ジブリはもちろん、宮崎駿さんの作品はほとんど観てきたし、この映画も知ってはいたのに実はキチンと観ていなかったことにいまさら驚く。

 

私の大好きな2本の作品『風の谷のナウシカ』(1984)と『もののけ姫』(1997)に比べるて少し子ども向けの感じがしていたからかもしれない。

 

『となりのトトロ』(1988)や『千と千尋の神隠し』(2001)でその物凄さを知っていた筈なのに(;゚Д゚)

 

そう、私は昔っから知ったかぶりのイケ好かない若者だった。笑。

 

 

宮崎駿さんは、手垢に塗れ錆びついた先入観に凝り固まった私たち大人へ、ずっと言い続けてくれていたんだ。

 

 

 

 

 

(ちょっぴりネタバレ含みます。御注意!)

 


人も魚も海も自然も、すべてがおおきなひとつのいのち。

 

子どもたちの持つ無垢な魂を丁寧に見つめれば、こんなにもシンプルで分かりやすい愛のものがたりになるんだと気づかされる。

 

 

…にしても、わたしたちはいつのまに魔法を忘れたんだろう( ̄▽ ̄;)

青春ミステリー小説『世界は密室でできている。』(作/舞城王太郎 講談社) を、OFFICE SHIKA PRODUCE で舞台化。

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

【劇団鹿殺し】さんの舞台は、ストロングスタイル歌劇『俺の骨をあげる』(2018)、OFFICE SHIKA PRODUCE『ダリとガラ』(2023)、オペレッタ『ミズ・ヤマイヌ』(2024)に続き4回目。

 

ただ、ライブ・ビューイングに配信と映像ばかり。

身体上の都合もあり、生の舞台を観る機会はないかもしれない。


さて、今回も配信。
 

OFFICE SHIKA PRODUCEさんの舞台は、いつも、直球ど真ん中。

荒々しくも直截観る者に突き刺さる迫力が醍醐味。


なのに今回の舞台配信映像は、その肝心の魅力が削ぎ落されていた気がする。


私の聴力がサビ付いているのは確かだが、何度巻き戻してみても、音響のバランスが悪く、台詞をきちんと拾い切れないのに歌唱シーンの音楽のボリュームが大きい。

せっかくの言葉が届いてこない。
糸川耀士郎さん、笹森裕貴さん、岡部麟さん、小田えりなさん、田口愛佳さん、橘輝さん、山本亨さんたち若いキャストたちの熱量は「鹿殺し」らしさを彷彿とさせるのだが、配信の映像ではそれもうまく伝わってこなかった。
 

 

『俺の骨をあげる』、舞台後の挨拶は今でも私を熱くしてくれる( ̄▽ ̄;)

Amazon Prime Videoによる、アマゾンプライム会員向け配信ドラマ(2024)。


ゲームオタク+妖怪ミステリー+ホラーファンタジー+ラブコメ+アクションと、てんこ盛り。

 

 



(ネタバレ含みます。御注意!)


スタッフ陣はもちろん、キャストも素晴らしい。

 

 

ハチ(佐野勇斗さん)とイジー(吉川愛さん)の美男美女にただ見惚れる。

 

さらに、吉柳咲良さん、石井杏奈さん、平祐奈さん、望月歩さん、濱田マリさん、齊藤なぎささん、アントニーさん、加藤諒さん、栗原類さんなど好きな俳優さんたち。

 

それどころか、 反町隆史さん、板谷由夏さん、袴田吉彦さん、北村有起哉さん、竹中直人さん、真飛聖さん、橋本じゅんさん、野間口徹さん、夏木マリさんなど贅沢過ぎる達者な役者陣。

 

 

魅力的なキャラクターに加え、興味深い筋立てのストーリー、リアルで幻想的なVFX効果、激しいアクション…etc、完成度はかなり高い。

 

 

ただ、当然のように次のシーズンへと結末が先送りされるもどかしさ( ̄▽ ̄;)

原作は『週刊文春』(文藝春秋)連載された推理小説ガリレオシリーズ第6弾『真夏の方程式』(著/東野圭吾)。

映画化作品としては、ガリレオシリーズ劇場版第2作となる。

第1作となる『容疑者Xの献身』(脚本/福田靖 監督/西谷弘 2008)は個人的好きな映画ベスト10に入る作品。

石神(堤真一さん)の心情が痛いほど共感し、感情移入し過ぎた(´;ω;`)
 

TVシリーズも全作品視聴。

湯川と美人刑事たちの呼吸感が絶妙。

 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

なんといっても湯川(福山雅治さん)が素晴らしく画になる。
 

成実(杏さん 幼少期/豊嶋花さん 15年前/青木珠菜さん)、川畑夫妻(前田吟さん、風吹ジュンさん)、仙波(白竜さん)たちの抱えた闇が、玻璃ヶ浦の美しい海の青が際立つほど、その底に塗り込められている感じがして哀しくなる。

 

子ども嫌いの湯川が恭平(山﨑光さん)と過ごす時間が無邪気で懸命で、きらきら輝いている。

 

岸谷(吉高由里子さん)の丁寧な捜査の描写が物語をしっかりと支える。


草薙(北村一輝さん)をはじめ、ほかのキャストも田中哲司さん、永島敏行さん、根岸季衣さん、筒井真理子さんなど手厚い。

 

 

ただ原作未読なのであくまでも映画版の感想だが、結局事実に蓋をしたままでいいのかという気持ちは捨てきれない。

 

真実によって「人生が捻じ曲げられる」のではない。

過去と向き合わず隠してきたことが彼女たちの時間を捻じ曲げたのであり、真実こそがその歪みを正すのじゃないか。

 

私には、そんな誤魔化しで成美や恭平たちの明日が支えられるとは思えない。

 

 

そして何よりも首肯できないのが、塚原(塩見三省さん)の扱いである。

 

彼は何のためにあれほどの労力を尽くして仙波を探し出し、病院に入れ、なぜ成美に会うために玻璃ヶ浦まで来たのか。

退職してからなので、その罪を暴くためとは考えにくい。

いや、むしろ16年前の真実に辿り着き、自身の誤認逮捕を悔い、さらに仙波のその想いを受け止め、死の淵にいる彼のことを伝えるために娘を探しにきたと考える方が自然だろう。

 

その塚原を、話も聞かず勝手に決めつけて無視し、謀殺・遺棄した。

遺される妻のことを一顧だにせず。

 

伸子(西田尚美さん)の場合は、殺されていいとまでは思わないが金を脅し取ろうとした悪意と母たちを守ろうとする少女の構図を頭では理解できる。

 

塚原の死は、理不尽でしかない。

 

なのに、その点に川端夫妻も成美や湯川たちもほとんど触れず、ただ美しく豊かな海、少年とのひと夏のふれあい、みたいないい感じで映画は終わる。

 

 

物語としては全く美しくない。『容疑者Xの献身』とは真逆の後味( ̄▽ ̄;)