最新の考古学の知見をもとに、文明のはじまり、アンデス、メソポタミア、ヒッタイト、エジプト、インダス、中国、シルクロード、ギリシャ、 オセアニア、マヤ、ナスカなど、新たに浮かび上がる古代文明の姿に迫る。

 

私たちはその姿から何を考え、何を学ぶのだろう。

 

 

 

 

子どもの頃から社会と国語は得意科目。

活字大好っ子だったので、本から新聞まで乱読していて、辞書や地図帳までもが愛読書だった。笑。

 

 

毎回、その分野の最前線で活躍する日本の考古学者たちをスタジオに招き、最新の研究成果をもとに解説。

かつて学んだ知識を塗り替えられていく感覚が目から鱗。

 

 

特に、最終回の最期、関雄二国立民族学博物館館長の言葉が印象に残った。

 

確かに、古代文明という言葉の響き、遺跡や神殿、発掘された多くの宝物に、私たちはロマンを掻き立てられるが、考えてみれば滅んでいない古代文明は一つとしてないし、それらは戦争、侵略、征服、殺戮、暴力などの負の遺産とも言える。

 

関さんも仰るように、古代文明も含めて歴史の多くは、人類の失敗の連続、失敗の事例であり、それを現代社会の在り方を考える一つの題材とすることこそが肝要。

 

 

あの頃生きていたのは猿や原人じゃなくて、私たちヒトなんだもの( ̄▽ ̄;)

ニッポン放送とグルーブ感溢れる舞台が話題の劇団「南極」による企画公演。

 

有楽町にあるラジオ局を舞台に、放送すると必ず何かが起こるとして封印されていた禁断のSF巨篇『SYZYGY』放送から起きるラジオパニック劇。
 

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

南極劇団員10人(井上耕輔さん、九條えり花さん、こんにち博士さん、瀬安勇志さん、端栞里さん、古田絵夢、ポクシン・トガワさん、ユガミノーマルさん、揺楽瑠香さん、和久井千尋さん)オールキャストに島田秀平さんがゲスト出演。

 

 

ザラりとした手触りとじわじわ溢れ出してくる熱量がクセになりそうな舞台。

 

なんとなくチグハグだった放送局内の人間模様が、そこそこあり得ない極限状況のなかで絆が生まれ、みんなでエンディングへと向かっていく感じがかなりエモい。

劇場で観ていたらきっとヤバい。

 

 

舞台から客席へと溢れ出す気配こそ演劇の醍醐味で、配信はちと淋しい( ̄▽ ̄;)

映画『違う惑星の変な恋人』(監督・脚本/木村聡志 2024)がとtrも面白かったので、初の長編監督作品を観てみた。

 

 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

ニコ(ひらくさん)や店長(品田誠さん)、鏑木(山谷武志さん)にチー坊(小島彩乃さん)、エビちゃん(大須みづほさん)、アリス(金久保茉由さん)、五反田(安楽涼さん)に百川(松森モヘーさん)たちをはじめとしてキャストのみなさんそれぞれに味わいがあり、どんどん物語を進めていく感じがいい。

 

木村聡志監督の面白く巧妙な台詞使い、微妙なニュアンスの出し方、絡み合う展開など好ましい箇所は数えきれない。

 

ただやはり初長編のメガホンは、6年後の『違う惑星の変な恋人』に比べると、スリリングで素早くビシバシと刺さり続ける爽快感が足りず、絡み合いすぎる人間関係、しつこいぐらい繰り返し、やや気持ち悪くなりかける恋情の無駄っぽさに耐える199分は作品の折角の魅力を削いでしまったように感じる。

 

 

いや、きっと私が老いたのかもしれない。

私だって沸る想いを抱えた若い頃だったらこんなもんだろ。

その頃の熱量があるなら最後まで惹きつけられたのかもしれない。

 

 

後期高齢者に足を踏み入れようとしている私にはやや重い( ̄▽ ̄;)

原作は、Twitter上にネット公開した3つの恋愛物語「きゃぴ子」「君が代ちゃん」「殺さない彼と死なない彼女」に新規エピソードを加えて全面的に描き直し、完全新作とした同名マンガ『殺さない彼と死なない彼女』(作/世紀末 KADOKAWA)。

 




(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

物語の成立の経緯を知って感じていた違和感に納得。

 

 

小坂(間宮祥太朗さん)と鹿野(桜井日奈子さん)の時間が切ない。
 

地味子(恒松祐里さん)ときゃぴ子(堀田真由さん)の絆が尊い。
 

撫子(箭内夢菜さん)と八千代(ゆうたろうさん)の恋にときめく。
 

それぞれが美しく、切ない青春のひとコマを丁寧に切り取り見事。

 

金子大地さん、中尾暢樹さん、佐藤玲さん、佐津川愛美さん、森口瑤子さん、田中壮太郎さん、安倍乙さんなど、秋を固めるキャストも良い。
 

 

私もあんなふうに夢を見ることができたらいいのに、いつも逆( ̄▽ ̄;)

NHK放送100年を機に、これまでの歴史を振り返りつつ、これからの100年を模索していく「宇宙・未来プロジェクト」の一環として、テレビドラマ化前提で執筆された小説『火星の女王』(著者/小川哲 早川書房)を原作に制作・放送。

 


 

 

(ネタバレ含みます。御注意!)

 

 

かなり好きなテイスト。

 

リリ-E1102(スリ・リンさん)の静謐な感じがとても印象的。
 

アオト(菅田将暉さん)、タキマ(宮沢りえさん)、カワナベ (吉岡秀隆さん)、AJ(寛一郎さん)、チップ(岸井ゆきのさん)、マル-B2358(菅原小春さん)、エマ(UAさん)、ミト-D5946(宮沢氷魚さん)、アオトの父(松尾スズキさん)など、それぞれが抱えた背景がとても魅力的。

 

さらに、ガレ-J0517 / ジュリ(シム・ウンギョンさん)をはじめ、デイェミ・オカンラウォンさん、サンディ・チャンさん、ローレライ・マッケルヴェイさん、クリスティアン・ブリューさん、ヴィカシュ・パリワルさん、許豊凡さんと多国籍な顔ぶれ。

 

ほかにも、銀粉蝶さん、松岡茉優さん、鈴木亮平さん、滝藤賢一さんなど、豪華で達者な共演陣が揃う。
 

 

2125年、人類が火星に移住してから40年。

火星からの撤退を決めたISDA(惑星間宇宙開発機構)は地球帰還計画を進めようとするが、超重元素を内包する漆黒の球体による異常気象が遠く離れた2つの星で同時に起きる。

 

企画・物語、キャスティング、撮影・演出に至るまで見事。

 

よくある体制と民衆の対立という構図から、コロニーゼロの互助組織コクーンの創設者を両親でISDA日本支局長が育ての親という盲目のリリ-E1102が球体を「視る」ことができるというカギを使って、さらに球体の新たな機能の扉を開けていく物語の展開に唸った。

 

個人的には大好物ドラマになった。

 

 

ただ、NHKラジオによるスピンオフ番組『ミドリ・デイルのアルトコロニーラジオ』を聞き逃したのだけが残念(;゚Д゚)