本田孝好さんは好きな作家さんの一人。

 

映画『at Home』(脚本/安倍照雄 監督/蝶野博 2015)も面白かった。

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

いろんな人と人のつながりを描くことで、本当の家族のカタチを問いかける小説集。

 

 

「at Home」

 

謎かけっぽいツクリは個人的に少し苦手だが、"家族"のひとりひとりが、その背景から心情まで丁寧で魅力的。

その巧みな構築力、豊かな表現でこちらの脳内に映像が浮かぶほどで映画化も納得。

 

 

「日曜日のヤドカリ」

私的には、これがいちばん好き。

俺と弥生の感じが素敵すぎて羨ましい。

あんなふうにできたらよかったんだが(;゚Д゚)

 

 

「リバイバル」

ここまで荒っぽいと少し感情移入が難しい。

そしていちばん救いのない感じも辛い。

でも私たちが目を背けている現実の欠片であることも確か。

 

 

「共犯者たち」

こんなにうまくは運ばないだろうとは思うし、ここまでシンプルに信じあえる絆なんてそんなに簡単じゃないと知りつつも、いつのまにか心を射抜かれてしまっているあたり、本当は自分たちも内心そうあってほしいと望んでいるんだろう思わされる。

 

 

 

ややあざといんだけど、相変わらず心を弄ばれてしまうあたりが上手い( ̄▽ ̄;)

原作は、小説『ノルウェイの森』(著/村上春樹 講談社)。

 

映画化されたことを知っていたのに、なぜか今まで観なかった。なんでだろ。笑。

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

ワタナベ(松山ケンイチさん)、キズキ(高良健吾さん)、直子(菊地凛子さん)とまるで物語から抜け出してきたような佇まい。

 

緑(水原希子さん)も、村上春樹さんの小説によく出てくる原色娘っぽいイメージを体現している。

 

 

玉山鉄二さん、霧島れいかさん、初音映莉子さん、柄本時生さんが脇を固める。
 

糸井重里さん、細野晴臣さん、高橋幸宏さんには驚かされた。

 

 

全体的な質感、映像の風合いや色味、そしてなによりワタナベや直子たちの佇まいとそのやりとりが「ノルウェイの森」が醸し出す抒情性とシンクロしている。

 

それは、過去やかつてのきらめいた記憶へのレクイエムのようで切なくものぐるしく、美しい。

 

 

久し振りに、読み返してみよっかな( ̄▽ ̄)

原作は、『モーニング』(講談社)で連載された同名漫画の『沈黙の艦隊』(作/かわぐちかいじ)。

 

劇場版映画に未公開シーンとその後のストーリーを追加した配信ドラマ『沈黙の艦隊 シーズン1 〜東京湾大海戦〜』が、Amazon Prime Videoで配信された。

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

原作漫画のリアルタイム世代。

毎週楽しみにしてた。

 

正直、実写化可能かと思ったが、海中の潜水艦の表現、大海戦の陣容と迫力、その緊迫感、さらに戦闘シーンの解像度と、見応えは十分。

 

もちろんあれだけの物語の展開、細やかな心理戦や駆け引きを限られた時間で描くことに限界はあるし、粗い展開になってしまった感じは否めない。

 

それでも、海江田四郎(大沢たかおさん)、深町洋(玉木宏さん)、山中栄治(中村蒼さん)をはじめ、松岡広大さん、前原滉さん、水川あさみさん、ユースケ・サンタマリアさん、中村倫也さん、手塚とおるさん、田中要次さん、笹野高史さん、江口洋介さん、酒向芳さん、夏川結衣さん、橋爪功さん、津田健次郎さん、風吹ジュンさん、上戸彩さんなど、そうそうたるキャストのリアルな迫真のシーンに魅了される。

 

 

この作品の意図、彼らの願いや想いが、今の世界に響くことは夢なのか( ̄▽ ̄;)

またまたアニメ番組が増えて、キャパいっぱい(;゚Д゚)

 

 

ざっと数えてみても。

 

