少しづつポイズン(毒)を注入し、ザラザラした手触りが残る感じに胸が苦しくなる。

 

もちろん映像化によって浮き出る粗さは今作も変わらない。

 

それでも、寺島しのぶさん、足立梨花さん、清原果耶さん、中村ゆりさん、倉科カナさん、伊藤歩さんという大好きな女優陣がそれ以上の毒を撒き散らしていくポイズンワールドに目を奪われてしまう。

 

脇を固めるキャストも、山下リオさん、山田杏奈さん、片岡礼子さん、渡辺真起子さん、宮崎美子さん、髙橋優斗さん、水崎綾女さん、中川望さん、秋月三佳さん、峯村リエさん、坂井真紀さん、山田真歩さん、和田正人さん、中村久美さん、浜野謙太さん、奥野瑛太さん、柳ゆり菜さん、赤間麻里子さん、佐津川愛美さんと充実。

 

 

 

それぞれの女優さんが歌い継ぐオリジナルエンディングテーマの『だいじな子』(作詞/吉川菜美、吉田康弘 作曲/きだしゅんすけ)がいつまでも耳に残る。

 

これが一番毒っぽい( ̄▽ ̄;)