カタナという伝説を 受け継ぐ者へー。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 昨日、10日はオヤジの62歳の誕生日であった。

 

あっ。お祝いの言葉や、プレゼントは別に良いです。(どこがだ。笑♪)

 

 ココも寝転がりながら62歳のオヤジを祝ってくれました。

 

 昨年は70歳まで年金の繰り下げを真剣に考え、年金機構迄相談所に行ったオヤジではあるが、1年の経過は凄いものがあります。

 

 今年は早く定年退職したいと、切に思っている毎日であります。

 いゃーー。たった1年でこんなにも心情が変わるって、やはり60歳以上は現役引退なんでしょうねぇーー。

 

 現に同期が年金を繰り上げて次々と現役から戦線離脱していく姿を見ていると、少し羨ましい気がしています。

 

 誕生日のお祝いに、娘1号にオヤジ はバイキングに連れて行ってもらいました。

 いゃーー。まさか娘から食事に連れて行ってもらうという事は思ってもいなくて、親としては実にうれしい限りです。

 

 

 その為、昨日は娘と共に、当然、イニDや湾岸の対戦を行い、その後、バイキングにくりだします。

スーィーツは別腹です。(あれっ??オヤジって、毎回、毎回、体重制限しているって言っているのに、宣言と行動は別物??)

 

 さてさて、なんで今日のタイトルがカタナという伝説を受け継ぐ者へー。なんだ??ですって??

 

 オヤジがS2000 に乗り換えてから廃車にしているGSX1100S=通称カタナ。

 

 つい最近まで、全く手放す気はなかった。

 

  廃車にしているため税金もかからないから、単なる倉庫の邪魔なお飾り的な存在でした。

 

 ただ、プログ上でお世話になっている、matsuGさんのブログで、持ち主が亡くなった後のバイクの処分は大変面倒なので、バイクは死ぬまでには手放すつもりと書かれていた事は、頭の片隅には残っていたので、将来的には手放さないといけないと思っていました。

 

 つい先日の事であった。

 先代から仕事を引き継いだお坊さんが、恒例のお参りに来た時であった。

 

 第一ガレージに置いてるDT125を見て、

「オヤジさん。このバイク。50ccですか??」と尋ねてきた。

「これはヤマハのDT125なので、125ccです。」と答えたら、

「いゃ、実は僕も来春はバイクに乗るんです。」と、答えが返ってきた。

とーぜん、「どんなバイクに乗りたいんですか??」と尋ねた。

「はい。750ccなんですが、最近のバイクは2気筒しか無いんですよね。2気筒は好みでないので、4気筒のボルドールあたりを狙っています。」と答えてきた。

 

 そこでオヤジは「そろそろ僕も年ですからねぇーー。自分は断捨離しないといけないと思っているのですが・・・・・。」

 「この裏の倉庫にカタナとビューエルがまだ隠してあるんですよ。」と言った途端、お坊さんの目がキラリ!!と光ったのをオヤジは見逃さなかった。

「オヤジさん!!もし手放すなら、業者よりも高く買いますので、売るなら僕にも声をかけてください。」と、その日は言って別れた。

 

 そして昨日、オヤジは果たして現在カタナはいくらで買い取りしているのか、北見のレッドバロンに見積りを聞いてみた。

 

 レッドバロンのほうは旧車のカタナは大変難しい状態で、現在。在庫が無く、売価の設定がかなり難しいという事であった。

 たとえばこのカタナが、今年まで乗っていたら有る程度判断がつくのであるが、廃車にした状態だと、状態が想像できない為、買い取りの幅がかなりあるとのことであった。

 

 結果、買い取り後、売価的には150万円売価の為、買い取りは100万円から30万円の幅になるのではないかという事であった。

 

 あのカタナが30万円は安すぎる。と、普通の方は思われるかもしれない。

 

 しかし、買い取り後、キャブの清掃、最悪のばあいは交換。またタイヤも7年以上経っているので交換。と考えたら、やはり部品代に何十万円もかかった場合は、30万円で買い取った後、最悪の場合は部品取り車と考えるのが賢明であろう。

 

 そして先ほど、オヤジはお坊さんに連絡を入れておいた。

 

 現在、旧車は異常な人気である。

 RZV500Rなんか300万円だし、マッハ、ZⅡ、ZⅠに至っては、値段が付けられないぐらいだと聞く。

 またCBX400Fも現在、値が付けられない状態になっているという。

 

 カタナがデビューした当所は、オヤジ達世代は「バイク3無い運動」が流行り、「バイクの免許を取らせない。バイクを買わせない。バイクに乗せない。」

いわゆる「バイク=悪」という世界であった。

 

 また免許も自動車学校で取得できるのは、中型の400ccが上限で、大型のナナハン(750cc)のバイクに乗るには、公安の一発免許所得。という、限定解除しか大型免許の取得は出来なかった。

 

 オヤジもチャレンした組であったが、半年間練習して、砂利道でフロントが流れても運転できるまで頑張っても、免許は取れなかった方であった。

 

 そんな中での1100ccカタナデビュー。

 

 その斬新なスタイルは世界のバイクファンを圧倒し、支持されていった。

 

 当時、日本は750cc以上の逆輸入車は高くて買えない為、1100ccのスケールダウンの750ccがでた。

 

 しかしカタナのデザインのキモであるクリップ・オンハンドルではなく、750ccカタナはアップ・ハンドルにされ、醜い形となってしまった。

 その為、耕運機カタナと揶揄されてもいた。

 

 当然750ccカタナのオーナーたちは、こぞって1100ccのカタナのハンドルに取り換えた途端、警察の取り締まりにあった。

 俗に言う「カタナ狩り」である。

 

 カタナがテレビに出て人気をさらったのは、やはり西部警察であろう。

鳩村英次:西部署特別車両機動隊長兼巡査長→捜査主任巡査部長。操る、ブラック・カタナが(ノーヘルはお約束です。笑♪)TV画面いっぱい、暴れまくっていた。

 

 オヤジ世代の誰もがカタナに対して、一種の伝説と憧れをいだいていた。

 

 旧車のバイクや車の場合、現行型の車やバイクのように、買えばそのまま乗れるのではない。

 やはり突然やってくる故障。それに対して、どれだけ愛情をもてるかなのだ。

 

 よくあるのが、旧車に憧れてようやく手に入れたのはいいのだが、すぐに壊れてしまった場合。

 大抵は予算ギリギリで手に入れているので、修理が出来ないので、泣く泣く手放してしまう。

 

 伝説のある旧車を手に入れるという事は、そういうことをすべて理解して、そのマシンを愛するという事なのだ。

 

 ただ、単に旧車が好きだから。という気持ちでは、維持し乗り続ける事は出来ないのである。

 

 もし、縁があればオヤジのカタナはその人の手に渡るであろう。

 

 カタナという伝説を 受け継ぐ者へー。

 

 そんな旧車の思いを込めて、受け継ぐ覚悟と愛情を持って欲しいと、切に思うオヤジであった。

 

 

 

 

 

 

 もし、良かったら今のオヤジの生き方に、多大なる影響を与えてくれた、この二人のブログに遊びに行ってみて下さい。