『雨と君と。』、『フェルマーの料理』、『週刊ラノべアニメ』、『怪獣8号 第2期 』(テレビ朝日)『よふかしのうた Season2 』『ONE PIECE』(フジテレビ)、『地縛少年花子くん2』『ガチアクタ』『神椿市建設中。』『ダンダダン 第2期 』(TBS)、『cocoon ~ある夏の少女たちより~』『SAND LAND: THE SERIES』『アン・シャーリー』(NHK)、『光が死んだ夏』『桃源暗鬼 』(日本テレビ)、『クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-』『フードコートで、また明日』『ブサメンガチファイター 』『夢中さ君に』(TOKYO MX)、『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 』『ぐらんぶる Season2』『ウィッチウォッチ』『 Turkey! 』『地獄先生ぬ~べ~(2025)』『宇宙人ムームー 』『転生宗主の覇道譚~すべてを呑み込むサカナと這い上がる~』『陰陽廻天 Re:バース』『傷だらけ聖女より報復をこめて』『瑠璃の宝石』『うたごえはミルフィーユ』『カラオケ行こ!』『BanG Dream! 2nd Season』『強くてニューサーガ』『ふたりソロキャンプ 』『水属性の魔法使い』『ブスに花束を。』『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』『彼女、お借りします 第4期 』『渡くんのXXが崩壊寸前』『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』『その着せ替え人形は恋をする Season2』『ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される』『嘆きの亡霊は引退したい』(Tver)、『SAKAMOTO DAYS 第2クール』(テレ東)

 

などなどなど。

 

 

特に、「Tver」では、過去作品を手当たり次第に視聴したので正確には数えきれない。

 

 

『アン・シャーリー』(原作/L・M・モンゴメリ 監督/川又浩)や『雨と君と』(原作/二階堂幸 監督/月見里智弘)の詩情は観ていて心が温まる。

 

『ガチアクタ』(原作/裏那圭 graffiti design/晏童秀吉 監督/菅沼芙実彦)、『クレバテス -魔獣の王と赤子と屍の勇者-』(原作/岩原裕二 監督/田口清隆)、『ブサメンガチファイター 』(原作/弘松涼 漫画/上月ヲサム 監督/曽根利幸)、『嘆きの亡霊は引退したい』(原作/槻影 監督/たかたまさひろ)、『ダンダダン 第2期 』など、その世界線から目が離せなくなる作品も増えた。

 

 

そこから3作品。

 

実写と融合した映像、怪しい物語、その醸し出す異様な佇まいに吸い込まれそうになったのが『光が死んだ夏』(原作/モクモクれん 監督/竹下良平)。

 

 

 

そして、今期もモロに心を鷲掴みにされた『怪獣8号    第2期』(原作/松本直也 監督/宮繁之)。

 

 

 

最後は、やはり『SAND LAND: THE SERIES』(原作・ストーリー原案・キャラクターデザイン/鳥山明 監督/横嶋俊久)かな。    

 

 

もうここまでくると脱帽。

魅力的なキャラクター、シニカルで心躍る世界線が文句なく面白い。

 

あらためて惜しまれる(;゚Д゚)

 

 

さて、豊かな才能が次々と産まれるアニメ界はここからどこへ向うのか( ̄▽ ̄;)

原作はノンフィクション作品『東京貧困女子。』(著/中村淳彦 東洋経済新報社)。

 

 



(ネタバレ含みます。御注意!)


雁矢(趣里さん)と﨑田( 三浦貴大さん)の凸凹コンビが微妙に噛み合っていく感じが素敵。

 

優花(田辺桃子さん)、葵(東風万智子さん)、典子(霧島れいかさん)、恵子(宮澤エマさん)、凪(高田夏帆さん)、リサ(安斉星来さん)、萌音(金澤美穂さん)たちそれぞれの多様な貧困さの実態がリアルで切ない。

 

きっと世界はさらに無数の心身を蝕む貧困に溢れているだろう。

 


高橋ひとみさん、淵上泰史さん、樋井明日香さん、柿丸美智恵さん、三浦獠太さん、梅舟惟永さんなど、キャストも

 

 

最終話、病院の長椅子で崎田が雁矢に話しかける。

 

「むなしいと思ったことはないか?俺たちがどんなに言葉を尽くしても訴えても、その何倍ものスピードで世の中は不幸に飲み込まれていく。底なしの闇に向って叫んでるみたいなさ。俺たちの仕事って何なんだっていう」
 

雁矢が言う。

 

「そこは…、信じましょうよ。言葉はいつか必ず届くって。私たちの仕事はいつだってそれを信じるところから始まるんじゃないですか?」

 

 

確かに、ヒトは数千年以上も前から懸命に言葉を尽くして届けてきたはずなのに、歴史を振り返れば、今の社会のあり様・世界の情勢を俯瞰すれば、ヒトは不幸の闇の拡がりの速さに立ち往生しているようにも見える。

 

しかし、緻密に丁寧にそれぞれの細やかな人々の暮らしに目を凝らせば、そこには確かな手ごたえのある、あたたかな言葉で繋がっている関係が確かにある。

 

真摯な言葉が、真っ暗な闇の中で光を灯すことで歩き始められる、未来を照らしてくれているのも確かだろう。

 

 

「貧困」とは「金銭」よりも「絆」の喪失なのだと強く感じさせてくれた( ̄▽ ̄;)