朝、6:00,オヤジ達は稚内に向けてS2000のハンドルを向けた。
燃料を見たら限りなくEゲージに近かった。
そこでまずは網走の24時間営業のガソリンスタンドで、燃料を補給。
「ちっ!!いきなり7千円も入ってしまった!!テンションがダダ下がりだ!!」
オヤジは毒つく。
網走のコンビニでおにぎりを買いながら、食べながら稚内に向かう。
稚内まで300km先は単純に計算しても、ノンストップで5時間あまりである。
今日はいつになく快晴!!
2週間ほど前に行った中湧別のチューリップ公園に寄り道をするも、あれだけ満開だったチューリップは今はもう無い。
途中、道の駅でトイレタイムとスタンプラリーをこなす。
稚内まであと50kmを切った猿払に着いたときに、娘が「ここの地下道に、蛍光塗料で背景を書かれた珍しい場所があるんよね。」と言い出してきた。
時間を考えたら寄り道はかなり厳しいのだが、めったに来ない場所と、娘が行ってみたそうなので、ここで寄り道を行う。
反対車線の駐車場にS2000を停めて、地下道に降りるオヤジ達。
ここから中に入って、蛍光塗料で描かれた壁画を見てみる。
中には素晴らしい壁画が描かれていた。
多分、娘の言葉を無視して、稚内に向かったら、こんな素晴らしい風景に出会えなかっただろう。
長い人生、時には寄り道も必要だよ。と、娘に教えてもらったような気がした。
途中、稚内まで直行する道と、宗谷岬へ向かう道に出会う。
とーぜん、宗谷岬へのルートを向ける。
約30分後、宗谷岬に到着!!
宗谷岬の記念等の裏側。
ちなみに、昔はここのガソリンスタンドで、ガソリンを入れたら、記念品がもらえたりした。
(今もやっているのかな??)
前回、宗谷岬にたどり着いたときは、もう嵐で服や靴はびしょびしょになっていたが、
多分、この長い年月、オヤジは稚内に行った中で、初めての快晴であろう。
約30分後の午後1時に稚内に到着。
ここで昼食は10年前に行った時に、凄い量でオヤジを驚かした、「むさし」というお店に向かう。
オヤジが頼んだのは広東麺。
娘が頼んだのはカツラーメン。
冗談なのかな??と思ったら、本当にトンカツをラーメンに乗せていた。
しかもかなりボリューミーなトンカツで、昔の片りんを見せていた。
メニューを見たら期待した海鮮丼などは無く、焼きそばやラーメン、お任せのチラシなどしか無かった。
多分、やめたのか夜のメニューなのか??
それでも、天気が良くても寒い稚内では、暖かいラーメンはとても美味しかった。
昼を食べ終わったら、いよいよ、今回の旅に第一目的地の100年記念館に向かう。
途中、かなりの急こう配の登坂で、オヤジはすこしばかり後悔した。
S2000のフロントでは、前がなかなか見えないのである。
昔は100系のキャンピングカーでここまで来たことがあったが、年のせいか、恐ろしくて前に行けないのである。
それでも頑張って100年記念館に到着!!
入館料は一人400円。
係りの人に聞いたら、稚内もここまで晴れているのは珍しい事らしいとのことであった。
5年以上、行きたいと思い続けていた、場所なので大満足のオヤジである。
はるか沖合には礼文島や利尻富士が見える。
自衛隊基地も見える。
ここはなにかなぁ??
館内は資料館にもなっている。
たった400円でタワーに登って資料館もあるって、結構、面白かったなぁーーー。
で、帰り道であるが、あまりの急な勾配で、チキンなオヤジは怖くて、帰りには別な道が無いか聞いてみた。
こっちのほうね。
しかし、こっちの道からも前は帰れたのだが、いまはクマが出ているため、通行止めになっているそうだ。
仕方なく、渋々、元来た道を引き返すオヤジ。
ちなみに、館内の係りの人たちは、定年退職した人たちが、ボランティアでおこなっているので、殆どが70歳近い人達で、「そんなにこの道、急でしたか??私たちは毎日ここにきているから、あんまり分らないですね。」と笑われた。
半端ない年寄りだなァーー!!
100年記念館を降りると、稚内で有名な防波堤に到着!!
昔、この防波堤で日産かな??車のCMを撮影した時は、どこの海外で撮影したか話題になった事もあった。
夜はこんな風にライトアップされることもあるらしい。
次の目的地は道の駅。
オヤジは今まで知らなかったから、どんな新しい道の駅かと期待してみると・・・・
なんと稚内駅を一緒に道の駅にしたようだ。
ここで時間は午後3時。
予定的には1時か遅くても2時には稚内を出ようと考えていたのだが、大幅に予定が遅れていた。
帰りは稚内の隣町の豊富町のバイパスを通って、一気に旭川迄300kmを下る。
時速100km/hなら3時間である。(ちなみにバイパスの法定速度は時速70km/hである)
で、ここでオヤジは重大なミスを犯したことに気が付く。
なんと豊富バイパスは旭川まで開通していなく、たった十数キロしか開通していなくて、音威子府のはるか手前で、一般道になっていた。
こうして約5時間。またまた延々と一般道となった道を走り切り、時刻は午後8時、旭川に到着。
夕食を取った後、今晩泊まるホテルに9時ごろに到着。
オヤジと娘は疲労困憊して、11時ごろにお風呂にも入らず、ベットに潜り込んだ。