第13回本屋大賞受賞作。
映画化もされた。
両親の介護に奔走していた時期、書店に並べられた本屋大賞の候補作全作品の冒頭の数ページを読み自分なりの大賞予想をしていたことがある。(少し疲弊してた?)
ふたりを看取り、いつのまにかやめていた(;゚Д゚)
記憶は朧ろだが、第13回は悩んだ。
『君の膵臓が食べたい』(著/住野よる 双葉社)は当時の心境に深く刺さる内容だったので久々に新刊で購入、ボロボロ泣いた。
『朝が来る』(著/辻村深月 文藝春秋)と、この作品が書き出しでもう惹かれた。
(ネタバレ含みます。御注意!)
音痴だからなのか、こういう音楽モノに感情を揺さぶられる。
無いモノねだりなのか。
この作品でも、音楽や調べを豊かな言葉や文章で表現していてぐっと掴まれた。
次の2ヶ所はやけに印象深かった。
「…音の伸びる方向にすうっと景色が開けるのが見えた。銀色に澄んだ森に、道が伸びていくような音。そのずっと奥で、若いエゾシカが跳ねるのが見えた気がした。
「透きとおった、水しぶきみたいな音でしたね」(P251.L 7〜9)
「その辺に漂っていた音楽をそっとつかまえて、ピアノで取り出しているみたいだ。」(同上、L16〜17)
とにかく和音のピアノを聴いてみたくなった。
できることなら、弾けなくなる前の由仁のピアノやねずみ色のスェット上下の青年のピアノも聴いてみたい。
読者にそう思わせた時点で著者の勝ちだろう。笑。
幸か不幸か映画はまだ観ていないし、一時期宣伝されてたけど配役も忘れていた。
映画化作品の原作小説を先に読む機会は少ない。
映像化されてから読むことの方が多いと思う。
私だと、思い当るのは、文学史一覧にあるような有名作品と、好きでほぼ全作品読んでいる村上春樹さん、ミヒャエル・エンデさんの児童文学作品ぐらい。
最近の話題作でこのパターンは稀有。
読書中の私のイメージと、検索して思い出した映画のキャストはかなり違っていたけど、それもまた楽しみ。
忘れっぽくなった老害もたまには役に立つ( ̄▽ ̄;)





