走れ!!S2000!!激走1,000km!!-1- | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 朝、6:00,オヤジ達は稚内に向けてS2000のハンドルを向けた。

 

 燃料を見たら限りなくEゲージに近かった。

 そこでまずは網走の24時間営業のガソリンスタンドで、燃料を補給。

「ちっ!!いきなり7千円も入ってしまった!!テンションがダダ下がりだ!!」

オヤジは毒つく。

 

 網走のコンビニでおにぎりを買いながら、食べながら稚内に向かう。

 稚内まで300km先は単純に計算しても、ノンストップで5時間あまりである。

 今日はいつになく快晴!!

 

 2週間ほど前に行った中湧別のチューリップ公園に寄り道をするも、あれだけ満開だったチューリップは今はもう無い。

 途中、道の駅でトイレタイムとスタンプラリーをこなす。

 稚内まであと50kmを切った猿払に着いたときに、娘が「ここの地下道に、蛍光塗料で背景を書かれた珍しい場所があるんよね。」と言い出してきた。

 

 時間を考えたら寄り道はかなり厳しいのだが、めったに来ない場所と、娘が行ってみたそうなので、ここで寄り道を行う。

 

 反対車線の駐車場にS2000を停めて、地下道に降りるオヤジ達。

 ここから中に入って、蛍光塗料で描かれた壁画を見てみる。

 中には素晴らしい壁画が描かれていた。

 

 多分、娘の言葉を無視して、稚内に向かったら、こんな素晴らしい風景に出会えなかっただろう。

 

 長い人生、時には寄り道も必要だよ。と、娘に教えてもらったような気がした。

 

 途中、稚内まで直行する道と、宗谷岬へ向かう道に出会う。

 

 とーぜん、宗谷岬へのルートを向ける。

約30分後、宗谷岬に到着!!

宗谷岬の記念等の裏側。

一度、どうなっているのか見たかった。(笑♪)

 ちなみに、昔はここのガソリンスタンドで、ガソリンを入れたら、記念品がもらえたりした。

(今もやっているのかな??)

 前回、宗谷岬にたどり着いたときは、もう嵐で服や靴はびしょびしょになっていたが、

 

 多分、この長い年月、オヤジは稚内に行った中で、初めての快晴であろう。

 

 約30分後の午後1時に稚内に到着。

 

 ここで昼食は10年前に行った時に、凄い量でオヤジを驚かした、「むさし」というお店に向かう。

 オヤジが頼んだのは広東麺。

 娘が頼んだのはカツラーメン。

冗談なのかな??と思ったら、本当にトンカツをラーメンに乗せていた。

しかもかなりボリューミーなトンカツで、昔の片りんを見せていた。

 

 メニューを見たら期待した海鮮丼などは無く、焼きそばやラーメン、お任せのチラシなどしか無かった。

 

 多分、やめたのか夜のメニューなのか??

 それでも、天気が良くても寒い稚内では、暖かいラーメンはとても美味しかった。

 

 昼を食べ終わったら、いよいよ、今回の旅に第一目的地の100年記念館に向かう。

 

 途中、かなりの急こう配の登坂で、オヤジはすこしばかり後悔した。

 S2000のフロントでは、前がなかなか見えないのである。

 

 昔は100系のキャンピングカーでここまで来たことがあったが、年のせいか、恐ろしくて前に行けないのである。

 

 それでも頑張って100年記念館に到着!!

 入館料は一人400円。

係りの人に聞いたら、稚内もここまで晴れているのは珍しい事らしいとのことであった。

 5年以上、行きたいと思い続けていた、場所なので大満足のオヤジである。

 

 

  はるか沖合には礼文島や利尻富士が見える。

 自衛隊基地も見える。

 ここはなにかなぁ??

 館内は資料館にもなっている。

たった400円でタワーに登って資料館もあるって、結構、面白かったなぁーーー。

で、帰り道であるが、あまりの急な勾配で、チキンなオヤジは怖くて、帰りには別な道が無いか聞いてみた。

こっちのほうね。

 しかし、こっちの道からも前は帰れたのだが、いまはクマが出ているため、通行止めになっているそうだ。

 仕方なく、渋々、元来た道を引き返すオヤジ。

 

 ちなみに、館内の係りの人たちは、定年退職した人たちが、ボランティアでおこなっているので、殆どが70歳近い人達で、「そんなにこの道、急でしたか??私たちは毎日ここにきているから、あんまり分らないですね。」と笑われた。

 半端ない年寄りだなァーー!!

 

 100年記念館を降りると、稚内で有名な防波堤に到着!!

 昔、この防波堤で日産かな??車のCMを撮影した時は、どこの海外で撮影したか話題になった事もあった。

夜はこんな風にライトアップされることもあるらしい。

 

 次の目的地は道の駅。

オヤジは今まで知らなかったから、どんな新しい道の駅かと期待してみると・・・・

 なんと稚内駅を一緒に道の駅にしたようだ。

 

 ここで時間は午後3時。

 

 予定的には1時か遅くても2時には稚内を出ようと考えていたのだが、大幅に予定が遅れていた。

 

 帰りは稚内の隣町の豊富町のバイパスを通って、一気に旭川迄300kmを下る。

時速100km/hなら3時間である。(ちなみにバイパスの法定速度は時速70km/hである)

 で、ここでオヤジは重大なミスを犯したことに気が付く。

 

 なんと豊富バイパスは旭川まで開通していなく、たった十数キロしか開通していなくて、音威子府のはるか手前で、一般道になっていた。

 

 こうして約5時間。またまた延々と一般道となった道を走り切り、時刻は午後8時、旭川に到着。

夕食を取った後、今晩泊まるホテルに9時ごろに到着。

 

 オヤジと娘は疲労困憊して、11時ごろにお風呂にも入らず、ベットに潜り込んだ。