自分を律する。そして再覚醒!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 自分を律する。-セルフコントロールする-

 

 バイクやスポーッカーに乗られている皆さんは、多分、運転中は自分を律して運転されているとは思う。

 

 今回はそんなお話を少しばかししたいと思う。

 

 今日の休みは娘と共に、いつもの北見に向かうオヤジ。

乗っている車はとーぜんS2000。

 

 先月、娘が購入したあれだけ豪華なタントカスタムはすっかり飽きて、(今どきの車は豪華なんだけども、いじる楽しみが無いので、乗る興味はすっかり失ったオヤジである。)オヤジはS2000とエアコンのぶっ壊れたアトレーで走り回っている毎日です。

 

 で、いつものように北見に向かっている途中のバイパス線。

 

 速度の遅いトレーラーを抜かして元の車線にもどったら、後ろからつい追てきた車が、オヤジのS2000を追い越そうとしていた。

 

 しかし、オートマのせいかなかなか加速しないで、しばらくオヤジと並走して走っている状態であった。

 

 オヤジは混雑している以外、横に並ばれて走るのは非常に嫌だ。

 

 それは何かあった時に逃げ道が無いからである。

 

 で、前方を見たら分岐線の分かれ道の真ん中で車が1台停まっていた。

 おそらく、下道に降りようとして、そこが間違っていたので、再びバイパス線に合流しようとしたのではないかと思う。

 

 公道は時としてまさか??と、思うようなことが沢山ある。

 

 以前、カタナに乗っていた時は、トンネルから出た途端、本選に合流する道から、いきなりUターンして反対車線に行こうとして、キヤッツアイにタイヤがひっかかり、道路のど真ん中に停まってしまった車があった。

 

 その時は、合流線に逃げて危うく難を逃れた事があったのだが、基本、オヤジは運転手を信用していない。

 あきらかにこちらに道を譲る合図をしてくれる場合は別であるが、大抵は周りを見て走る人は少ないからだ。

 

 話しを元に戻そう。

 

 その分岐線の真ん中で停まっている車は、あきらかに後ろをみないで本線にもどろうとしていた。

 

 そして横から追い越そうとしている車は、そのまま並んで走っていた。

 

 で、減速はもう間に合わない。

 

 オヤジはいつものように、シフトを1速ダウン。5速に落としてアクセルを力一杯踏み込んだ。

 

 途端にS2000のタコメーターはレッドに飛込み、体に強烈なGがかかった。

 

 横の並んだ車を悠々と追い越し、本線に合流する車をさらに追い抜き、しばらくは独占状態で走り抜ける。

 

 一般道に入ったオヤジは2車線で後続車を先に行かせて、ナンバーを見たら、札幌ナンバーのレンタカーのヤリスであった。

 

 TOYOTAのヤリスの車体の素材は決して悪くない。

 

 GRヤリスなんかはラリー車として活躍しているぐらいだ。

 

 あきらかに、このドライバーは、先ほどのバイパスで抜かされたことに対して、挑発的な行動をとっていた。

 

 またこの先は、北見までずっと2車線の為、走り放題の状況であった。

 

 で、多分、今までのオヤジなら、その挑発に乗ってたであろう。

 

 しかし、今回は頭を冷やすためにも、いったんコンビニに入り、そして「自分を律するんだ。」と、自分自身に言い聞かせた。

 

 コンビニから出たオヤジはいつものように、再びのんびりとS2000を走らせて、北見に向かうのであった。

 

 しかしいったんヒートした気持ちはなかなか収まるものではない。

 

 娘を目的地に送り届けたオヤジは久しぶりにゲーセンに向かった。

 もちろん、気持を収める為に行う事は、ゲーセンのイニDである。

 

 実は6月にランクA3に昇級した途端、全く勝てなくなったのだ。

 

 その為、興味を失い、それ以来ゲーセン通いはやめていたのだ。

 

 今回は気持ちを落ち着かせるための行くから、負けても全然かまわなかった。

 

 

 すると、速すぎていままで全く手が出なかった帝王、須藤京一のランエボが今回はすごく遅く感じた。

 

 再覚醒する感覚を覚え、自分がゾーンに入り込んだことに気が付いた。

 

 で、結果、京一を抜かしていきなりA2に昇格

 しかもA1昇格迄、ポイントが半分以上も溜まっていた。

 

 さらに対戦を行い、RTカタギリのMR-Sの小柏カイや、80スープラの皆川英雄にも勝利するオヤジ。

 

 

 うわっ。このまま対戦していけば、いよいよA1ランカーも夢では無いなぁーーー。

 

 昔、湾岸やイニDをやり始めたときは、AランカーやSランカーはもう神のような存在であった。

 

 憧れの存在に届きそうになった今、後、10年若かったらなぁーー。と少しばかし悔しがっている自分がいた。