オヤジ・胃カメラを飲む!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

  3年前の健康診断。

 

「うーーん。オヤジ君。君の胃は荒れていて、●●●という病状だねぇーー。」

「はあ???」(大体、素人に難しい病状を言われても、ちんぷんかんぷんです。)

ということで、そのまま次の年に突入。

 

 2年前の健康診断。

「オヤジ君。君の胃は荒れていて、●●●という病状だから、胃カメラ飲んだ??」

「この症状をほっとくと、胃がんになりやすいんだよ。」

「えっ??単なる胃が荒れているだけですよね??胃カメラはまだ飲んでいないです。」

 

 で、今年。

「オヤジ君!!胃カメラ飲んだ??」

「いや、まだ飲んでいないですが??」

 

と、言った途端、お医者さんはブチ切れた!!

「何で飲んでいないんだ!!この病気から胃がんが発生する確率は、かなり高いんだ!!」

 

 あまりのお医者さんの恐ろしい剣幕で、オヤジは

 

 「はい!すぐに飲みます。飲みます。だからご勘弁ください!!」

 

 という事で、今年は普段、病院は絶対に行きたくないオヤジではあるが、無理やり行く事とした。

 

 昔、胃カメラを飲んだことがあるが、なかなかカメラが胃に入らなくて、そのたびに吐いて、怒られた苦い記憶があった。

 

 それもあって、胃カメラはなかなか飲みたくは無かったのだ。

 

 今回、胃カメラを飲むにあたって、全身麻酔をかけられるので、当日は車の来院はNGという事であった。

 

 そこでオヤジはバスか汽車を利用としたのであるが、な・なんとバスや汽車にここ何十年以上、乗ったことが無かったのだ。

 

 年を取ると変化を恐れる。病院に行くのは仕方が無いのだが、当然、車で行くつもりだったので、この段階でかなりのストレスを感じた。

 

 汽車は病院に到着するまでの時間には無いので、当然バスにしたのだが・・・・・

第一乗る場所と、時間が判らない。

 やっとの思いで、場所を探して時間を見たら、古い停留場なので、時間がわからなかった。

 ネットで時間と代金を検索。

 

 そして乗車代に困らないように、千円札を10枚、(こんなに要らないのだが・・・)小銭を2千円分用意して、いざ今日の休みに、到着20分前に停留場に向かった。

 

 しかし誰もいない。かなり不安になるオヤジ。

 

 さらに到着時間になっても、バスは来ない。

 ますます不安になる・・・

 不安が最高潮に達したときにようやくバスがやって来た。

 

 でここでまた問題が一つ。

年を取ると異常にトイレが近くなるのだ。

 

 車ならトイレに行きたくなると、近くのコンビニに直ぐによれるのだが、バスで行くといなると、もう網走迄降りれない。

 

 胃カメラを飲むにあたって昨日の9時以降から、食事はとっていないのだが、飲み水もなるべく取らないようして、今回のバスを乗ることにした。

(しかし、なさけねーな。たかがバスに乗るだけで、こんなに緊張するなんて。)

 

 午前9時頃、無事、バスは病院まえに到着。

 病院に着いたオヤジは安心のあまり、すぐにトイレに直行した。(まさに爺だ!!)

 

  9:45分までに来院、10:00~12:00までの間に胃カメラを飲む予定だったのだが、45分も早いなーー。と思いながら、一応、受付表を届けた。

 

 すると5分も経たないうちに呼び出され、あれよあれよという間に点滴をうたれ、問診をされた。(あれっ??まだ9時だよ??)

と、思いながら診察ベットに横にさせられた。

(待って!!待って!!心の準備が・・・・)と、心の叫びも聞き入れられないで、口に麻酔を吸うやつを咥えさせられた。

しかし、全然眠気は襲ってこない。

(嫌だなぁーー。麻酔が効かないという人もいるしなぁーーー。)と、ビビっていたら・・・・

 

気が付いたらシートが倒れ、足を上げているイスに寝かされていた。

(あれっ??胃カメラ飲んでいないんですけど??)

時間を見たら30分ほど経っていた。

気を失っただけで、胃カメラは飲んでいない感じだ。

 

 しかし、まだ少し眠たい気がしたので、また瞼を閉じたらまた気失った。

結局、12時近くまで寝ていたのだが、時々、起きて携帯で時間を見ていたり、また寝ていたりしていた。

 

 恐れていた胃カメラの恐怖は、気が付いたら終わっていた。という感じで、全然怖くなかった。

 ただ、やはり自動車が使えないのが、一番困ってしまった。

 

 12時ごろに完全に意識がはっきりしたので、先生に呼ばれて、胃の中身をみながら、症状を教えてもらった。

 

 先生も胃カメラを飲みに来たので、それなりの(胃がん)があると思いながら見ていたのだが、オヤジの胃は確かに荒れていたものの、まあ、そんなに深刻な状態では無かったので、なんで胃カメラを飲みに来たのかを不思議がっていた。

 

 そこでオヤジは今回の健康診断で、問診時に3年間、胃カメラを飲んでないので、先生に怒られたと言ったら、問診した先生は納得して、今回はこれで大丈夫です。という事で、無事に終了。

 

 しかし、糖尿の血糖値が、過去最高に上がっていたので、午後からは食事療法の再教育。

 まだ薬は飲まなくて良いという事で、再び、糖尿病のための食事方法を教えてもらい、今日はこれで無罪放免となった。

 

 いゃーー。今回の健康診断で、先生のブチ切れ方で、ほんと真剣に胃がんの可能があるのか??と、今日まで悩んでいたが、これでまた1年間、悩みが無くなりました。

 

 皆さん。健康診断はきちんと受けて、先生に言う事、きちんと聞こうねーーー。

 

 たった1日の時間で、何年も人生が続けられるんですから。

 

 オヤジの父親なんか、病院行くの嫌がって、無理やり連れて行った時は手遅れで即入院、で、3か月後には他界しましたので。

 

 

 娘たちには全然問題無かったよ。とラインで安心させた。

 

 これで嫌なイベントも無事終わり、一安心のオヤジである。

 

 

 

 

  もし、良かったら今のオヤジの生き方に、多大なる影響を与えてくれた、この二人のブログに遊びに行ってみて下さい。